ふと、カフェを始めた頃のことを
思い出した。
38のとき。
30代は病気との闘いで、
とくに33からの数年は地獄のようだった。
それが少し落ち着いて、何か始めたいと
思ったとき、カフェならできるかも…
と考え準備を始めた。
病気の時、行けたのがカフェだけだったので
私のようにカフェで癒やされる人が
増えたらいい、と居心地のいい
カフェを作るべく奮闘した。
でも、それはそんな簡単じゃなかった。
やればやるほど、理想を追い、
完璧を望むようになり、
どんどん自分が蝕まれていった。
渋谷で飲み屋を経営していた頃はまだまだ
若くて、エネルギッシュで
とにかく元気だったから
経営は凄く大変だったけれど、でも凄く
いい思い出でもある。
でもカフェは本当に辛いことのほうが
多かったな…。
バンクーバーに来て2ヶ月。
ゆっくり過ごしている。
昔の事とか色々思い出す。
辛かったことも段々と記憶が薄れて
脳がリラックスしていると感じることが
多い。
バンクーバーは少し私には退屈だけど
私の脳を休めるにはこのくらいが
ちょうどいいのかもしれない…。