松本恭助の「日本の歴史と文化と伝統に立って」
さんのブログより
http://ameblo.jp/matsumotokyosuke/entry-11295195667.html




皇族方の御呼称



「皇族」とは、 天皇を御中心として、
その御近親たる御一族にして、
皇室(皇室典範上の皇家、令制に見える皇親)に
属される御方々を申し上げる。
「皇族」という場合は、 天皇は含まれない。
現在の皇族方は下記の通りである。
左より御名、身位、敬称、宮号、御称号である。

御名  身位          敬称 宮号 御称号

美智子 皇后          陛下
徳仁  親王(皇太子)    殿下      浩宮
雅子  親王妃(皇太子妃) 殿下
愛子  内親王         殿下      敬宮

文仁  親王           殿下 秋篠宮 礼宮
紀子  親王妃         殿下
眞子  内親王         殿下
佳子  内親王         殿下
悠仁  親王          殿下

正仁  親王          殿下 常陸宮 義宮
華子  親王妃         殿下

崇仁  親王          殿下 三笠宮 澄宮
百合子 親王妃        殿下
信子  親王妃         殿下
彬子  女王          殿下
瑶子  女王          殿下

宜仁  親王          殿下 桂宮

久子  親王妃         殿下
承子  女王          殿下
典子  女王          殿下
絢子  女王          殿下

皇族 の身位には、皇后 、太皇太后 、皇太后 、
皇太子 、皇太子妃 、皇太孫 、皇太孫妃 、
親王 、親王妃 、内親王 、王 、王妃 、女王 がある。

王は現行の皇室典範 では、
天皇 から直系で三親等 以上離れた皇族男子を指す
(傍系でなく直系尊属の天皇から数える)。
これに対して同様の皇族女子の場合には、女王 と称する。
ちなみに、王の妃を王妃 という。
ただし、現時点で女王はおられるものの、
王は現行皇室典範以降一人も出生していない。
旧皇室典範 時代には
伏見宮博恭王 や東久邇宮稔彦王 をはじめ
多数の王がおられたのだが、
終戦直後の昭和 22年10月14日 に
占領軍の圧力により
全ての王が皇籍を離脱 させられた。


皇族方への御呼称は、歌会始 などの特別な場合を除き、
次のようになっている。
宮号や称号が表記されないことに注意が必要である。

皇后・太皇太后・皇太后については、
「皇后陛下」と、身位+敬称の順。

皇太子については、「皇太子徳仁親王殿下」と、
「皇太子」+名+身位+敬称の順。

皇太子妃については、「皇太子徳仁親王妃雅子殿下」と、「皇太子」+夫の名+夫の身位+「妃」+名+敬称の順。

親王・内親王・王・女王については、
「文仁親王殿下」や「愛子内親王殿下」と、
名+身位+敬称の順。

親王妃・王妃については、
「文仁親王妃紀子殿下」と、
夫の名+夫の身位+「妃」+名+敬称の順。

皇族が「崩御 」ないし「薨去 」した後は、
「故皇太后 」や「故宣仁親王妃喜久子」と、
上記に「故」が冠され敬称が省かれる。

親王または王が「薨去」して未亡人 となった場合でも、
親王妃や王妃の称呼については
「憲仁親王妃久子殿下」と、
親王や王の名に「故」を冠さない。

法律や叙勲においては、敬称は省かれる。
宮内庁のHPや尊皇関係の書物においての呼称は
以下の様になっている。(上記と多少異なる)

皇后・太皇太后・皇太后には
身位+敬称で「皇后陛下」や「皇太后陛下」など

皇太子や宮号を持つ男性皇族には
身位か宮号+敬称(「皇太子殿下」や「秋篠宮殿下」など)

御称号を持つ皇族には御称号+敬称(敬宮殿下など)

未婚の女性皇族か宮号などを持たない男性皇族には
名前+身位+敬称
(「寛仁親王殿下」や「眞子内親王殿下」や
「承子女王殿下」など)

既婚の女性皇族(妃)には、
夫の名前+身位(親王妃か王妃)+敬称
(「寛仁親王妃殿下」など)、
夫の宮号かそれに値する身位+妃+敬称
(「皇太子妃殿下」や「秋篠宮妃殿下」など)

崩御か薨去された皇族に追号がある場合は
「故・皇太后陛下」などではなく
「香淳皇后 」となっている 。


基本的な注意としては
文書に記す場合、用語上や見出しには
「殿下」等をつけないで差し支えないが、
記事中には必ずつけるべきである。

また、崇仁親王と直接に御名を記す場合は、
必ず殿下をつけるべきである。
なお、「敬宮愛子内親王殿下」と申し上げるが、
「敬宮内親王殿下」とは申し上げない。

なほ、6月6日に薨去された寛仁親王の場合、
薨去後も当分の間は殿下の敬称を用いるのを可とするが、
御葬儀後は正式には殿下の敬称を用いない。






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