こんにちは。
子育てイベントコーディネーター
昨日、こんな勉強会に参加してきました。
その名も、
県立高校が目指すグローバル教育
〜国際バカロレアコース設置に向けて
ちょっと、今日の話題はマニアックです。笑
もし、ご興味あればお付き合いくださいね。
私、神奈川県民ではありませんが…
IB(国際バカロレア)については
以前からとても気になっていて
ちゃんとした知識を得る機会を求めていました。
そんな時に、仕事仲間である友人に
年末に誘われて。
完全に、引き寄せましたよね〜
IB(国際バカロレア)とは、
1986年にジュネーブで作られた
国際的に通用する人材を育てる
世界共通カリキュラムのことです。
詳しくは、こちらなどご覧くださいね。
今、世界で最も注目されている
グローバル教育の一つで
世界中で、同じ内容のカリキュラムを受けられる
というのが、特徴です。
しかも、今回の講演者がこちら。
国連勤務を経て、息子をIB教育で育てた経験のある 大崎麻子氏
大学教育現場から、IBの必要性を訴える 江里口藪人氏
実際にIB教育を取り入れている、日本初の公立校
東京都立国際高等学校で教えている 改発祐一郎氏
IB教育を海外と国内で受けて、現在は早稲田大学大学院生である 六本木延浩氏
教育者の視点はもちろん
保護者の視点や、実際にIB教育を受けた生徒の意見を聞けて
とても、参考になりました。
グローバル教育については、
おそらく子育てしているママなら
気になるテーマですよね。
では、
真の国際人とは?
国際的に通用する人材って?
その答えの一つが、IB教育にありました。
IB教育は、以下のようにプログラムがありまして
PYP(初等教育プログラム) 3〜12歳
MYP(中等教育プログラム) 11〜16歳
DP(ディプロマプログラム) 16〜19歳
CP(職業関連プログラム) 16〜19歳
今回は、主にDPについてのお話がメインだったんですが
講演者の方々が、皆さんおっしゃっていたのは
IB教育が目指す、使命、人物像。
それを、
「人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人」
と位置づけています。
要は、多様性への適応ということですね。
世界中にいる、いろんな人と
目に見える違い(言語や肌の色)だけでなく
目に見えない違い(考え方や価値観、順応性の高さや、理解の速度など)を
認め合う。
そして、その目指す人物像というのがこちら。
IB教育の経験者 六本木さんが
"まるい人材"
と、表現してたのが印象的でした。
つまり、バイオリニストのような
尖った才能を伸ばすには向いてないが
バランスのとれた教育を受けられる、と。
IB教育のすべてのプログラムは、
この理念に基づき、作られています。
DP(ディプロマプログラム) 16〜19歳 では、
教科のほかにも
課題論文や、知の理論と呼ばれる
いわゆる"考えさせる授業"があるほか
創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Action/Service)という
自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組むことも必須で
六本木さん曰く
とにかく、大変!忙しい!と。笑
勉強と部活、
テスト以外の課外活動などのアウトプットで
本当に目が回りそうに、やばい時があったと話していました。
東京都立国際高等学校でIBの言語や文学を教えている 改発さんが
詳しく、授業の進め方や
どんな問題が出るのか?
具体的に話してくれましたが
かなりの量の文学作品を読むことが、前提だったり
それの表現方法や、解釈について
自分の意見を、短時間で小論文にしたり。
うーむ、これを高校生がこなすの???
という、問題ばかり。汗
これだけ、高校生が日常的にこなして
鍛えられてから
大学へ行き、社会に出たら
グローバル的な思考力なもちろん、
精神力や忍耐力、
問題や課題へ立ち向かう姿勢が
全然違うだろうなぁ、と。
真のグローバル人材って、
そういうことなんだと思います。
英語だけではない、本当の国際力。
今、社会から求められている
人間像そのもの。
そして、何より尊重されているのが
その多様な価値観のなかで
あなたは何がしたいのか?ということ。
すべての教育がそうである、と思いますが
教育は通過地点にしか過ぎないんですね。
その先に何をするのか?
社会へ出て、どんな風に生きていくかを見据えて
IBが必要なのか考えること。
当たり前なんですが、
その視点は、忘れてはいけないと思いました。
ただ、今の世界の流れの一つとして
IB教育が、日本でも注目され
導入されてきていることは、
間違いありません。
私も、娘を持つひとりの保護者として
また、教育や子育てのビジネスに関わる人間として
いろんなことを気付かされた、1日。
これからも、IBには注目していきたいなぁと思います。
今後の活動予定は、以下の通りです。
イベント ご案内
他にも、さまざまなセミナー・イベントを計画しております。
随時、内容はアップしていきますね。