みなさん、こんにちは!
今日は、「注意をそらす」について書いてみます。
注意をそらすことと、売ること――これに何か関連があるの…?
たぶん、多くの人はこう思ったはずです。
たしかに、直接的な関連はありません。
しかし、間接的には繋がりがあるのです。
たとえば、こんな状況を想像してみてください。
好きな音楽が流れている状況で、本を読む…
無音の状況で、本を読む…
このとき、どちらの状況の方が、本の内容が頭に入るでしょうか?
みなさんは、どちらでしょうか…?
データでは、
音楽を聴いている方が、内容が頭に入った…
という人が多かったのです。
これって、不思議じゃないですか…?
注意がそれているのに、集中している…
相矛盾することが起きているのですから、ちょっと変に感じます。
実は、これが今日のポイントなんです。
お客さまに商品やサービスを売り込むとき、普通は、
静かな場所…
と考えます。
ならば、本当に静かな場所の方が良いのでしょうか…?
データでは、混み合っている店内など、雑然としている方が効果的だったのです。
ようするに、
注意をそらせる環境の方が、かえって良い結果がでた…
ということです。
誰もいない店内…ゆっくり商品を選んでもらう…
この方が、良さそうに感じます。
しかし、現実は、雑然とした店内の方がお客さまは商品を買いやすいのです。
お客さまの注意をそらすこと…
これが100パーセント正しいわけではありません。
商品やサービスによっては、逆が真の場合もあります。
ただ、こういった傾向があることを知って、テストしてみることも重要なのは事実です。
お客さまの注意をそらせる環境を作って、購買動向を分析してみる…
こういった分析も必要ですので、みなさんも、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、今日の記事に関連して、「注意の拡散」「ディストラクション」「プリパレーション」などを押さえておくと役に立つと思いますので、ぜひ調べてみてください。