ラジオ出演で語ったこと(補足と感想篇) | まるおの雑記帳  - 加藤薫(日本語・日本文化論)のブログ -

ラジオ出演で語ったこと(補足と感想篇)

「ラジオ出演で語ったこと(打ち合わせ篇)」で触れておくべきことだったかもしれませんが、ディレクターさんとの事前の打ち合わせが一通り終わったところで、本名さんがPTA活動に熱心に取り組んでおられるという話があり、私の方から、本名さんのお立場からの率直なお考えも聞かせていただければと思うと申し上げていたのでした。
そんなこともあり、本名さんから「やってみたらよかったという声をよく聞くが…」という発言があったのかもしれません。

とは言え、PTA活動におけるこのような「食わず嫌い論」には、私は賛成できません。番組中にも述べましたが、ことPTAの場合、「公」の場所で語られることと本心は必ずしも一致しないと思います。委員・役員の深刻ななり手不足がそれを「証明」しているのではないでしょうか。
「やってみたらよかった」が本当ならば、次もやってみようと思うはずです。しかしながら、実際は、ほとんどの人がやりたがりません。
無理やり食べさせてみたものの、その後口をつけようとしないなら、いくら「食べてみたらおいしかったです!」と言ったところで、それは本心ではないと考えるべきだと思います。

10分という限られた放送時間ではこの辺りのことを十分に話せませんでした。また、PTAの会長も経験し、おやじの会の活動もしている本名さんに、従来のPTAを保護者懇談会とおやじの会的サークルに分離再編成することは可能か、ぶっちゃけて聞いてみたいとも思いました。
そのようなわけで、放送後の3/21(金)に、本名さんと個人的に意見交換・情報交換をさせていただきました。

お話をうかがって分かったのは、本名さんが本部役員や会長をされた学校は、国立大学の付属小学校だったということです。
それなら、負担感は公立一般と比べてずっと軽く、「やってみたら楽しかった」も本当の話なのかなと思いました。

そして、ご自身の関わったPTAについても、かなり細かいところまで話してくださいました。
本名さんが六年間本部役員をやって、五年生の時に会長をやったという話が本番でありましたが、それは、保護者が負担感なくPTA活動をするために、「できるひとはやろうよ」ということで、本名さんやその先輩方が考案したスタイルだとのことでした。
本名さんは地元の私立の小学校、中学校の出身だそうですが、その国立の付属の保護者にはその私立の出身者がけっこういて、その人脈がPTAを盛り立てている面があるように思うとのことでした。本名さんの前任会長は、本名さんの小学校の同級生だそうです。
私立や国立附属の中でも、特に恵まれたPTAであるように思いました。

本名さんがPTA活動に熱心に取り組んだのは、同窓生からすすめられたことに加え、上のお子さんの時は関わらなかったので、今度はやってみようと思ったこともあったそうです。
そんな本名さんは、保護者としての活動に目覚め、現在は、上のお子さんの大学(東京)の地元の保護者会活動にも取り組まれていて、来期は支部長を務める予定とか。


最後に、従来のPTAは、保護者懇談会とおやじの会的サークルに分離再編成するべきではとの私案に対する率直なご意見をうかがってみましたところ、ご賛同をいただけました。
本名さんの関わられたPTAは国立のPTAなので、公立のPTAの会長さんの見方とは違う可能性は十分にありますが、PTAとおやじの会に深く関わってこられた本名さんにご賛同いただけたことは心強く感じました。

今後は、公立学校のPTAの会長さんや本部役員経験者の方たちのご意見も聞いてみたいと思います。