文科省との対話(5)とりあえずのご報告篇 | まるおの雑記帳  - 加藤薫(日本語・日本文化論)のブログ -

文科省との対話(5)とりあえずのご報告篇

明日の仕事の準備で立て込んでおりまして、取り急ぎのかいつまんでのご報告です。

本日ひょんなことから衝撃的な事実が判明しました。
優良PTAの申請書類に「任意・自動」とやっている(そして「参考例」として「自動」のほうを提示している)のは、横浜市にとどまらず、神奈川県全体でありました(笑)。
これは、日本全域か!と思いきや、それは思いすごしで、つまり、文科省として「任意・自動」などという調査用紙を配布しているのではありませんでした。
そうなると、神奈川県教委はなぜそんなことを独自にやっているのか? また、神奈川県以外でも同じようなことをやっているところはないのか?等のことが問題になって来ます。
神奈川県教育委員会は、全くの単独で、そんな法をも恐れぬことをやらかしているのでしょうか?
(明日、神奈川県教委の担当者にそのあたりの点につきうかがう予定です。)


さて、そのあたりの新事実も踏まえて、本日、担当者氏およびその上司の係長氏とかなり根を詰めての話し合いになりました。
うれしいお知らせとしては、例の昭和42年の社会教育審議会の「会の趣旨に賛同する親と教師が自主的にできるだけ多く参加することが望ましい。」という文言は、けっして「原則、原因加入体制」を容認するものではない、ということを組織としても(係長レベルでも)お認めいただけたことです。
当然だ!という思いのある一方、ひと山越えてほっとしております。

一方、そのほかの当方の求めに関しては、「まるおさんのお気持ちも、ご主張もよく分かるが、文科省としてとして今すぐ動けることは何もない」というのが係長氏のスタンスでした。。
そのスタンスに対して、縷々反論し、何とかかんとか「初等中等教育局とや社会教育課の中でも考えさせてほしい。」というところまで「押し戻し」て、今日の話し合いは終わりました。

その具体的なやり取りについては、明日以降にできるだけ詳しくご報告するとして、本日、当方から<組織としての文科省>に対して求めたことの結論だけを記しておきます。

①PTA担当部局と初等中等教育局とが連携しての「PTA全員加入体制」是正に向けた全国的な働きかけ。
②神奈川県教育委員会に対しての厳重注意。(できれば、「優良PTA」の表彰取り消しを行ってほしいくらいです!)
③優良PTAの選出基準に次年度以降は、「適切な入会方法を取っていること」の一文を入れる。


の三点です。
文科省としての一応の返事は、今月一杯までにいただける約束もいたしました。

こちらとしては、当然の要求をしているつもりですが、先方にとっては、相当にきつい要求のようでした。
しかし、当方も、PTAの不法なあり方のために心身にダメージを受けている少なからぬ保護者の存在を訴え、引き下がりませんでした。

「対応ができない」という結論が出た時は、なぜ対応が不能なのかの法的根拠、ないしは国民、保護者の納得できる説明をすることを求めておきました。
それができないのなら、「不作為の責任」の問題も出てくると。

しかしそれにしても、①はともかく、②と③については「楽勝」かなと考えておりましたよ。
やっぱり、甘いですかね。
ちなみに、担当者氏とその上司である係長氏は、おふたりで「文部科学大臣表彰優良PTA」の選考を担当されています。

なおなお、係長氏もPTAには当方が問題にしているような問題があることはよく承知してくれていて、「時代の要請に応えた審議会を立ち上げるということも視野に入れている」というようなことは、言って下さっております。

追記
係長氏は、文科省としてアクションを起こす場合、法的な根拠が求められるということをおっしゃっていた。
それなら、PTAのあり方とは…さんもおっしゃるように、思想信条の自由の侵害の疑いがあること、詐欺の恐れもあることをあげれば十分ではないのだろうか?
この点については、月末を待たず、近日中にぜひお考えをうかがいたいと思う。