皇室の伝統守る会が発足 「皇室制度調査会」設置を 
2012.5.30

 政府の検討する「女性宮家」創設が女系天皇への道を開きかねないとして、男系男子による皇位継承の維持を訴える「皇室の伝統を守る国民の会」(会長=三好達・元最高裁長官)が30日、都内で発足した。安定的な皇位の男系継承に向け、国会に「皇室制度調査会」(仮称)の設置を求めることなど5つの活動方針を確認した。

 設立総会で安倍晋三元首相は「戦後、皇籍離脱した11宮家の復帰を考慮しないのはおかしい」と述べ、女性宮家創設の前に旧皇族復帰を検討するよう求めた。

 守る会の代表発起人のジャーナリスト、櫻井よしこ氏も「新しいものをつくるより歴史と伝統にのっとって知恵を働かすべきだ」と同調。政府が女性宮家創設を皇位継承問題と切り離すとしていることについても「女系天皇か男系天皇かという皇位継承問題につながる」と懸念を表明した。

産経新聞:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120530/plc12053022430022-n1.htm






天皇陛下が皇居内の水田でお田植え
2012/05/30

天皇陛下は30日、皇居内の水田で田植えをされた。長靴をはいて水田に入り、もち米「マンゲツモチ」とうるち米「ニホンマサリ」の苗を、しゃがみながら1本ずつていねいに植えられた。

 田植えは昭和天皇から引き継いだ初夏の恒例行事で、陛下は4月には種もみをまかれた。秋の稲刈りを経て収穫された米は、11月の新嘗祭など皇室の神事にも使われる。

IZA:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/koushitsu/565544/

オーツーのひとりごとパートⅡ(日本が危ない! 核武装と国内安全保障を目指せ!)






天皇は「元首」が素直な言葉 平沼赳夫氏
2012/04/13

【永田町発 憲法の焦点】(4)天皇編 衆院議員・平沼赳夫氏

 日本には125代男系の万世一系で続いてきた皇室の伝統と歴史がある。天皇は古代、「スメラミコト」と呼ばれた。現代の言葉にすれば「元首」しかないのではないか。

 天皇陛下は日本を代表していろいろな所に臨まれるから、諸外国にだって天皇が日本の元首なのだろうと思われている。

 しかし、現行憲法だと天皇か首相か、どっちが元首か分からない。「象徴」と訳した英語の「symbol」は語源となったギリシャ語では「割符」という意味がある。だから、象徴という言葉には抵抗がある。

 みんなが思っている天皇の地位を素直に明確化すべきだ。

 一方で、神武天皇の時代や明治憲法下ならいざ知らず、天皇はずっと軍服をお召しにならず、祭祀(さいし)をつかさどる最高の位の人でいた。天皇陛下も宮中三殿で世界のため、国民のためにお祈りされるのが尊い仕事だ。天皇は日本国民の中心であり、政治や武力を伴わない、しかし権威はお持ちである-そういう意味での元首と明記すべきだろう。

 同時に、憲法では天皇の重要な行為として「祭祀」を明記した方がいいと思う。

 天皇の公務負担を減らすための女性宮家創設を否定するつもりはないが、男系維持をしっかり担保しなければ肯定はできない。

昭和天皇はよく考えておられて、11宮家が戦後皇籍離脱した後「将来どうなるか分からないから皇族としての自覚を持って行動してほしい」という趣旨で親睦会を作られた。旧宮家の復活という話に対して「戦後民間にいたから品性が下落しちゃってどうしょうもない」という見方や「全部ダメ」という発想は変だ。

 もっとも、皇室典範は皇族が主体的にお決めになればいいことではないか。国民のわれわれが「女系だ」「男系だ」とワーワー議論するのはおかしいだろう。

 現行憲法は占領基本法的な性格があり、成り立ちに大きな問題がある。自分の国は自らの力で守ることができるよう憲法で決めていかないといけない。それによって日本は復権したと言えるのではないか。

 たちあがれ日本は(主権が回復した日である)4月28日までに自主憲法案を取りまとめる。石原慎太郎東京都知事は「破棄して新しい憲法を作ればいい」と言うが、私は国民主権の時代なので国民の合意を得ながらやるしかないと思う。


                   ◇

【プロフィル】平沼赳夫

 ひらぬま・たけお 東京都渋谷区生まれ。慶応大卒。自主憲法制定を訴え、昭和55年に衆院初当選。連続10回。運輸相、経済産業相などを歴任。平成17年、郵政民営化法案に反対して自民党を離党。22年、たちあがれ日本を結成し、代表に就任。72歳。

IZA:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/556360/






天皇とは「元首」を超えた「象徴」 石破茂氏
2012/04/04

【永田町発 憲法の焦点】(3)天皇編 衆院議員・石破茂氏

 「元首」にはどうしても違和感がある。「(昨年殺害されたリビアの)カダフィ大佐と同列か」と思ってしまう。「君臨すれども統治せず」の英女王でさえ、議会演説では「私の政府は…」という言い方をする。ましてや米国やロシアなどの大統領はむろんのこと、元首はどうしても「権力」と無縁ではない。

 天皇陛下は、例えば昨年の東日本大震災ではお住まいの電気も暖房も消され、被災民と同じ暮らしをしようとされた。「私」を滅却される、わが国で唯一のご存在なのだ。

 つまり、天皇とは、「権力」ではなく「権威」そのものなのではないか。故に尊い。そういう天皇を外国の元首と同じ扱いにしていいのだろうか。憲法に「元首」とわざわざ書かなければいけないのだろうか。

 元首でないなら、どう表記したらいいか。いろいろな議論があるが、やはり「象徴」という言葉以外に見当たらない。英語を直訳した現行憲法では珍しく日本人の感性にあった文言だ。権力を超えた権威たる天皇にふさわしい言葉は「象徴」なのではないか。

 今、天皇陛下のご公務のあり方が問題になり、女性宮家創設の話まで出ている。ご負担を減らそうといっても、それが陛下の大御心(おおみごころ)にどこまで沿ったものかも考えねばならない。

緊急事態条項は憲法に創設しておくべきだ。国家自体の存続と憲法秩序が危ういときに、危機を脱するまで一時的に権力を集中させて事態を乗り切る態勢は、あらかじめ想定しなければいけない。

 明治憲法では天皇に非常大権があった。二・二六事件と昭和20年の終戦は昭和天皇のご聖断がなければ収まらなかった。権威の象徴でもあるが故に、「本当に国が滅ぶか滅ばないかというときにはご聖断なるものがあってしかるべきだ」というのが、明治憲法起草者の知恵だったのだろう。

 今は主権者は国民だ。その国民から選ばれた代表たる国会議員が首相を選ぶ。仮にときの首相が非常に危うい人物だとしても、そこは「民主主義のリスク」としてやむを得ないだろう。

 現行憲法は独立主権国家としての体をなしていない。前文や9条も変えなければならない。自民党はそのためにできた政党だ。かつて後藤田正晴元官房長官は「憲法改正はワシが死んでからにしておくれ」とおっしゃったが、これ以上時間を費やすべきでない。


【プロフィル】石破茂

 いしば・しげる 鳥取県八頭町出身。慶応大卒業後、都市銀行勤務を経て、昭和61年に衆院初当選。連続8回。防衛相、農水相、自民党政調会長などを歴任。安全保障政策に精通し、著書に「国防」「職業政治の復権」などがある。55歳。

IZA:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/554599/





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