嵐と共に吹き荒れたグループホーム 後編 | 鈴の音

嵐と共に吹き荒れたグループホーム 後編

楽しく過ごしていた休日の朝。


私がキッチンで朝食を作っていると、いつものことながら自分でやった事を報告しに来る。
トイレ行った。
大きい方出た。
掃除した。
洗濯した。 などなど。。。

布団を干したと言うので、今日は雨予報だよ。」と声をかけました。

☆『それはわかっています!』
私「雨が降ってお布団濡れたら大変だよ」
☆『それはわかっているけど、干したいの!!!』

何?!
そこキレるとこ?
私、優しく言ったよね?!

争ってもしょうがないので(朝食作るの優先)←大事

私「はい。干してもいいけどお布団濡れたら大変だから気をつけてね」

そこで終わらせた。

終わったはずなのにまたやって来て、自分で行くと言った犬の散歩についてグチグチ言い始めた。

行きたくないなら私が行くわ!と言いたくなる。自分でやった方が気が楽だわ。って思う。

流石に私もイラついて来る。
何度か話を断ち切ろうと、話題を変えるが話題を変えても、文句か自分の要求ばかり。

ループも断ち切れないし、キッパリと言いました。
私『犬の散歩は貴方が任されたお仕事で、みんながサポートしてくれているんだよ。』と言うと、やっとキッチンから離れたと思ったら、、、言葉使いが荒くなり、聞き取れない言葉でブツブツ言っている。

『私の事をわかっていない!!!』

私「何が?」

☆『。。。。』

私「はい。もうご飯食べましょう」

席に着かせた。しかし、怒りがおさまらない。


☆『最悪!全然楽しくない。こんなんなら家に帰ればよかった。』


流石に流せないと思い、叱りました。周りの方も休み中少しでも楽しく過ごせるようにと、買い物に連れてったり、好きな物を食べさせてくれたり、花火をやったりと仕事の業務以外で考えてくれている。すごく楽しかったと喜んでいたのが昨日。寝たら忘れんのかチーン

滅多に怒らない私が怒ったので(とは言っても大声とかは出さないんですけどね)一瞬黙ったんですが。。。次の瞬間ただ食べてた前の子に『うるさい!!』と怒鳴りましたムカムカ


もちろん叱りましたムキー

席を立って2階に上がったので「どこ行くの?ご飯は?」と聞くと『い ら な いぃ!!』とさって行きましたガーン


チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン


その後、割とすぐにご飯を食べに降りて来たので、顔を出すと謝ってきた。

「今日のはちょっと酷かったよ。自分の言った事をよく考えてみて。やって貰った事を忘れたらダメ。感謝の気持ちは大切よ。」と言うと涙を流して謝ったので、それからは私も優しく接する様にした。



結局、彼女は一時自宅へ帰されることになり、ボロボロ泣きながら帰えって行った。



以前は怒りをぶつけられる事がとても怖かったし、自分の怒りにも辛くなった。でも、今回は泣いて辛そうにしている姿を見てしんどくなった


彼らの成長や変化に喜びを感じていた。それが過度な期待になっているのではないだろうか。

聞き流して注意しない方が、穏やかに過ごせたのかもしれない。心の成長を促す私のやり方が逆に彼らの負担になってしまうのではないか。

でも、結局私はまたやるだろう。


今回もただ彼女は褒めて欲しかっただけなのだと思う。欲しい言葉を私があげなかったから駄々をこねたんだと思う。


その根底にあるもの。それは愛情の渇望ではないだろうか。


欲しい言葉をあげたら良かったのかな。。。

でも、私は思ってもない事を言えない。心と繋がっていない言葉には力がなくなる

もちろんあるよ。言う事も。でも、そんな言葉を使い過ぎたら言葉自体に力がなくなっていく。


そんな重い心のまま過ごしたところに彼女は帰って来て、何事もなかったようにいつも通り真顔表面上は私もいつも通り。嵐が去ったら晴天になるはずだが、まだ泥水が溜まってる。

台風は様々なモノを吐き出し、リセットする。


答えが出た訳ではないけれども、問題は浮き彫りになり、また腹を括り、気持ちを強く持つ。慣れてきた私に喝を入れるような出来事でした。


迷う事

悩む事

立ち止まる事

それは心を感じる時間。

悪い事じゃない。

いつか多くの学びと恩恵をもたらしてくれる事でしょう。

そうでも思わないとやってけない。

私は信じてるよ!!!!