”難工事”も無事に完成！
「このミズノMP-53のヘッドを番手をずらして装着したい…」
この前代未聞の難工事に挑むことになった。
これは簡単なことではない。単にヘッドをずらすことはシャフトを装着することは簡単だが以下のことを成しとげなければヘッドの”番手ずらし”は完成しない。
・ソールの刻印を溶接して埋めさらに刻印し直すこと
・ヘッド重量をそれぞれ適正重量に合わせること
ソールの刻印を溶接して埋めることはたやすい。しかし次に刻印し直す時にどんな文字の大きさ、そしてどんな文字体を入れるべきか？まず悩むところだ。
一番困難はヘッド重量の調整…・。
番手にはそれぞれに4番アイアンの重量、5番アイアンの重量と段々重くなる。番手間の重量はそれぞれ7ｇ以上離れている。つまり4番アイアンのヘッドを使って5番の長さに短くカットしてしまうのでこれを整えるのはかなり至難の業だ。
そこで最初にメッキを使って出来るだけ加重することにした。
【再メッキ】ソニックシルバー
その前に4番→5番へ、5番→6番へと刻印の入れ直し”
9番→PへそしてP→Aに変更
刻印は無事に成功、メッキも限界までかなり重く付けたがこれでも重量が足りない…。理由は希望によるゼロス8のシャフトを0.25インチ短く装着する為だ…
この時点で修理でやれることをすべて出し尽くしている。そこでシャフトの先端＋ミドルアイアンに関してはキャビティ部分のポケット部分に鉛を貼ることにした。
これであれば見た目はスッキリだ。
同時にウェッジもブルーブラックのソニック仕様にメッキを変更
こちらもメッキを厚付けしてヘッド重量を増やすことに…。
ヘッドをずらして刻印を変更してヘッド重量を増やしてバランスを整えて…
言葉にするだけなら簡単だが実際に大変な修理内容だった…。
【PXG 0311BLACK OPS 10.5】ビエルX 黒虎S
難工事を終えてほっとしています。
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【DLC開発】社内テストはすべて”合格”です
まずは明日4月11日（木）の”臨時休業”のお知らせから
4月11日（木曜日）
展示会出張の為
”臨時休業”
とさせて頂きます
火曜日は木曜日の振り替え作業で待ちの方々のクラブ製作を進めながら夜は開発中のDLCコーティングにおけるバンカー連続60発の”耐久テスト”を寒空の中行ってきました。
連日の雨でバンカー内は最悪の条件です。一部水たまりが出来ている条件の中、砂は非常に重くそして動画の通りネットに跳ね返ってきた砂まみれのまるで”ヤスリ”のようなボールをさらに”打つ”と言うDLCにおいて最も過酷で最悪な条件の中を行ってきました。
普段のバンカーショットではあまり砂まみれになったボールを打つことは無いと思いますがこのヤスリ状態のようなボールを連続して60発以上も打てば”さすがのDLCも…”と不安がよぎりましたね…
結果はご覧の通りです。
こちらが明るいところでみたヘッドの状態…。
目を皿のようにして見ればまずソールに関しては言えば微妙に”光沢”が薄れています。これは積層膜の一番外側の光沢層が輝きを失っている為にみられる現象です。ただ、この画像では確認出来ないほどの状態です。
次にフェース面も画像では判断出来にくいですが非常に小さい剥離が見られました。さすがにヤスリ状態のボールはきつかったようですが私はこの状態を見て私が望むDLCとしての性能を十分発揮しているものだと判断しましたのでバンカーショットテストも”合格”と判断しました。
今日からはこのクオリティで毎回製作出来るのか？のいわゆる”量産テスト”にこのDLCでようやく入ることが出来ました。DLCは非常にデリケートで歩留まりが多い製品です。量産テストは説明をしたうえで私の友人プロのウェッジをはじめ理解あるユーザー様の多くに”実験台”になってもらっています（笑）
”ようやくここまで来ました！”
装飾としての”見た目”、そして何よりも”耐久性の証明”をクリア出来て私も”ほっと”しています…。
すべてが初めてのことばかりだったので多くの落胆がありましたが検証テストも納得の行くまで行い最終的にはブログをご覧の皆様にとって良いものが出来たと自負しています。ここまで見守って頂き本当にありがとうございました。
DLCコーティングの正式な受け入れは量産テストにおける歩留まりを判断させて頂きながら価格を含めてこのブログを通して後日ご案内をさせて頂きますのでどうぞよろしくお願いします。
【ジャスティック450ダブルR MAX10.5度】プライムA
※光沢ブラック塗装バージョン
↓
メルサではロゴもしっかり残して光沢にしてします。これも技術の結晶！
【ジャスティックダブルR 3W】バシレウスFW65S
↓
【ジャスティックダブルR 21度】バシレウスUT80S
↓
【ロッディオF-TUNING 10.3度】エクセライトLX X
明日は臨時休業でお休みさせて頂きます。
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明日は振替工房作業
まずはこの4月に臨時休業を二日間あることをお伝えします。
