(続き)
そんな私の疑問に答えをくれたのが、
エックハルトさんの本でした。
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エックハルトさん自身、以前は苦しみの中で生きていて
何度も自 殺を考えていたそうです。
「こんなに苦しみながら生きることに、一体なんの意味があるのか?」
そんなことをいつも考えていたそうです。
そして、苦しみが極限まで達したある晩に、悟りを開いたのです。
そして、その翌日からは、それまででは考えられないような
至福と幸福感に包まれたそうです。
そして、それがずっと続いたそうです。
エックハルトさんは、本の中で私たちが抱える苦しみについて、
そしてどうすればその幸福感を感じることができるかを語っています。
私が感じた要点をまとめてみます。
心の平安こそ、どんな富にも代えられない「真の豊かさ」である。
そして、それこそが、「大いなる存在(ハイヤーセルフ、神など)」と
繋がっているときである。
「大いなる存在」と繋がる方法は2つ。
1つは、思考が止まっている瞬間。
2つめは、今ここに完全に在るとき。
思考している自分は、そもそも「本当の自分」ではない。
思考している偽の自分を「本当の自分」とみなすことから、苦しみは生まれる。
思考に支配され、思考を本当の自分だと思っていると、
心は不安と恐怖のメモリの間を行ったり来たりしている。
そして、人生には常に問題ばかりが起こる。
思考は、自分自身の最大の敵の場合もある。
自分で自分を攻撃したり、責めたり、罵ったり、
「自分はダメな奴だ」「自分には価値がない」等思わせて、
自 殺へ追いやってしまう場合もある。
人は、このように偽の自分を「本当の自分」だと思い込み、
そこから発生する苦しみから逃れるために、外部に幸せを求める。
ある人はお金だったり、ある人は理想の恋人(結婚相手)だったり
やりがいのある仕事だったり、社会的な成功や名声など様々。
なぜなら、それらを手に入れられれば、幸せになれると信じているから。
けれど、それらが手に入れば一時的には幸せを感じるかもしれないが、それも長くは続かない。
お金を手に入れれば、今度はお金を失うかもれいない恐怖に変わる。
理想の恋人ができて幸せになっても、その恋人が浮気をしたり裏切れば、愛は憎しみに変わる。
(今日は一旦ここまで)
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本を読みながら、たくさん附箋を張った箇所がありました。
「不安と恐怖というメモリの間を行ったり来たりする」というのは、
まさに私のこと。
思考している自分を本当の自分だと思うことによって、
まさに苦しみが絶えない状態だったんだなぁ、と思いました。
でも、思考している自分が本当の自分じゃない、なんて
最初はにわかには信じられませんでした。
(というか、今でもピンと来ませんが・・・。
でも数年前に読んだときよりは、かなりエックハルトさんの言わんとしてることがわかります。)
上記以外にも、自分のことが書かれている!と思うような描写もたくさんあり
久しぶりに読み応えのある、内容の濃い本を見つけた!という喜びを感じています。
次回は、「大いなる存在」と繋がって
心の平安を感じる方法について、書こうと思います。