切り倒された哲学の木にさようなら。 | 心の声の日記帳

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3人の子供たちにママでは無い一人の人としての私をいつか見てもらいたい。

私ののママってこんな人だったんだぁってね。

哲学の木

おそらく、日本人の皆さんは
ご存知の方が多いかもしれませんよね。

私がこの木に出会ったのは
今からちょうど2年ほど前の
寒い冬だったかしら。

結婚記念日に北海道に
行ったことがなかった私の提案で
二泊三日の札幌の旅

短い日程だったこともあり
札幌と小樽にでも行ければと
計画して行ったのでした

るるぶを飛行機の中で見るのは
とても楽しい時間

無計画に一週間前に行くと決めたので
ノープラン
だから、飛行機の中の楽しかったこと

主人に小樽は近いから
美味しいお寿司でも食べて
小樽運河でも散歩しようと言われて

なのでお寿司やラーメン
何食べよう

ワクワクしながらの旅の始まり

飛行機は少し日の暮れた頃に到着
一先ず、ホテルにチェックインして
本に載ってたラーメン店にお散歩です

お腹も一杯になったしね
明日は朝から小樽でゆっくり
過ごそう!

でも、ワクワクしてるるぶを見る私の目に
飛び込んだのは雪の中の一本の木

昔ハウスバーンドカレーのコマーシャルで見た
哲学の木やハートの木
クリスマスツリーの木

雪の中に佇む木は静かに何かを
言っているようで
心を鷲掴みにされた私は
「美瑛に行こうと提案しました」

今考えると当然ですが
一旦は主人にアホかと一喝されましたが
私の熱意に負けたのか
早起きをするという約束をさせられ
翌日、美瑛に行くために
スーパーカムイに乗って2時間
いや、3時間かかったかしら…。
美瑛に行ったのです。

美瑛は一面の銀世界
歩く人などいません。
土地勘ゼロのため観光タクシーに乗って
美瑛を案内してもらうことにしたのです。

地元のタクシーの運転手の方は
自然の中にお邪魔をさせて頂くマナーを
教えてくださいました。

木は遠くからしか見ることができません。
なぜって、みんなが楽しむために
足跡をつけてはならないこと。
そして、所有者の方がいる私有地であること。
雪の下に作物があることを
教えてもらいました。

(そりゃそうですよね。
家の中に無断で 
他人がぞろぞろ入ってくるようなものですよ。)

遠くからしか見ることは出来ませんでしたが
感動的で、この真っ白な季節に来たことを
心から嬉しく思ったのを
覚えています。

しかし、今日

その木が切り倒されたのです



理由は観光客の方が土地を踏み荒らし
作物がダメになる事を危惧された 
土地の所有者の方が
やむなく切り倒したとのことでした。

本当に悲しく残念です

外国人のマナーについては京都などでも
取り上げられています。

文化の違いなので知らなくても仕方がない
部分もあります。でも、他所のうちに行った時のマナーは世界共通ではないでしょうか?


しかしながら、日本人もどうでしょうか?
海外で遺跡に落書きなどというニュースも
記憶にありますし、国内では相変わらず
ポイ捨てなど頻繁で、道路の間の中央分離帯は
ドライバーの捨てたと思われるゴミで
いっぱいです。

地球という1つの家に住まわせてもらっている。
外なら良いということにはならないのでは
ないでしょうか?

あの木は
私たち皆んなに
これから先ずっと
何かを語ってくれることでしょう。

そして、いつかあの木があった事を
みんなが忘れる日が来るかもしれないけど
私はずっと覚えていようと思います。

私がたまたま買ってきたポストカード
おそらく哲学の木

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大切にしたいと思います。