うちはどうしても「私立」は考えられなかったので(それは後述)、
都立中か、または地元中しかなかったのだけど。
都立中と地元中両方行かせてみて思うこと。
地元中へ行った娘。
娘もそれなりには勉強してきたので、普通に上位層が取れて、
一学期の通知表が、4と5ばかり(体育のみ3(それは相変わらず))という、
都立中の兄ちゃんの成績表ではありえないついぞ絶対に見られたことのない!ような、夢のような成績表だった。
(ジモ中なら成績良くてあたりまえ、と思っているとよくない)
しかし、こんな我が子の成績初めて見た…気持ちいい…(あたりまえだ)
と、
上の子が都立中に行ったあとの下の子の地元中はただひたすらなごむ。
「ジモ中、チョロい」と思ったらいけないけど、
ジモ中でも先生が、「100点取った人、〇〇さん、〇さん、、、拍手~!」とかそれなりに評価してくれるそうで、
娘は気持ちよさげに恥ずかしいほど地元中でのびのびしている。
しかし「ジモ中ならあたりまえ」と思っていると母の顔に出るので、
娘は娘で尊重してやらなければいけない。
娘はさすがにブタメンは卒業したけど、
小学校時代から仲の悪い男子と引き続きケンカしたり(まだやってんのか)
相変わらず兄ちゃんとは違う個性をすごしている。
プライド高くて自己肯定感強くて、
都立中行ってたら辛かっただろうな、
もう無理せず近場の行ける都立高校へ行って(うちは都立希望)…と思うと、いまのところ心穏やかには過ごせているが…。
しかし、地元中。 ザッと見渡して、
同じ小学校の子や地域のくもんにいた子とか、
兄ちゃんの代にもいたが、
「中学受験なんかしないけど地元のくもんには放り込んであって、その中で、バンバン伸びまくるタマ」とかの、
地元中進学勢の、「タマ勢」がいるのは、知ってた。覚悟はしてた。
娘がいま一番仲良くしてる子のお兄ちゃんはいま中3で、
「これまで運動部で主将でバリバリで、「進研ゼミ」だけやってるけど、でもうちの兄ちゃん成績トップだよ」
このたびenaにご入塾、都立高校これから目指す」んだそうで、そういうのがいる。
「高校受験で初めて塾に行く」。・・・なんて素朴な・・・
なんて、(教育ママには)、見たことのない素朴さと強さ。
まさに、「進研ゼミの広告マンガ」のような、
「部活バリバリやりながら部活と両立♪時間が取れる進研ゼミ!」(←ちゃんとやった場合だ!)
の、親孝行経済的な地元中優秀層の存在、を見た…
という状態の、
「公文で、小学生で高校教材やっちゃうようなものすごい優秀なのに、悠々と「高校受験から」と、中学受験しなかったタイプの子」
プラス、「私立に行かなかった、都立中落ち勢」を含めて、
あと、「途中まで私立塾にいたけど、途中で中学受験を辞めた子」(でも鍛えてある)
等、見渡して、「なんかそれなりに勉強してた」系の優秀さん、地元中でも学年で10人はいそうな・・・
ところに、
そういう「手をかけていない優秀勢」がつっこんでくるかんじ?
