蕨画塾展の開催 | 三和町を語り継ぐ会のブログ

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以前の日記にも幾つか書かせていただきましたが、蕨の美術を語る上で、重要な存在であった「蕨画塾」について、第2回となる展覧会・講演会が来年早々に開催されるとのことです。来年3月の文化展との関係もあるようなので、是非、足を運んでください。


凄っ!蕨画塾~蕨の町に芽吹いた美術学校の軌跡~
2016年1月13日(水)p.m.1:00~p.m.5:00
蕨市立文化ホールくるる
JR蕨駅西口徒歩3分  無料

トークタイム
同会場にて:p.m.2:00~p.m.3:45
「再考 蕨画塾展 Part Ⅱ」
第1部 蕨画塾発展の軌跡
    塾長 長谷秀雄の思い出
第2部  画塾生が語る蕨画塾

主催:蕨市歴史民族文化調査プロジェクト


 蕨画塾は、彫刻家の長谷秀雄が戦後の混乱も治まらない昭和22年、蕨町土橋(現中央3丁目)にあったアトリエを教場に開塾した美術学校です。

 当初は私塾でしたが、同23年に埼玉県から各種学校の認可を受け、昭和39年にその歴史を閉じるまで、教育施設として戦後美術教育の一端を担いました。

 長谷の教育方針に賛同した中沢弘光、安井曾太郎、浦崎永錫、寺内萬治郎、奥瀬英三、田中青坪、島野重之、金子徳衛が蕨画塾の顧問や講師に名を連ねて、当時、東京芸術大学教授の安井氏によれば、蕨画塾をして「芸大分校」と言わしめる時代もあったとの事です。
 塾生は、美術の世界で将来を開こうとする者や小学生、社会人と多種多様で、北は北海道、南は九州から蕨という地に集い、研鑽を積み
ました。その数は1、000人を優に超え、彫刻家、洋画家、日本画家、工芸家、学術研究機関の研究者、建築家、商環境設計家、環境設計家、美術史家、美術評論家、美術教育
家、教員といった分野の第一戦で活躍する人材を輩出しました。