臨時休業のお知らせ
4月11日（木曜日）
4月18日（木曜日）
4月11日はとあるところで開催されるものづくりの見本市に是非行ってみたいと思っています。
我々の置かれている環境も少子高齢化の波は避けられせん。私は常々最善のサービスはまず店が常にあることだと言い続けてきました。
”ご無沙汰してます！10年ぶりですね！…”
これを実行する為には一歩先行く技術のアップロードが常々必要だと思っています。キーポイントは一歩で十分なんです。3歩先ではダメなんです。そしてアップロードは商品でもダメなんです。あくまで”技術”がポイント。
机の上で唸っていても良いアイディアは浮かんできません。先端技術を観てそして体験することでこのブログを常にご覧の皆さんに今よりも最良の技術と商品を届けれるものだと思っています。その為のアイディアを参考にしたいと考えています。
4月18日は所属ジムのゴルフコンペでして…
本当は出ている暇はないのですが1回出たら重宝がられてしまって一緒に回りたい方が多いとかで…
その為明日は工房作業だけ出てきて頑張ります。なお、ショップの営業はいつも通り”定休日”です。
臨時休業が多くて申し訳ございませんがよろしくお願いします。
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ロッディオMCウェッジ試打完了！
大変お待たせしました！まずはロッディオの”MCウェッジ”の試打を完成させました。
今後のロッディオアイアンの主力ウェッジです！多くの方から試打クラブのご用命を頂きましたので先行して製作させて頂きました。
【ロッディオMCアイアンAデザイン】
～52度～
～58度～
【F-デザイン】
～52度～
～58度～
【Tデザイン】
スペックの画像を見て”あれっ？”って思った方はかなりのマニア！AデザインとFデザインの58度には同じDGのS200を装着しました。ヘッド重量も全く同じです。グリップも同じグリップを装着しています。
ですがバランスが大きく違いますね？
この違いは二つのヘッド構造に原因があります。まずはこの画像をご覧ください。
Fシリーズの方がネックがかなり長いんですよね…。
つまりネックを含めたヘッドの重心が低いか？高いか？の違いがこの差で良く分かります。
さらにこの画像をご覧ください。
こちらがAデザイン
そしてFデザイン
Aデザインの方がソール近くに重心が溜まっている構造です。
つまりAデザインはネックが短くよりソールにヘッドの重心が低い為にヘッドバランスを出し易いヘッド構造だと言えます。
つまり…
これがロッディオのMCウェッジの構造でさらにこれが”特徴”だと言えます。構造によって仕方なく出てしまうバランスですがこの特徴を打ち消すようなバランスの指定はメルサとして一切無意味だと考えます。
よって今後ロッディオ関連のアイアン・ウェッジに関しての”バランスの指定”は私にお任せして頂き指定は”NG扱い”とさせて頂きます。バランスはご覧のようにヘッド形状によって右にも左にも行ってしまう気まぐれな数値です。重量精度の高いヘッドは”バランスを指定”する時代では無いのです。
ただし、この話はあくまでヘッド重量がしっかりとした三浦技研製のアイアンやロッディオのアイアンに限ります！申し訳ございませんが大手量産品のアイアンにはバランスを指定する必要があります…。
この明確な違いを理解して頂ければ幸いです。
【PXG 0311PGEN6】トラビル75R
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天気も良く絶好のフィッティング日和
晴天ではありませんが久しぶりの雨上がりで絶好のフィッティング日和！
本日も県内外から二組の方がドライバーシャフトのフィッティングにご来店頂き私もお蔭様で忙しくさせて頂きました。
この20年間、ゴルフ事業においても目まぐるしくトレンドが入れ替わりブームの移り変わりを感じています。私がこの世界に入った頃はブリヂストンを中心としたジャパンブランドが全盛時代でしてそれに続くS-YARDやカタナゴルフと言った新興メーカーが続く時代でした。
外資系メーカーはまだまだ希薄な存在でどちらかと言えば珍しい存在だったんですが今では完全に逆転の状態、このトレンドは続くとみられますが必ず下降線をたどるのは歴史が証明しているのです。
大事はことはそんなトレンドにもフォーカスしていかなければいけません。4年前にシャフトの時代が来ることを予測した店づくりに変更してきましたがもう次のトレンドを私は意識しています…。忙しい中で色々な開発や準備をしていくことは大変ですが頑張っていきたいと思います。
【リシャフト】トラビル 115S
【リシャフト】TENSEI 1K 90HY X
三浦も多く到着しています。毎日リシャフトの相談も多く頂きます。
”忙しい！”
だけで一日を終わらせてしまうと気が付いた時には誰も周りにいなくなっているのが資本主義社会なので毎日ちょっとした変化にもアンテナを高くして取捨選択していきます。
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