(前回からの続き)
エックハルト・トールさんの本より。
「大いなる存在」と繋がることが、心の平安を感じられる方法だというエックハルトさん。
「大いなる存在」と繋がる方法は2つ。
1つめは、思考を客観的に観察すること。
2つめは、今ここに在ること。
まずは、1つめから。
思考を観察するとは、頭の中のおしゃべりを客観的に見ること。
思考を見張ること。
その際、あれこれ批判しないこと。
ただ、観察するだけでOK。
例えば、ものすごくネガティブなことを考えていた場合、
「自分はすごくネガティブなことを考えているな」と気づくだけでいい。
「こんなネガティブなこと考えてたらダメだ!」と批判することは、
応戦という形の思考のおしゃべりに変わりない。
なので、批判や判断をせずに、ただ観察だけする。
このような「思考の観察」を続けていると、その思考を観察している
『本当の自分』の存在に気づくようになる。
この『本当の自分』に気づくと、意識は新たなレベルに到達する。
勝手気ままにおしゃべりしていた思考はパワーを失い、『本当の自分』のしもべになる。
思考がおしゃべりをやめると、「無心状態」が生まれる。
最初のうちは、この「無心状態」は、ほんの数秒間しか続かないかもしれないが、
心がけ私大で段々と長く続くようになる。
無心状態の時は、「心の平安」を実感できる。
その「心の平安」は、普段は絶え間ない思考のおしゃべりによってかき消されている
「大いなる存在」との一体化である。
そして、経験を積めば積むほど、更に深い平安を感じることができるようになる。
続いて、2つめ。
意識を100%「いま」に集中させて、思考活動を遮断する。
意識の全てを「今この瞬間」に向ける。
日常的なエクササイズ。
これまで、単なる手段として行っていた動作に、全意識を集中させる。
例えば、階段の上り下りする時に、呼吸はもちろん、一歩一歩に
全意識を集中させる。
手を洗う時も、同じ要領で行う。
水の音を聞き、水が手に触れた時の感触を感じ、石鹸を泡立てているときに、その香りを嗅ぐ。
自分の呼吸に集中して、「わたしは存在する」というパワフルな感覚を楽しむ。
外側で起こっていることに関心を持つのと同じくらい、
自分の内側にも関心を持つことが大事。
この世の中は自分の内面の反映だから、自分の内側が平和なら、
外側の出来事は自ずと整ってくる。
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以上は、本の一部の中で、私がとても参考になった箇所の要点をまとめたものです。
本には、上記以外にも、感情のことや不幸の原因など
他にもたくさんのことが書かれています。
この本は、読むべきタイミングがあるように思います。
エックハルトさんも言っていますが、もう充分に苦しんで
これ以上苦しむのはごめんだ!と、感じた人がこの本を手に取ると。
確かにその通りだと思います。
数年前の私は、この本を読んでもちんぷんかんぷんでしたし、
そんなことより、お金を手に入れたい!とか、夢を叶える方法が知りたいの!
という感じで、こういった「悟り」系の本より、引き寄せ関連にばかり夢中になっていました。
引き寄せ関連の本やブログを読みまくって、
叶った願いもあったし、叶わない願いもありました。
願いが叶えば一時的に幸せを感じたけど、
次々に問題が発生して、その幸せ感も長くは続きません。
それに、不安や恐怖は一向になくならず
むしろどんどん大きくなって苦しくなるばかり。
一時的な気休めはもういらないから、何か根本的なことに取り組まないと
いけないのではないか、そんな風に感じていた矢先に、
再度、この本を手に取り、読みふけったのでした。