新型コロナウイルスのことでだんだんと

 

全てが崩壊していきそうな有様を

 

目の前にして私がいつも思うのは

 

「私は塔」

 

です。

 

母が私のことをいつも言っていたのは

「あなたは強い」だった。

 

「あなたは塔のように強い」

私はそのことをよく言われるので

なかなか甘えることはできなかった。

けど今は亡くなってから

その言葉は私がひとりになっても

大丈夫なように言ってたかもしれない。

それを思うと

「ありがとう」と感謝いっぱい。

大きな壁にぶつかっても

それはずっとずっと私は壁にぶつかってたばかりで

たとえ、それが聴覚障害が原因であっても

私は母には言わなかった。

自分の中で解決しようとしていた。

聞こえないことは聞こえる人にどうやったら

伝わるだろうといつも考えていた。

聞こえる人も聞こえない人も一緒に支え合う日を

夢見ていた。

それを吐き出すためにも作ったのが

NPO法人MAMIE。

設立して17年目になる。

長い道のりだった。

今思えば、私にとって「吐き出すための出口」のつもりが

「聴覚障害、聴導犬の啓発活動」になっていった。

私は感謝する。この仕事に。

 

新型コロナウイルスになって経済がだんだんと行き詰っていく。

 

私はその時思うようにしている。

 

「私は塔」。

 

私はブレないよ

 

私はここを動かない。

 

じっと堪える。

 

そして嵐が過ぎたら

 

そっからまた大きくなるよ。

 

今は新型コロナウイルスの嵐が来てるだけ。

 

私は塔。

 

まぁるい塔だから新型コロナウイルスが付かない。

 

スルッと滑る。通り過ぎる。

 

そのままスルーしてどこかに行って

 

消えてください。そして元の場所に

 

戻ってください。