――何はともあれ無事に終わったのであれば最高なのである。無事是名馬。

ということで、ひと段落です。

何がと言われると、即売会スタッフ生活です。

汐江アコです。

決して無事ではないですが、だいぶ回復してきました。

時期的にもじのイチのレポートっぽいですが、そうでもない、とりとめのない雑記です。

去年一年と今回お手伝いしながら思ったことをかいただけです。ご注意ください。マジで内容がない。

 

 

昨年5月にサークル活動を休止しまして、

でも何かしら同人と関わりは持っていたいとも思っていました。

で、前の職場の同僚から昔に勧められた(勧誘された)ことも心に残っていて、

せっかく活動休止してるなら色々経験したいと、某有明の夏冬やるでかいイベントのスタッフに登録してたりしました。

ちゃんと夏冬両方とも頑張ってましたのよ。

いい経験値を積めたし、初めて知ることも多くて勉強になりました。

流石世界が誇る祭り。

 

で、それとは別で北海道でお世話になってる即売会関係者T氏から勧誘されて、北海道コミティアのスタッフもやることになりました。

(夏の北ティアは仕事の関係で午前しか手伝えなかったのに打ち上げにはいる始末だし、秋の北ティアに至ってはコロナで一切何もできずなので貢献できていたかはかなり微妙ですが…)

 

また同じ関係者T氏から小樽アニメパーティのお手伝いの誘いも受けてコスプレで射的の店番したり、

またしても同じ関係者T氏と小樽で道内初のシンデレラガールズオンリー即売会をやったり……。

いやT氏多いな。

 

 

そしてつい先日1/7、一次創作文芸でとてもお世話になっているトオノキョウジさん(T氏とは別人物です。念のため)が主催の、一次創作文芸オンリー即売会「もじのイチ」が開催されました。

このイベントが開催されると発表された時はすでにサークルの活動休止を公表していたころなので、サークル参加はしないと思っていましたが、

せめて現地には行きたいなぁ、トオノさんのイベント毎回楽しいし初回だから絶対刺激的よなぁ、なんて考えて。

最終的にはスタッフとして現地に行くことになりました。

 

と言ってもあたしゃ大したことはしてません。

会場設営の音頭とったり、荷物受け取りしたり運んだり、時々アナウンスしたり、会場内の巡回したり、カステラ食べたり、列整理したり。

帰宅してから驚きましたが冬コミの歩数より多くもじのイチ歩いてたらしいです。

列整理技術(?)は確実に有明で覚えた技術ですね……ラーニング!

 

 

もじのイチについて少しだけ雑感。あくまでも汐江アコ個人のお話。主催の意見を反映したものではありませんマジで。

会場に関しては新しい都産貿浜松町館が綺麗なのは感想として第一にあるんですが、

今回の即売会の規模も94SPで本部から会場全体が見渡せるという、運営的にも参加者的にもやりやすかったのかなと思いました。

浅草館のような柱もなかったので本当にやりやすかった。見える、全てが見えるぞ……¥( ゚Д゚)¥

文フリ東京みたいな混み具合だったら巡回どころではなかったろうなぁと。もしかしたら混乱も起きてたかもしれません。

その点でも、スタッフ的にはやりやすかったです。

 

 

今回は私自身サークル参加ではないので、とにかく出しゃばらないことを強く意識していました。

主役はサークル参加の人たち(と一般参加の人たち)、そして主催のトオノさんなのですから。

前者については、私はその人たちがもじのイチの間、100%楽しめるようにするのみ。

いやまぁ大層なこと言ってますが、やったことは上に書いた通りで、実際にみなさんがどう思ってたのかはわかりません。

なんかどこかで見たことあるツラのやつがうろちょろしてんな……とは思われていたかもしれません(下手したらコロナ前ぶりに会う人もいたので)。

まぁそれはそれとして。

都合の悪いことには目を向けたくない私なのできっとみんな楽しんでくれたことと勝手に思うことにします。いいね??

(二次会カラオケで歌わなかったのはそんな利他の思いもあって、ということではなく、単に疲れ切って頭が動いてなかっただけです笑 完全余談だけど誰かが歌ってたヒプノシスマイクカッコよかったしみんなうまかった!あの日のセトリ誰か氏!)

 

あとは怪我のないようにってところは気を付けていました。会場設営と撤収だけは主役。

怪我したらその人もイベント楽しめないし、そもそも中止になってもおかしくない。

わりと文芸界隈がんばっちゃう人が多いからそこは本当気を付けた。

が、撤収はちょっと監督が甘かったなぁと思う所もあったので、反省ですね。

今のうちから言っておきます。

「都産貿の机はデカくて重い、マジで!」「一人で持つな、二人以上で持て!!」「台車にも人をつけろ!!!」

(KinkiKidsの『愛されるよりも愛したい』のサビのメロディに載せながら歌ってください)

 

話を戻して。主役の話。

後者については、トオノさんが構想して寝る間も惜しんで毎日夜なべして作り上げたイベントなわけでして、

そこに北国からきた奴が変な悪目立ちしてぶっ壊すなんて、したくないのです。

そうでなくても、わりとでしゃばる汐江アコなので、今回はそれだけは絶対にするまい、

トオノさんの出す色にわずかでも汐江の色を入れてはいけぬと強く思っていました。

(ふざけた文章ですが、ほんとこれは今回一番気を付けたことです!)

