橋下発言で明らかになった、国民と政治家・マスコミとの意識の乖離 | 岐路に立つ日本を考える

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 私は日本を世界に誇ることのできる素晴らしい国だと思っていますが、残念ながらこの思いはまだ多くの国民の共通の考えとはなっていないようです。
 日本の抱えている問題について自分なりの見解を表明しながら、この思いを広げていきたいと思っています。


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 今回の橋下氏の慰安婦に関わる発言について、一般の方々はどのように受け止めているのでしょうか。

 この点で参考になるのが、「産経ニュースwest」の「半数以上が「問題ない」 一方「市長が言っては…」との苦言も 大阪・ミナミで50人に聞く」との記事でしょう。

リンク先は「産経ニュースwest の記事」

 記事の冒頭部分を引用します。

 第二次世界大戦中の慰安婦制度をめぐる日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の一連の発言は、一般市民にどう受け止められているのか。大阪・ミナミで通行人50人(男性25人、女性25人)に意見を聞いたところ、半数を超える28人が「発言内容自体はそれほど問題ない」、19人が「女性蔑視だ」と回答した。しかし、「問題ない」とした28人の大半が「市長として言うべきことではない」と述べ、“市長の発言”に抵抗感を示す人が目立った。(以下略)

 これが普通の日本人の常識的な反応ではないかと思います。

 さて、西村眞悟氏「日本には、韓国人の売春婦がまだうようよいる」という発言も、除名処分に処され、議席の返上まで求められるくらいの問題発言だということになっていますが、この発言についても同様のアンケートをとった場合に、国民はどういう反応をするでしょうか。「品はないかもしれへんけど、事実やん!」と思うのが通常の反応で、大した問題だとは思わないでしょう。(まあ、「大阪の繁華街で『お前、韓国人、慰安婦やろ』と言ってやったらよろしい」という発言は、さすがに行きすぎだとは私も思いますが、これにしても「発言注意」で十分なレベルではないでしょうか。)

 私が何が言いたいかというと、一般的な日本人が、慰安婦の強制連行というのが作り話であることにすでにかなり気がついてきているし、国内に韓国人の売春婦がうようよいることも当たり前の事実として知っているのに、政治家やマスコミがこうした国民意識と完全に乖離した行動を取っているということです。

 橋下発言を受けて、みんなの党の渡辺喜美代表は、維新の会との合流も選挙協力も解消する方針を示しました。随分と毅然とした態度を取るようなそぶりでしたが、国民の目にはどう映っているのでしょうか。「橋下を応援するといろいろと逆風が吹いてくるから逃げを決め込んだな」としか思われていないのではないでしょうか。勇ましいのはポーズだけで、内実は卑怯者にすぎないということが、多くの国民にばれてしまったのではないでしょうか。

 マスコミも橋下発言が提起した事実問題については結局はだんまりを決め込んだまま、「女性の人権を無視している」とか、「韓国だけでなくアメリカでも問題になっている」とか、事実がどうだったかということとは違うことを持ち出すばかりです。そして、このマスコミの偽善的な態度にも、国民はかなり醒めた目で見るようになっていると思います。

 そして、この橋下発言を受けて、世間でも慰安婦に関する話題が当然多くなり、慰安婦に関する真実が国民の中でどんどんと広がっていくという動きがさらに進行していくでしょう。

 この中で、政治家やマスコミが、国民の目には見えにくい何かに怯えて、真実から目をそらしている様子が、今後ますます明らかになっていくことでしょう。そして、このような事実の進行は、安倍総理が掲げた「戦後レジュームからの脱却」の基礎的な条件が整ってきていることを示すものだと、私には感じられるのです。

 橋下氏も当初の発言からすると随分と後退してきましたが、背水の陣を敷いて徹底的に強気で進んでもらいたいものです。少なくとも国民は橋下発言が間違っていないことには気付いているのですから、事実の検証と向き合おうとしないマスコミ批判を強めて、徹底的に戦ってもらいたいものです。

 マスコミや政治の動きと国民の意識の乖離は確かに進んでいると思われた方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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