まったく同じ顔をした人物が2人
僕の目の前にいる
しかも
兄貴? ユノ?
そう呼び合っているし
2人は兄弟なんだろうけど…
「あの…これは、どういうことですか?」
ユノさんから、やっと解放された僕は
起き上がって、2人に声をかけた
ドアの所に立っていたユンホさんが
先に口を開いた
「チャンミン 驚かせてすまない
俺たちは双子なんだ」
「双子⁉︎
U-Knowが双子だって
聞いた事ありませんよ?」
僕は、驚いて叫んでしまった
「そうだろうな
事務所の一部の人間しか
この事知らないし…」
ユノさんが、ククッと笑いながら
僕の顔を面白そうに眺めている
「それで…どちらが
U-Knowなんですか?」
僕は、一度ユノさんを睨みつけて
2人の顔を交互に見て尋ねた
「それは…」
なぜか言いにくそうにしているユンホさんを
横目でみながらユノさんが
「俺たち…2人ともU-Knowだよ」
なんでもない事のように
さらりと言ってのけた
「ええっ⁈」
2人ともって…
どう言う意味なんだ?
僕は、戸惑って
ユンホさんの顔を見た
「だから…付き人をしてくれる人は
俺たちの私生活の
秘密を守ってくれる人じゃないと
困るんだよ」
ユンホさんが真剣な表情でそう言った
シジョンさんが出した付き人としての条件…
そして、法外なバイト代の金額…
ユンホさんとユノさんの事を知って
僕は、納得がいった
「僕は、絶対に他人に話したりはしません
だけど…2人でって…
どういうことですか?」
どちらかが、という事ならわかるけど
2人ともという意味がわからない…
「最初は兄貴が
U-Knowとして
モデルを始めたんだ
ある時、ユンホが怪我をして
仕事が出来なくなった
その日は、とっても大切な
仕事が入ってて
シジョンさんが
俺に変わりをしてくれって
頼んで来たんだよ
俺だって、突然の事で驚いたけど
兄貴が困っているし…
仕方なく、代わりに
仕事に行く事になったんだ」
ユノさんが、そう語り出した