塚越神社 | 三和町を語り継ぐ会のブログ

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七五三は、地域の鎮守様で行うことが多いと思います。蕨の場合、鎮守様は二つあって、一つは和楽備神社、もうひとつが塚越稲荷神社です。このうち塚越稲荷神社は今年から七五三が行われるようになったそうで、蕨を形作るもととなったそれぞれの鎮守様の存在が多くの人たちに知られる機会となるのではと考えます。以前にも書いたところですが、塚越と蕨宿は明治22年の町村合併で蕨町となるまで、一つの行政団体として活動していたこと、蕨双子は、塚越村をその発祥の地としていることなど、近代以降の蕨を語る上で多くの財産がこの地で誕生しています。ご存知のように、蕨の中山道地域ならびに駅前通りと蕨双子の主たる関連がなるのは、歴史的区分でいうと近代以降、宿場の機能が薄れる過程で形づくられたものとなります。中山道ならびに駅前通りにあった蕨双子に関連する事業者は買継といって、今でいうところの問屋さんが多く、事業内容は生産者という立位置とは異なる場合も多かったわけです。この買継屋さんのひとつが現蕨市歴史資料館分館となります。ただ、この建築が買継屋さんという商売を示す建築というには、そうですと言い切れないところもあります。それは何故かとうと、買継屋さんの特徴的な施設、建築意匠というものがなくて、一般的にみると町屋にきわめて近い建築なのです。買継屋さんが問屋という存在であったことを考えると、無理もないのですが。話はもどって七五三となりますが、塚越稲荷神社の場合、開催日は11月14日の埼玉県民の日で受付が午前9から12時まで、詳細は11月1日に奉賛会の方が現地にいらっしゃいますのでお聞きいただけると幸いです。