ママさん達が集まってくれた山梨セミナー、行って参りました^0^

 

今回は憲法と中央銀行制度とその歴史を中心に、講義させて頂きました。

 

一年ぶりのセミナーなので、自分で作った資料を見ながらおさらいをしたのですが、

現在安倍自民党がどういう改憲草案を出しているのかを確認するため、自民党のホームページから見に行ったら、今回も・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全文読んでしまったwwwww

なんだろ。この自民党の改憲草案、読めば読むほど面白いツボな部分があって、

長文苦手な私が、いつも最後まで読み切ってしまうんだよね〜^^;

 

たとえばこれ。

自民党新設の第24条。

『家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。

家族は互いに、助け合わなければならない。』

 

これってそもそも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憲法に書くことなの?wwww

あのね。憲法ってめっちゃ簡単に言うと、

『国民のために権力者をしばる、または権力の暴走を止める、法律よりも上位にあるもの』

 

なワケで、基本『権力者が憲法を守らなければいけない』という前提なんだよね。

この24条は一番最後の第10章でいつも私が大爆笑する大オチに繋がるワケだけれど、それはあえてあとで書きましょう。

 

あまり取り上げられてないのだけど、63条。

 

原文。

『内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。

又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。』

 

自民党改憲案。

『内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、議案について発言するため両議院に出席することができる。

内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、答弁又は説明のため議院から出席を求められたときは、出席しなければならない。

ただし職務の遂行上、特に必要がある場合は、この限りでない。

 

どういうことかわかりますか?

 

 

要は現行の『首相と大臣は議院に求められれば、必ず出席して説明をしなければならない』とゆー憲法を『職務があれば、別に出席しなくても良いよ〜!』と、シレーっと権力者側が有利になるように書き換えてる。

 

 

しかも調べたら安倍さん2013年にすでに、この63条について憲法違反を犯してる。

 

憲法63条に基づく出席要求を拒絶した安倍内閣の憲法無視

 

 

そもそも集団的自衛権の件に関しても、安倍さんって現行憲法を守らないとゆーか、めっちゃ憲法を軽く見てるとしか思えない言動が目立つ。

 

 

そんな権力者の暴走を止めるために、憲法があるんだよ〜!!ってことを、

そもそも安倍自民党は理解しているのか、この改憲草案を全部読むと、甚だ疑問。

 

 

そして現行憲法の『第10章 最高法規』の章に書かれている、

『基本的人権の本質』

 

ここでは人権について、書かれた第97条が丸々削除されている。

 

97条

『この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。』

 

 

自民党案
『    全 文 削 除    』

 

 

全文削除の理由は、片山さつき議員によると、

 

『西洋思想的な天賦人権説(ルソーなどが考える、人は産まれながらに誰でも人権があるという考え方)をとるのはやめましょう。11条とも被っているので削除しました』とのこと。

 

 

ちなみに11条は

 

『国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。』

 

自民党案

『国民は、全ての基本的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利ある

 

 

『権利を国民に与える』(国が人権を与える)という国賦人権説を書き直したまでは良いのだけど、この11条は第3章の『国民の権利 及び義務』の章にある。

 

それに対し、削除された97条の条文は、第10章の『最高法規』にある。

 

 

何かってゆーと、同じような内容とはいえ

『人類は生まれながらに皆、人権を持っているのよ〜!』ていうことを、最後の最高法規で念押しした形の文章なんだよね。

 

 

『人権』の大切さと永久の権利であることを謳っているのが、現行憲法。

それこそが大戦争に突入して人の命をゴミみたいに扱ってしまったとゆー過ちを改める、日本国憲法の理念だと思う。

 

 

憲法学者の木村草太氏の講義でも、自民党の改憲草案は

『そういう理念が全くない。見えない。』とおっしゃってました。

 

 

そして一番最後のオチ。

この最高法規のあとに書かれた、自民党の新設草案。

 

 

現行憲法 99条  

『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』

 

自民党案 102条(憲法尊重擁護義務)
1 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員はこの憲法を擁護する義務を負う。』

 

深夜、一人で自民党改憲草案をずーっと読んでて、一番最後にこれを読むと、

毎回毎回不覚にも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆笑してしまうwwwww

そもそも自民党のみなさまは、憲法の意味を理解しているのか?wwwwwww

 

国民が守るべきは『法律』であって、

『憲法』って権力者側が守らなければいけないものなんですけど?wwwwwww



おそらく憲法を学習する上で一番最初に習う、こんな基本中の基本をわかっていないような条文を最後に盛り込むなんて、ほんまにアホちゃうの? 恥ずかしくないの?と、毎回爆笑してしまうのですwwwww

 

 

そもそもの憲法の意味がわかってないよー!って言ってるようなものだよ。この改憲草案wwwww

 

 

しかもここで一つ、気になること。

 

 

自民党の改憲草案の第一条。

 

第1条 現行憲法

『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。』

 

自民党案

『天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく』

 

 

自民党案では天皇が『国家元首』として謳われているのに、なぜか102条では『天皇がこの憲法を守ること』はシレーっと外されてる。

 

 

国家元首=国で一番えらい人 て解釈すると、

その一番えらい人は、憲法守らなくていいんだって〜〜!!!



その発想自体がヤバイし古い。

 

 

まぁ、陛下は憲法に書かれていなくても憲法を守ってくださるでしょうけど。

でも、この自民党改憲草案は本当に気味が悪い。。。

 

 

だいぶ、近代国家のあり方とは逆行する内容に思えます。

 

 

一番ヤバイ緊急事態条項などは皆さまよく知ってると思うので、

あえてはぶいて講義をしましたが。。。

 

 

とにかく自民党改憲草案のヤバさ、そもそも憲法の意味わかってるの?とゆー事と理念のなさ、そして権力者側に有利なように色々と少しずつ書き換えてることだけは、国民の皆さまは、知った方が良いと思います。

 

 

とりあえず、山梨のママさんたちには、その旨をお伝えしてきました^^

皆さま、お知り合いにこの事を伝えるのが中々難しい、という意見が多かったです。

 

 

皆さま、ありがとうございました!!!

 

しばらくは日本におりますので、また憲法などなどセミナーをしてほしい!という方がいれば、承りまーす!!

 

お申し込みは kizuki.kakusei@gmail.com まで。

 

 

よろすくお願いいたします^^

 

 

 真白リョウ