疲れて、老けて見える顔の治し方 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

本日は私事でクリニックを休診させて頂きました。
予約が取りにくい状況となっているにもかかわらず、申し訳ありませんでした。

12月は2日間ほど、海外の学会参加のため休診しますが、それ以外は30日まで通常通り診療いたします。
もちろん週末はまだまだ学術活動、講演に励みます。

さて、最近はたるみ治療に関して、注入剤や糸、機器を組み合わせた治療を受ける患者様が増えています。以前からブログで何度か書いていますが、加齢による変化というのは皮膚のシワ、たるみだけではなく、皮下脂肪の下垂、そして筋肉の張力変化、深部の脂肪萎縮、そして骨の容量減少(萎縮)が相まって生じています。機器では深部の変化に対応できませんし、注入だけでも引き上げることはできません。糸でもしかりです。
もちろんいきなり全ての治療をするのではなく、単独の治療を主体にして実施していくことが基本となりますが、もっと根本的に若い要望を作りたい時には、加齢変化に応じて、様々な方法を最適に組み合わせていくこととなります。
日本人の場合、若く見せる上で特に重要なのが頬正面の容量減少と法令線の上の脂肪の下がりです。いわゆる中顔面のたるみというのは、若い頃のご自分の顔を思い浮かべると分かるように、頬がふっくらしています。ここのボリュームがなく垂れ下がることで「疲れたような」顔になってしまいます。それを洗面台や電車の中など上からの光が強い状況下で見ると、「ぞっとする」と皆さんが表現するお顔になります。この改善こそが若く見えるためのポイントであると、最近強く思います。もちろんフェイスラインのたるみが気になるなど、はっきりとご本人が改善したい部位を認識されている場合にはそれに対する対処をするのが最適なのですが、何となく顔に元気がない、老けた気がするがどこをどう改善したらよいか分からないという場合、頬正面がふっくらしたらどうかをご自身で鏡を見て確認してみると良いと思います。ご希望であれば特殊なカメラで撮影して、どのような光の角度で頬に影ができて老けて見えるかをお示しすることもできます。

各種治療を組み合わせての施術が最も適していますが、最低限、頬へのボリュームアップリフト(レディエッセ注入)や糸による頬正面の三次元的引き上げを実施することでも改善が可能です。この部位は機械や手術ではなかなかしっかりした変化を出せませんので、一度検討されてみるのも良いでしょう。