地元中でもトップテンに入るのもなかなか大変そうな・・・。
ほんと、学力格差が100と0というぐらい激しそうな世界。
「高校受験するしずかちゃん」系内申強そうな女子もいたり、
「都立中落ちてまさに絵に描いたように三年後のリベンジに燃えてる超ガツガツした男子」とかいて、(失速するかもしれんし、初志貫徹で早慶や西へ行く子なのかもしれんが)
ジモ中、ぜんぜんバカにできなかった…。
でも地元中の子らが何が偉いって、びっくりするほど地元中が安い。
何もかも。
いま思うと、
「お安く、しかもバリバリに小学校時代に地元の公文あたりで鍛えておいて、
または進研ゼミ程度の学校レベルでも小学校時代にしっかりやらせて基礎力定着のクセはつけておいて、
地元中学でバリバリ運動部に在籍しつつ身体も鍛えつつもZ会とかしっかり併用、内申最高美人、
基礎学力は保ちつづけながら部活引退後に部活で培った根性と集中力(と体力)で猛追で追い上げ、
地域一番の一番手高校に入る子」 とかの、
「地域密着型公立型優秀生」ほど親孝行なものは無い。
「ああ、このへんの子らが、(あとこれから台頭する潜在組)、西高校や戸山高校(レベル例)に行くんだろうな」
と思えるような、
「腹を据えて高校受験で」と受験も受検もしなかった層を考えると。(そしてやたらとお金も使ってない…)
一番の親孝行コースはこいつらだったか。
と、
息子の小学校時代の同級生で中受せずに今年高校に入った子らの最終的な進路を最近いろいろ知り、
その「底力あった層」を知ると、本当に偉いと思う。
こどもらが小さい頃に近所でよく遊んでくれた近隣の数歳年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちでも、
地元中からしっかりといい高校へ行った子のパターンで、今思うとそれ感じるご家庭あったな…と、
私自身は中学から私立へ行ったし、上の子も地元中に行かなかったので未知だった公立中の世界。
「お金をかけなかった地元公立優秀層」というものを、とっくりと(またミーハーに)見てみたい。
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というか。
「小学校時代、進研ゼミ(教科書準拠&先取りなし)の提出物はしっかり出してて、
漢字テストはいつも100点、
塾行ってる子らが疲れ切ってミスってる横でぜんぶ100点の、しずかちゃんタイプの子…。
むしろ頭も良いし努力もできるのに地元中進学組(経済的に)の、
そういう、
「高校受験するしずかちゃん」系女子とかがほんと一番強そう。(内申バリバリ)
まだ塾にも行っていない、部活に命かけている普通の地元中女子で、「でも真面目」な子、は、
塾で先取りしてなくて「学校の授業」を大切に生きているから、
学校の簡単なワークとか、真面目にノートに「3周」!やってきたりするんだぜ…(それも綺麗な字で。)(関心意欲態度内申美人ってやつ)
最強やん…
ということで、ジモ中、
都立中受検した子はそりゃトップ。ってことにもならなそうな、
ほどよい緊張感。
でも、変わり者のうちのムスメは、成績関係なく「そこらの近場の都立高校行って専門学校行って地方の水族館に就職する」
というパターン(やたら具体的)も本当に考えられるので、
ここは高校受験親ブログにはなりません。
(むしろ兄ちゃんの初めての大学受験で頭いっぱい。)
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ところで。
「偏差値ごとに、レベルがだいたいの輪切りになって入ってくる」私立中学もそうだろうけど、
兄の学校では、テストの「10点ごとの人数表」があると、みんなある程度学力や、努力できる力が一緒だから、
「平均点前後の10点台が、一番人数の多い、ボリュームゾーン」で、「その前後が人数が減っていって」るみたいな、
いわゆる、キレイなお山ができていた。
地元中で、「10点ごときざみ」の人数表が配られたんだけど、
「帯」のよう!な科目があって。
(その先生のテストの作り方にもよると思うけど。かんたんめだと、さすがにトップ層が分厚くなるのかもだけど。)
ものすごくおおげさに言うと、
「一ケタ台が5人、10点台5人、20点台5人、30点台5人、40点台5人、50点台5人、60点台6人、70点台7人、80点台5人、90点台5人、100点が5人」
みたいな…(60~70点台が薄~くボリュームゾーン)
「もう英語がわからなくなっちゃってるとか、
コロナの後だからか?休校の後の詰め込みだったからか?
