表情筋は大事 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

新型コロナウィルスの流行はまだ収束はしていませんが、クリニックにいらっしゃる患者様はほぼ元に戻りました(ただ、遠方の方の多くは移動・受診を控えていらっしゃるようです)。先々の予約を取ることはまだ皆さん控えています。先が読み切れない不安があるのではないでしょうかと推測されます。社会活動が戻ると美容医療も完全に元に戻るのかなと思います。

自粛期間中も学会の指針を守りつつ診療は行っていましたので、日々ばたばた働いていました。

学会やセミナーは全てなくなり、海外に行けないのが寂しいですが、土日にstay homeという今まで経験したことのない事態。飛行機や新幹線の中で論文や医学書の執筆をしていた生活が一変。家で執筆するとなかなか集中できず、ついついアルコール摂取。。。。

最近ではWebで学会やセミナーが開催されることも多くなりました。海外の著名な先生方の講演を聴講できるのも楽しみになりました。また私自身も幾つか講演しています。ただ、海外の講演もwebで済んでしまい、旅行出張に行けないのが残念です。。。。

先日は企業のwebセミナーではありましたが、講演会場に行きました。無観客試合のような静かな雰囲気のなかで講演。

 

 

さて、本題。

人間には表情筋があり、喜怒哀楽を表現します。表情筋が発達するほど集団での高度な役割分担と階級が生じるとされています。微妙な表情を読み取り集団内での行動を選択するそうです。腕力だけではなく表情、感情をコントロールし、他者とのコミュニケーションを上手く取ることで異性に気に入られたり、社会で出世していきます。動物の中でも知能が高いチンパンジーなどは表情筋が発達しています。他の動物のような牙を剥く威嚇だけではなく様々な表情を作り集団で生活します。このことで高度なコミュニケーションが取れるようになるのです。犬においても人との生活をしていく中で狼と異なり目の周りの表情筋が発達して、人に対して親しさを感じさせる,可愛い仕草が可能となったと言われています。

 

顔の表情は人とのコミュニケーションの上で生まれるものであり、今回のようにコロナウィルスの流行によってマスクが必須となると口もとなどの表情は乏しくなります。そもそも表情筋が発達するほどに、それが分かるように顔の毛がなくなっていったという説もあるくらいです。マスクで顔に蓋すると表情筋は不要になるのかもしれません。口もとが弛緩すれば、たるみへと繋がります。

最近、マスクをしていたせいか笑わなくなって、たるみが目立つという患者様が多くなっています。マスクの下でも表情を忘れずに。