お伊勢様は変わらず素晴らしく。なのですが今回お初の天岩戸が凄かったので書いておきたい!
伊勢神宮内宮から車で30分くらいかな?天岩戸の鳥居発見。車のまま進むようです。本当にあるの?と不安になりかけた頃無人駐車場に到着。
見事に車が一台もない。参拝時間が早かった事もありますけど。。。
鬱蒼と生い茂る森林道を少し緊張しながら進むと小さな鳥居。
参拝を済ませ、帰ろうと振り返るとこれまた小さな鳥居。鳥居の先には登り階段が続いていました。
天岩戸までも結構な坂道だったので両親はここで待機。
鳥居をくぐり50m程登るとまた鳥居がありました。
でも祠も何もありません。
ふと足元を見ると
風穴まで200m
と書かれた小さな看板。
看板の矢印が差す方向は薄暗い森の中。
参道はありません。
私は思いっきりゾワっとしたのでここで引き返したいと思った矢先、兄が
「あ、鹿がいる〜(˚▽˚)♡」
って随分ポップに進んでいくわけですよ。
我が兄ながら鈍感力レベルの高さにドン引きっす。
木の根が張り巡らされた土の道。
しかも木立が凄すぎて快晴なのに薄暗い。
行きたくない。。。
なんかね、もう生存本能からアラートがビシバシくるわけです。
でもここで行かなければ兄は帰ってこれないかも……と不思議な感覚に襲われて、仕方なく後を着いていくと兄は何かに引っ張られるようにズンズン進んでゆく。
あっと言う間に見えなくなる。
大声で呼んでも返事がない。
足元はぬかるみ、人1人が通れるギリギリの細い整備のされていない獣道。
大袈裟でも何でもなく右側は深い谷のようになっている沢地なので、少しでも足を踏み外したらあっという間に滑落する。
しかもここは神主さんが不在だから落ちたら発見されるのは一体いつになるのか。
相変わらずゾワゾワは続く。
もう一度大声で兄に呼びかけるも返事がない。
あーーーーーコレやばい。
携帯を見るとお約束の圏外。
兄を見捨てるわけには行かず半泣きで進む。
かなり歩いて、もう一度兄を呼ぶとここでやっと返事が。
少し安心して進んで行くと、今までとは打って変わって眩しいほどの日差し。
そして高い岩の上に風穴がありました。
そこに兄が立っていて、呑気に写真を撮ってらっしゃる。
あーた、こんなおっかないとこで記念撮影とかさ、どんだけよー(°◻︎°)
しかも風穴を見て
「普通の穴だね〜。」って。
もう気を失うかと思ったわ。
うちのアホな兄が申し訳ないですって心の中で呟く。
でもこれだけおっかない場所にいる場合、ポップな鈍感力って救われるもので。
ここって本当は人が入っちゃいけない場所なんだと思うんですよ。
私は霊感とかないけど、それでも立ち行ってはいけない場所は感じでわかる。
日差しは燦々と降り注いでいるのにこの緊張感。動悸息切れ救心プリーズ。
なんてゆーのか空気の密度が濃いんですよね。そりゃ山深い山中にいるから当たり前なんですけど。
例えるなら、大勢が見ている舞台に1人で立った感じ。
色んな角度からうわ〜って見られてるような。
緊張で震える。
良いも悪いもわからないけど、早く立ち去らなくては。という一心。
兄は相変わらず
「意外と何にもないな〜」
とか言ってて。
下山したら絶対シバく!と思いながら帰り道を歩きました。
鳥居を一つずつくぐる度に落ち着いてゆく私のメンタル。
最後の鳥居をくぐった瞬間、帰ってこれた。。。ってゆー安心感。
鳥居ってあんまり考えた事がなかったんですけど、確か結界でしたよね。
大袈裟じゃなく、この世に戻ってこられたって感じでした。
兄は相変わらず
「お昼何食べる〜(•͈⌔•͈⑅)?」
って呑気に笑ってて。
絶対シバく!と思ったけど、この能天気さのおかけで乗り切れたような気もするのでシバくのはまた今度。
天岩戸に行かれる方、風穴まで行きたい方は滑らないスニーカーと強いメンタルを持って行く事をオススメします。
今日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございました。
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高橋愛