正負の数からつまづいてるっぽい層と(そういう子はまさに公教育こその学習支援とか別クラスとかがついてるが)、
「そういう「勉強苦手な子」の一ケタ台と、100点取ってる層と、その間にいろんな点数台の子が、ちょっとずつバラけてる。」かんじで、
「このテストのボリュームゾーンはどこ?」ってぐらい「点数層が幅広い」科目があって。
「社会」みたいな、「勉強すれば取れる」科目も、勉強する子としない子と(あと「しても取れない」子とかも…)いるからか、
点数の帯が幅広めの、ひらべったいグラフだった。
「教育格差、もうこんなにあったの?!」
(小学校では、そんな「10点ごときざみの人数グラフ」なんて配られないから、どれぐらいの人数の子がどれぐらいの点数帯を取ってるかなんてわからなかった。)
と思った。
一ケタから100点まで、
たぶん、電車の一輌を突然借り切って乗ってる人全員にテストをしたら一ケタから100点までいるだろう、というような、
まさに世間を切り取ったと言われる地元中、電車の中みたい…。
娘はそんな地元中電車の車内の中で、
結局またリセットで塾も無しにして(e〇aの落ちた子タダ(でも取られる)はうちはやっぱり嫌だった)
自宅学習でのんびりコツコツ勉強しつつ(娘は塾無しが一番性に合ってる)、
「よくそんな点数取れるな(逆の意味で)」というような頭は悪いけど愛すべきバカ男子ともじゃれつつ、
「駿台模試でよくそんな点数取れるな(ほんとの意味)」みたいな予感がする子もいそうな不思議な地元中電車の中で、
頭も性格も悪い男子に悪態つきつつ性格悪い女子にも鈍感力で対応しつつ、なんとか生きているのでほっとしている。
ところで思ったのだけど、
トップ層はそんな地元中では、「100点」取れるかが重要で、
「100点」取るとよっぽど態度が悪いとかでなければさすがに5がつく可能性が高い、
でも、ミスしてしまうのが人間なわけで。
娘がたまたま100点取った科目は、関心意欲態度は特に「アピール」をしていなくても5だったのに、
中1だからか?まだ平均点も高いからか?レベルがカンタンな地元中定期テストでは、トップ層は「ミスしたか争い」で、
90点台の前半ぐらいでは、「4」になってしまう可能性がある、ということを知った…。コワ…。
兄ちゃんの都立中じゃ考えられねえよ…。
ジモ中のテスト(かんたんめ)じゃ、
ミスが命取りなのか…。と。
(いや、都立中にも、学内の平均が60点のテストで「90点台の争い(すでにもうミスをしたかしてないか争い)」をしているような、「ミス争い」レベルのような子たちはいるが、少数だから論外。&人外。)
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ところで
「ブログ村」に、
新しい都立中受検ブログが、ものすごいできていて、びっくりした。
もうここ見てる現役受検生親はいないかもだけど。
「都立中が第一希望で、私立中は考えられない」
「そうでなければ地元中でいい。でも、子供が可哀想?」
(もうそれ、都立中受けるおうちの永遠のテーマ?)
と、
迷ってる方へ。
なんだかんだであっという間の三年間な気がします。
(息子もあっという間に中学三年間終わってしまったし、妹もすでにもう中1の半分が過ぎてしまった)、
「私立へ行っときゃよかった」
と思うかもしれない、
「地元中でもよかったかも」
と思うかもしれない、
あくまで、
「どちらが怖いかというと、後者のほうが怖い」、と思ってしまった場合は。
「その塾代で、私立中に行ける」の説ももちろんあるけど、
レベルの低い地元中の授業に耐えつつもう一度塾代払ってでもこんどこそ親も子も納得の行く高校に行く、のは、
個人的考えなのだけど、
地元中でもう一度チャンスがあると思えば。
その結果、もし高校はイイ高校でもいまいちの高校でも、もうある程度は本人の責任で、
もし高校受験もイマイチで終わるなら、それはそれで親子で納得が行くような気がする。
私立中は、その学校に惚れ込んで、共感できて、
たとえば特待とかもらえてて、
それも「最初の一年だけでも特待がもらえれば、それでも助かる。あと5年間は払ってもよい」ぐらいの覚悟で行くか、
それか、
私立に納得行く学校がないとか、経済的にやっぱり不安とか、
私立に行ってもそのうち学校に不満が出てきそうな予感…。とか、
六年間特待か不安(特に子に)、でも未来は見えない、とかの、
もし何か不安が残るのなら、これは本当に私の個人的感想だけど、地元中でいいと思う。