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sesaaブログ 癌ちゃん一緒に生きていこうを引越しさせました。
肝臓ガンステージ4との共存を計り試行錯誤の日常と妻や社会への感謝を綴ったものです。

隣県での受診の結果、治験の参加を勧められました。
肝臓原発の癌に対する全身治療は今のところソラフェニブだけです。
私の場合、副作用はないのですが効果も著効とは言い難い状況です。
今の状況をせいりしますと、
 1.マーカーが上昇を続けている。
 2.転移がある。
 3.心なしか、ALBが平均的に下がってきてるような気がする。
 
となります。
 一方画像診断上は、
 転移先はCTでは確認できない(PETでは光る)
 肝臓内部も、これだって言う箇所が見つからない。です。
 私の肝臓は、粒子線治療箇所とTACEによる治療箇所に加えて、注射器によるワンショットの
 肝動注(正式な肝動注ではなく、分類的にはTAIになるそうです)
 を行っている。この肝動注でミリプラチンとリピオドールの混濁液を動注してる。
 これらの、治療痕があるため非常に醜い肝臓になってます。
 作用の部分ではTACEにより詰められた造影剤がしっかり詰まったままなので、そこの癌は死んでる或は、機能停止しているとみていいようです。
 問題は中央部ですが、此処はTACEを詰めた跡もありますがその後その部分の癌が増殖したためマダラものようになってます。
 しかし、造影CTを取ると、動注によるリピオドールが入ってるので(薄ーく染まっている)状態(マダラではない)なので、ここも犯人とは思えないです。
 私の肝臓のCT画像を見る場合、造影剤が入ってすぐ(冠動脈から造影剤が入った画像)から造影剤を入れる前の画像を引き算して(人間が目視で)見るので、やはり境界部分や濃淡など正確に見極めることは難しいようです。(メーカさん画像処理ソフト作ってよ)いずれにしても、離散的な(デジタル的な)見方ではなく、連続的な(アナログ的な)見方が必要です。
 つまり、ファジィーなんですな。

ごたごたと書きましたが、全身療法があれば一番いいのですがそれがソラフェニブしかない。
これが一番のネック。
次に、肝臓にTACEで攻めるにも具体的ターゲット(この辺ってのはあるが、)が見えない。

ここから、隣県の大学病院での先生の受診となりました。
県内の大学病院は主治医の出身校だから意味ないしね。
で、その隣県の大学病院の先生とお話してきましたが、お勧めできるのはこの治験ですねと言われました。
 既存の分子標的薬を肝臓にもてきようするものです。
 夢の全身療法です。
 しかし、この治験を受けるに当たってはほぼ全ての治療を中断しなければならない。
 そう、ソラフェニブも勿論、免疫療法、肝動注、丸山ワクチン、などです。
 しかも、二重盲検ですのでプラセボがあり、プラセボか否かは主治医にもわからない。
 3人に一人がプラセボです。
 ソラフェニブもそうですが、著効となる可能性はそんなに高くありません、10%ていどかな。
 これぐらい、厳密に試験をしないと統計的有意差が出ない試験って事かな?
 

 抑えるために同意書にサインして席を抑え、翌週に主治医と話しました。
 上記の内容はその時の話です、約2時間かけてじっくり話しました。
 その結果、この治験はギャンブル性が高すぎると判断し辞退しました。

 では、どうするかです。
 肝動注でミリプラチンを行った翌週に5FUを5時間かけて風船から入れます。
 (これが、本当の動注だそう。それも本来は24時間とかだそうです)
 5FUは、シスプラチン系の抗がん剤と組み合わせて使います。
 ミリプラチンは効いてるのですが、癌の増殖がそれを上回ってるって考えです。
 これを、2回やってマーカーで判定します。

 その次の手立てですが、隣県の国立大でインターフェロンを使った治療が行われています。
 (私は肝炎が無いので、保険が効きません(T_T))
 
 しかし、ちょっと疲れてきたな。
 もう、2年になるな、こんな生活。