豆画伯による肖像画。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

豊中の「スペース草」というギャラリーで、現在開催されているのは「アトリエDADA豆画伯展」です。

箕面市の公認桜井市場の中にある、3才から6年生の年齢の子供たちが集う現代アートの造形教室「アトリエDADA」。

公立学校での図工美術教育に長年携わっていますが、はまらなくてはならない枠の中で、いかにフレッシュで、子供たちの魂を揺さぶるアート活動をするかを常々模索しています。
アンテナを立てて、情報を集めていると、感動するもののひとつに、民間の絵画教室があります。

近隣に、いくつか優れた指導者がユニークな活動を提案するアート教室があって、「アトリエDADA」にも注目していました。

地元のギャラリーでの展覧会ということで、楽しみに見に行って来ました。




教室と呼んだけど、ここで行われようとしているのは教育じゃないと、主宰されている伊佐地恵子さんがおっしゃっていました。

伊佐地恵子さんが、(敬称の「先生」も、ふさわしくないとおっしゃっていました。)提案されるビックリするようなアクティブなアート活動に応える子供たちも、もはやアーティスト。

6年生までだなんて残念!大人もこの空間で造形活動できたらいいのになぁ。


作品の作者が、大人なのか子供なのかなんて、関係ない!

私は学校の図工作品展を、広く一般に公開できないのが、とても残念なのです。
大きな美術館での高価な入場料を取る展覧会などより、よほど見応えがあり、人の心を掴む展覧会が実現できているのです。

子供たちが萎縮していなくて、アーティストとしての自分に誇りを持っているのが伝わってくるところがいいです。

壁いっぱいに展示されている小さな作品は、ひとつ100円の値段がついています。
売り上げは、西日本豪雨災害被災地へ寄付なさるそうです。
子供たちがこうして社会に参加すること、アートでも、やれることがあることを知るのって素敵ですね。

私もいくつか組み合わせて買いたかったのだけど、そうしたらその作品は開催日の半ばでギャラリーから姿を消してしまいます。
できるだけ多くの方に、力作を見てもらいたいだろうと考えて、会期の最後にもう一度来て、そのときにまだ残っているものがあるなら買うことにしました。

だけど、私がいちばんやりたいのがどんなことか、わかるでしょう?
そうです。私が毎日向き合っている子供たちにも、こういう形で社会参加させてあげたいなぁと思ったんです。
どんな機会で?
クリアしなくてはならない問題は何?


もうひとつ、恵子さんのアイデアで、素晴らしい、真似したいと思ったのが、この段ボールで作られたブース。
ドアと窓がついています。

豆画伯が、内部に入って、覗き窓から外に座っているお客様を観察して、即興で肖像画を描いてくれるのです。

日頃、子供たちがとても尊い表情をして、絵を描いたりものを作ったりすることは見慣れていますが、小さな窓越しに私のことをつぶさに観察してくれている画伯の瞳が、こんなに澄んで鋭いことに感動せずにはいられませんでした。

アトリエDADAの展覧会は、毎回子供たちが時間を区切って当番として会場にいるのだそうです。

私も、作品展の時に保護者や地域の人が会場に来てくださる時に、作者である子供たちが解説したり案内したりできるといいのに、と思っていたのですが、なかなか実現できない事情があるのです。

当番の子供たちは、お客様のリクエストに応えて、このブースの中で、どんな注文でも絵にしてくれるんですって!

内部で出来上がった作品が、ポストのスリットみたいなところからスルスルと出てきましたよ。

お客様は、用意してあるキャンディやラムネを、お礼として窓から内部に投げ入れます。
いいなぁ。自由だなぁ。


子供たちの絵って、やっぱり素晴らしい。

授業中に教室で作る作品だって、それは学習の産物だとか、評価の対象だとかの意味をはるかに超えた、かけがえのないその子の命の欠片。

それにまみれていられることの幸せを、改めて確認できました。

Hibiki画伯、ありがとうございました。
この絵は宝物になります。

家で、この絵を見つけた次男が、何度も素晴らしいと呟いていました。
描いてもらった現場を見た私ももちろん感動したけど、その場から切り離して持って出た1枚の作品に、やっぱり人の心に届く力が宿っているんです。

スペース草さん、アトリエDADAさん、素晴らしい展覧会を見せてくださってありがとうございました。


晩ごはん。

夕方から私ひとり外出しましたので、家族のために夕飯を作っておきました。

といってもいつもながら簡単手抜き。

おからの炊いたのは、もはや我が家の定番、竹見台ショッピングセンターのお豆腐屋さん謹製のものです。しっとりして美味しい。

同じお豆腐屋さんの甘辛く煮た小さなおあげさんで、大葉、前夜の漬物、ゴマを混ぜ込んだ酢飯を包んだおいなりさん。

10尾で98円のいわしを手開きにして、粉をはたいて揚げ、南蛮漬けに。
ニンジン、ししとう、玉ねぎスライスと共に。

枝豆の塩茹で。

どれも、冷蔵庫で冷たくしておいても美味しい献立ですね。