CT画像に演算処理をしてみたが | ガンちゃんお手柔らかに。

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sesaaブログ 癌ちゃん一緒に生きていこうを引越しさせました。
肝臓ガンステージ4との共存を計り試行錯誤の日常と妻や社会への感謝を綴ったものです。

私の肝臓は既に歴戦の勇士のようになっています。
粒子線による治療。
10回を超える抗がん剤を塞栓物質で詰める治療(TACE)
肝動注。
なので、CTで見るとまだら模様。
こんな感じです。



汚いでしょ。
白いところは、癌があったところですよ。そこに抗がん剤と造影剤の混ざったものが詰まってるんです。塞栓のゼラチンは2週間くらいでとけちゃうんで、今は血管が開通してます。
でも綺麗につまってるので、この部分で増殖はしてないって事になるんですね。
再発すると、詰めた造影剤がどんどん薄く映ってしまいます。
次の写真が、造影剤を流した初期動脈相と呼ばれるものです。
肝臓癌は肝動脈から栄養を取るんです。
一方、肝臓の正常組織は栄養豊かな門脈から多くの血液を取り込むんですね。
ですから、動脈からきた造影剤ではあまり染まらないんです。
門脈経由で造影剤が来るのは約1分後です。これを、門脈相と言うようです。
20秒ぐらいで撮像すると動脈相の画像が取れるんです。
それがこれ、


普通は、きれいな何もないかんぞうですから、ここでくっきり此処だぜって癌の居場所がわかるんですが、どうです?判りませんよね。もともと詰まってる造影剤の点々が邪魔。
更に、説明を忘れてましたが、動注で抗がん剤とリピオドールと言う造影剤で粘性の高い物をまぜるんですね。これが、癌の所にくっついてるんです。ですから抗がん剤を流す前から、うすぼんやりと、まるで動脈相での癌のように造影剤を入れる前から出てるんです。
これも、癌が増殖すればどんどn薄まるんでしょう。

ですから、ドクターは、動脈相の画像と造影剤前の画像を見比べて頭の中で引き算して判定していくんです。大体30スライスぐらいです。つまり60枚30ペアの画像を見るんですね。
しかも、患者は私だけではない。
さらに、今度は癌が門脈相から栄養を取ってないかどうかも見るんです。
いくら優秀な医師であっても、目で引き算できるわけじゃないですからこれは、無理ってもん。
って言うか、機械がやるべきでしょう。
画像データになってんだから。
いや、あるのかな?CDに入ってたビューワーでは(診断用ではない)なかったけど。

そこで、自分で画像の演算をしてみました。
動脈相の画像から造影剤の入ってない画像を引き算したんですね。
それがこれ


中央の下にまん丸の(動脈)が有ります。
そこに上弦の月のようなのがありますね。
恐らく、呼吸のせいなのか或はちよっと動いちゃったんでしょうね。
ですから、全体にちらばるごま塩の塩はずれの可能性が高いです。
でもリング状のは違いますね。
来週主治医に診せてきます。
30スライスの全てを加工して探しましたが、これだーってのは見つかりませんでした。
ただね、リング状になってるところがあるので、これが問題なのでしょう。
主治医の言うとうりでした。
本当に、主治医が肉眼で見比べてるとしたら、ほとんど神の領域。
これはね、知識とかで身につくものではないですよ。
確かに、読影術って言うんです。
まさしく術です。魔法と言っても良い。
でもね、きっとあるんだろうな先生が見ているビューワーには演算機能が。
でなきやおかしいもん。
私は、自分の事だから炬燵でみかん食べながらチマチマやりましたけど、先生はそんな訳に行かないもんね。