心の傷に時間薬が効く時と効かない時があるのはなぜでしょう | セラピスト菊川マリア公式ブログ

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心が晴れる「幸せ力」の育て方を伝えてます

メンタル不調を長くこじらせてしまう

その原因って何だろう・・・

なんて、ここ数日つらつらと考えていました。



大きなポイントは自然治癒力が働くかどうか?



心にも、身体と同様に自然治癒力があります。



すごくつらいことがあったけど、

時間が経つにつれて、強がりではなく、

その経験を思い出しても大丈夫になっていった。

乗り越えることができた。



誰もがこういう経験があるでしょう。



これはその方が持つ

心の自然治癒力が働いたのだろうなと思います。

昔の人は、時間薬とか言いましたが、

これが心の自然治癒力と近いかもしれません。



その一方、何年も、時には何十年も前の出来事なのに、

今でも思い出すとつらい、

今の自分のメンタル状況や人間関係の作り方に影響している。



とてもじゃないけど自然治癒力が働いて、

この痛みから回復するとは思えない。。。



そんな方もいます。



かく言う私もその一人でした。





この違い、この差って、

どこから来るのでしょう?



知りたくないですか?

きっと知りたいですよね(笑)





自分自身がメンタル不調に陥ってそこから回復した体験と

9年間のセラピスト、カウンセラー経験から気づいたことは、

その人の心の中に、どれだけ『観察する自分』が育っているか?

これが心の自然治癒力が働くかどうかの

キーポイントとなっているということです。



またそれ?◎◎の一つ覚えみたい・・・と思う方もいるかしら。



だけど、何回言っても足りないくらい、

この『観察する自分』を育てることは大事です。



話を元に戻します。



この『観察する自分』がしっかり機能していないと、

心の自然治癒力って働かないんですね。



逆の視点から見ると、

人が強烈なネガティブ体験をする時、

この『観察する自分』を保っているのが、

すごく難しいんですね。



人が持つ生存本能として、

大きな苦痛を伴う体験をする時、

心と身体を切り離して、

自分を守ろうとします。



『観察する自分』『自分のことを客観視する自分』

これがあると生存がヤバくなる!と判断して、

心と身体を切り離すわけです。



私自身、心と身体を切り離し(解離させ)

生き延びた経験があります。



人間って本当に賢いよね。



ただ、危機が過ぎても、それをやり続けると、

自然治癒力は働かないので、

その経験はずっと苦痛を感じさせます。

時間薬は働きません。



ここが難しい、困った、苦しいところです。



カウンセリングやセラピーを受けようかどうか迷っている方々も、

無意識にこれを感じていらっしゃいます。



過去の痛みに向き合うのが怖い、

過去の痛みに向き合いたくない、

これは自分を守ろうとする本能のようなものでしょう。



よく分かります。

私自身、そうでしたから。



私のスタンスは急がば回れ方式。



その方が抱えている苦痛が大きければ大きいほど、

向き合うことを急ぎません。

むしろ、止めたりするくらい。



向き合うこと以前に、

それに向き合うだけの心の体力、

『観察する自分』を育てることに注力します。





『観察する自分』が育ってきたら、

心の自然治癒力も働き始めます。



そんな風にして、なるべく苦痛の少ない、

かつ依存にならないスタンスで、

セッションを提供しています。



我ながら、長年のクライアント経験を生かしちょると思うよ(笑)



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