月夜のツイスト・アンド・シャウト | 団塊Jrのプロレスファン列伝

月夜のツイスト・アンド・シャウト

どうも!!流星仮面二世です!!

 

さて、会社帰りにふとスマホを見ると、奥様から「○○買ってきてくれる?」なんて頼まれ事が入っていたので、どれ、いつもよりちょっとだけ遠回りして帰るか~。なんて・・・そんな経験があるお父さん方は、たくさんいると思います。


その日の帰りは我が家も然り。スマホを見ると

 

「帰りに卵、買ってきてくれる?」

 

というLINEが入っていたので帰りがけにスーパーに寄ることとなりました。

 

しかし、卵は高くなったなぁ~。以前なら3パックは買える値段だ。生活していく上で必要不可欠なものだから買うしかないが、それにしてもこの高騰。なんとかならないものなのだろうか・・・

 

そして翌日。帰宅すると

 

「卵を買いに行くんだけど、一緒に来る?」

 

と嫁。あれ?今日は頼まなかったの?と言うと、さすがに2日連続頼むのは申し訳ないかな~と。なんだぁ言ってくれれば買ってきたのに。でもそういうことなら、ちょうどコーヒーが切れていたので一緒に行くことにしました。

 

それにしても卵の消費が早いねぇ。と思うが早く、聞けばこの4月から息子の三世が社会人になったことで、お弁当での使用頻度が高くなったからとのこと。そうだったのかぁ。どうりで最近、おれの弁当のおかずも華やかでリッチになったと思った。

 

こうしてスーパーで買い物をし、嫁が会計をしている間にトイレを経由し一足先に駐車場に。そこで車には乗らず駐車場に設けられた低い柵に腰を掛けます。そう、この日は4月の満月、ピンクムーン。風が強かったのですが、そのおかげで雲がはけ、大きな月が夜空を照らしていたのがよく見えたのです。


きれいだなぁ。でも、そうか・・・考えてみれば、月はもう何億年とこうして地球を照らしているんだよなぁ。デボン紀に初めて陸に進出した脊椎動物の両生類イクチオステガも大量絶滅前のペルム紀の象徴的生物のディメトロドンも。恐竜もマンモスも、ネアンデルタール人や我々の多くの先祖達も・・・みんな同じ月を見ていたんだ。彼らは月夜に月明かりを浴びながら、どんな思いを巡らせていたんだろう。ああ~なんて広大なロマンなんだろう。


こんなゆっくり月を眺めるなんて、考えてみたらしばらくありませんでした。そんなこともあり、見とれながらつい、いろいろな思いに耽ってしまうのでした。


それから何分経ったでしょうか?それにしても嫁が来ません。なんだ?なかなか出てこないな・・・あれかな?また知り合いとでもバッタリして話し込んでるのかな?

 

すると案の定、話ながら誰かと出てくる嫁の姿が見えました。やっぱりかぁ~と思っていると、こちらを見るなり戦闘機ミグ25のマッハ3をも上回るという超音速ボイスから

 

「お父さんイブシノヒト!!イブシノヒト!!」

 

という声が発せられました。


ぐっ!!なんという音量。この衝撃波・・・これがソニックブームってやつかっ!?

 

「なにそれちがーよ飯伏の人!!ホラ、前に話してた店に来るプロレス好きなお客さんの、飯伏と棚橋のバッグ持ってて、話しかけて話すようになった人」

 

なんだって?プロレス好きな飯伏と棚橋のバッグの人ぉ・・・?

 

あー!!思い出した!!

 

そう、以前こんなお話をブログに書いたのですが・・・

 

作りかけの記事から

 

な、ちょ、じゃ、こ、この人がカミゴエさんか!!


「どーもはじめまして~!!買い物してたら偶然会いまして、旦那さんいるっていうんでご挨拶に~」

 

なんという急展開。まさか今日ここでカミゴエさんと出会うとは・・・


驚きの中での第一印象は、愛想が抜群によく朗らかで人当たりがいいんだなぁ~でした。年齢は同じくらいでしょうか?しかし身なりはごく普通。なので内にアツきプロレスパワーを秘めているとは、それこそプロレスグッズを身につけていなかったなら一生気づけなかったかもしれません。

 

「お話は嫁からよく聞いてます。そういえば飯伏は迷走というか、よくわからなくなっちゃいましたね」

 

と言うと

 

「そうなんですよ~もう飯伏はなんだかよくわからなくて~。だから今は棚橋一筋なんですよ~」

 

するとそこからはカミゴエさん改め太陽ブローさん(と勝手に改名)の独壇場。これまで嫁伝いに聞いていたお話から、なぜプロレス好きになったのか?そして家族のことや会場での棚橋とのエピソードなど、新たに聞く話まで素晴らしいトークが展開されました。うれしそうに楽しそうに話すその姿・・・前記事で懸念していたプロレス離れはしていないどころか、ますますプロレス愛は増幅!!といった感じでした。


そうプロレスを好きというより「プロレスを愛してます」という感じでした


それにしても、なんというフレンドリーさとトーク・・・この方も嫁と同じく音速飛行可能なんじゃないか?そんなことを思っていると

 

「そういえば旦那さん、オカダに似てません?ちょっと似てますよね?」

 

え?え、いや、あら、いや、いやいや、いやぁ~っはっはっは。いやぁ~オカダ、いやホントたま~に言われるんですけどね、いやいやそんなね、そっくりじゃないんですけどね、ねぇ~たま~に言われるんですよ。いやいやぁ~そんな、本当にね、叔父とか従兄弟レベルの似方なんですよぉ。いやいや、いやいやいやぁ~♪


そこからオカダ繋がりで以前嫁から聞いていた新日本が水戸に来たときの話(73億人の中のふたり)から、当日は観戦席が実は意外とウチと近かったことなどが判明。夜は更けていくのでした。

 

その後、嫁と連絡先を交換し、またお話しましょうとこの日はお別れしました。


プロレス。それはクラシック、オールドだったり、現行だったり。ひと団体や、ひとりのレスラーに特化していたり、多種多様、広い視野で好きでもあったり。コレクションとしてマスクが好きな人もいれば入場テーマが好きな人もいる。そして、もっともっと・・・ひとジャンルにして細分化されている、広大な世界の中にたくさんの物語がある"世界"です。


そんな中で出会い、一緒に旅をしていく。その始まりは一体どんなものなのでしょうか?

 

「今日の帰りにおれに卵を頼まなかったのは、このためだったのかもしれないな」


帰りの車の中でそんな話をし、我々も帰宅しました。太陽ブローさんと会場で会う日も、遠くなさそうです。