汐江的にどこまでちゃんとできていたかはわかりませんが……。

 

 

 

すでに来年の開催日程も発表されました。スペース数は今年と同じようです。

今年は初めてのイベントでその存在も立ち位置も属性も色も不明。全員が同じスタートライン。

でも今年でその全て判明しました。

今年の参加者は対応して来年参加するだろうし、今年は見送ったけど来年はという人は参加者たちのレポートを見て準備をするでしょう。

つまりサークルがみんな強くなります。

なので、スタッフ陣も練度をあげなくてはと思うこの頃です。いいじゃんみんなで強くなろうよ。

(書いてて意味わからなくなって来た。なんだよ練度って)

 

 

閑話休題。

これはイベントスタッフ通しての話ですが、

どのイベントの手伝いしても、百戦錬磨のつわものがいるので安心して働けたし、わりと自由にさせてくれるので、本当にどこ行っても楽しかったなと思います。

(あわてんぼうの汐江は焦らずきっちり話を聞くことを少し覚えた気がします)

あくまでもサークルが基本だった汐江アコですが、こんな世界もあるのだなとも思いました。

……そして、そもそも何故サークルを始めたかを思い出しました。

 

就職で上京して、即売会を知って一般で色々参加して。

即売会にサークル参加している人はみんな色んな世界を持っていて、その世界の一端を作品として我々一般の人に見せてくれる。

それはとても素晴らしくも有難いことで、ただただ私は楽しんでいました。

ある時からその楽しさは少し変質していくのです。

「提供される側ではなく、提供する側へ」

私も自分の世界を見せたくなった、そして受け入れて欲しくなった。だからサークルを始めたのです。

 

そして去年活動をお休みすることになり、今に至ります。

「サークルじゃなきゃだめ、サークルでありたい」という意識はずっとあって、だからこそ色々な所に飛んで、本を作っていました。

その考えにも限界が来て活動をお休みして、

上記の通りお手伝いやらスタッフやらをしたり、あるいは全く関係のないマラソンや競馬・一口馬主の効果もあるかもですが、

おかげで「サークルじゃなきゃだめ、サークルでありたい」という意識はかなり薄れました。

逆に、誰かが下支えしていたからこそ(今まで自分が参加していた)イベントは成り立っていたんだなって意識が変わりました。

 

 

もじのイチも終わり、当面の活動は終わりです。

1年活動休止する中で何か別のことが見えるかなと思ったのですが、

「うーん、何も見えねぇな」

というのが正直なところです。

スタッフしたり、コスプレをやたらしたり、マラソンばかりしたり。

積読は減りやしない。

今回世津路さんの企画に参加して久しぶりに物書きらしいことをしたけれど、それを除けばもう10カ月近く文章らしいものを書いていません。

それでも特に苦しさやくやしさ、渇望感は出てこない。

つまるところ、きっと今はまだその時ではないのだなと思っています。

 

何事も楽しい時、楽しめる時に楽しむのが汐江アコの流儀(と大層なことでもない)。

今はマラソンが楽しいし、一口馬主で遊んでいるのも楽しいし、スタッフしているのが楽しいし、そういう時期なのだ。

おそらくきっと今文章を書いても楽しくはない。よしんば何かイベントを目標にして計画的に書いたとしても面白くはないでしょう。

酒がマズいと感じるなら、お前の心が病んでいる証拠だって比古清十郎も言ってた。知らんけど。

 

とはいえ、ここでかっちり「来年度もお休み!」って言ってボーダーラインを引くのもある意味で強迫観念的なものを自分に課す形になるので、

「まぁそのうちなんか再開するかもね!」ってところでひとつ。

 

※ちなみに、合同誌やアンソロジーのご依頼はこっそりと受けています!

2024年中に二つくらい何か出る気がします。頼まれたらわりと受けちゃうのが汐江アコスタイル。

 

そんなわけで、なんだこの日記って感じの文章ですが……

今年もよろしくお願いします。そして来年1月5日、みんなよしなに。

 

余談

トオノさんとウォンバットやしろさんと話したんですけど、

3人で集まって何かをするって、9年前(2015年秋)のウォンマガオフ会で女性陣が多い中に男子~~~~な時に揃って以来なのが発覚?して三人してびっくらこきました。

「トオノ様。ウォンマガオフ会は最近ではありません。オフ会時は私、まだ東京で社畜でしたからね」

「もうそんなにか。人の時間は早いね」

「早すぎるよぉ……」

 

  終
制作・著作
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 汐江アコ