今日は、ほとんど布団やソファーの上でうずくまっていた。
こんなに何もできなかった日はとても久しぶりだった。
ふと外を見ると虹がかかっていて、
ああ、もう台風は過ぎたのか、と思えば
また土砂降りの雨が降ってきた。
憂鬱の訳は雨ではない。
だけど、雨を恨んでしまえば少しは楽になるのかも知れない。
何も無い時間はとても嫌いだ。
とても不安になるからだ。
じっと物事を考えるのも嫌いだ。
考えるくらいなら絶えず動いていたい。
夜になると少し雨足が和らぎ、
私も動くことを覚えた。
見慣れた道を歩いたり、ギターを弾いたり、
そういうことをしていなければ、
まるで死んでしまったんじゃないかなんて思ったりする。
今更になって、これからのことを考える。
でも、いつも考えたって無駄だった。