見た目の若返りの原則:「美しく」と「若く」 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

コロナ感染者数増加の状況ですが、クリニックの予約は最近混雑してきて、患者様にはご迷惑をおかけしております。

今はたるみ治療が増えてきています。様々な社会的制限があるせいか顔に表情がなくなり、たるんできたと仰る方が多いようです。

 

私自身も講演活動はリアルなものはほぼなくなり、ウェブ開催ばかりです。来月は国際的な会で講演しますが、これも全てウェブ開催となっています。

 

ADACという最近始まった学会で、完全なる美容系の会です。

詳細はこちら(同業向け)

 

 

 

興味があれば是非登録を。

マレーシアやタイなどで開催されています。アジア人らしい美容を追求する会です。昨年はスケジュールが合わずお誘いを断りましたが、今回はアジア人への美容の原則というテーマで発表させて頂きます。TVショーのようになるからね、ということで「プロデューサー」のDr. Lowから色々と指示を頂き、収録に励んでいます。

シェアしろと学会事務局から連絡あり、恥ずかしながら、私がどや顔で載っています。

 

秋以降も海外で幾つか依頼があるのですが、たぶんウェブ開催か中止になるだろうなという感じです。国内は少人数でウェブとハイブリッド開催など、そろそろ学会も動き出しています。

 

さて、ADACで講演予定ですが、美しくなりたいと希望された場合に、それがどういう意味なのかを理解する必要があります。若い人であれば、顔のプロポーションを整えたり、鼻を高くしたり二重にしたりと様々な美の原則に則った治療(外科的なものが多い)をします。しかし加齢とともに変化してきた顔貌を綺麗にという場合には、一重の人が二重になりたいという希望は少なく、あくまで若い頃に少し戻りたいというニュアンスで希望される方が殆どです。顔の左右差を無理に一致させようとしたり、美の基準である黄金比に則ったバランスを取る必要はありません。あくまで若く見えるためにはどうすれば良いのかを考え、加齢性変化を上手く修復していくことが基本となります。

美しくなる事と若くなる事は近い部分もありますが、一致するものでもありません。

顔貌自体が変わってしまったら,それが例え美人の顔であっても本人や周囲の人は違和感を持つ、そうなって良いのか、いけないのか。「見た目の若返り」の治療はその点を重視しなくてはいけません。特に日本人は人知れず綺麗になりたい願望が強いので、大胆な治療を避ける傾向にあります。テレビなどで注入しすぎで変貌してしまった顔を見ると,注入なんて怖い,ああなるのが嫌だから機械で治療してほしい、そう思われてしまいます。そうではない、ナチュラルに仕上げるからというだけではなく、数歳若くなるように仕上げるというニュアンスを上手く伝えて必要な治療をおこなう必要があるのです。

 

さて、私が編集者となって書き上げた書籍が長らくアマゾンで品切れになっていました。コロナの影響なのか何か不明ですが、やっと販売再開となりました。

 

美容皮膚医療ホントのところ

 

 

 

 

医師向け書籍です。同業の皆様、宜しくお願いします。