光治療機ICON | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

年末のご予約は再診の方も含め、かなり混雑しております。ご希望の方はお早めにご連絡下さい。
また通常の11~12月の予約も相当先まで埋まっています。再診でも平日夕方などはかなり先まで埋まっておりますので、余裕を持ってご予約頂ければ幸いです。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。そのため、新しい治療法などはクリニックサイト上に更新するのを控え、できるだけ再診のご予約の妨げにならぬようにしております。当ブログで読んだ最新治療などは直接診察の折などに聞いて頂ければと思います。


週末は業者さん主催のセミナーで講演でした。
今回の主催はサイノシュアというアメリカの会社で、現在吸収合併を繰り返し、かなり元気のあるレーザーメーカーです。私自身はもともとパロマ社というレーザー脱毛の特許を取得しているメーカーとのお付き合いが深く、パロマ社がサイノシュア社に吸収合併されたことでお付き合いが始まりました。

まあこのあたりの業界話はともかく、
今回のセミナーではICON(アイコン)という複合光治療機器の理論と臨床について講演させて頂きました。このICON、いわゆるフォトフェイシャル、IPL等と言われる光治療機の一種ですが、何しろパワーが強力です。熱エネルギーがしっかり発生するように作られており、メジャーな機種の中では最大の出力を有します。そのために、皮膚を保護する必要がありますので、冷却装置も強力です。皮膚の浅い層でのメラニン(しみ)の改善や表面の張り感を得るには非常に便利で、レーザーのように局所的なしっかりした治療ではなく、顔全体を万遍なく改善していくタイプの治療機器です。この機器の先々代から好んで使用しており、先代のスターラックスではフラクショナルレーザーが搭載され、その頃から使用用途が広がった機器となりました。
現在では圧迫式のフラクショナルレーザーが搭載可能です。これは先端がちょうど「レゴのブロック」のように突起状となっており、
1540XD
皮膚に押し当てることで物理的に深く食い込みます。
1540-2

既存のフラクショナルレーザーでは到達しない深層までレーザーが入り込むため、かさぶたができないタイプのフラクショナルレーザーの中では最強だと思います。何しろ持ち上がる力が強いので、肌質なども改善します。表面があまり角張っていないニキビ痕なら深さという面ではeCO2やCO2REをも凌駕します。表面を削る力はないので、その点はカサブタを作るタイプには劣ります。
しかし強い赤みは1~2日で、軽い赤みが数日というのは、週末を用いて治療が出来るわけですから、大きなアドバンテージです。気楽に施術でき、効果があるフラクショナルレーザーと言ったら良いでしょうか。

この機器の詳細について、40分程度の講演でした。

今回の演者の先生方と。厳選された講師陣のため、大盛況でした。
集合写真