スペインバスクからこんにちは! その7.スペイン人とバスク人のちがいについて | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

みなさんこんにちは!

 

ご機嫌いかがですか?

 

今回は、スペイン人とバスク人のちがいについて、お話ししたいと思います。

 

スペイン人とバスク人は、言語・考え方・性格・性質・気質など、ほぼ全てにおいて、信じられないくらいに違います。

 

スペイン人とバスク人は、民族そのものが全く違うので(つまりルーツそのものが、全く違うということ)、似たところがなくても不思議ではないのかもしれませんが、それでも何世紀にも渡って、同じ国の中で交流してきたのですから、どこかしら似たところがあってもおかしくない気がするのですが、スペイン人もバスク人も、お互いに頑固なまでに自分たちの民族性を貫き通しているので、いまだに水と油のようです。

 

頑固さにおいては、僕が見た限りでは、スペイン人は普通に頑固ですが、バスク人は超がつくくらい頑固で、おまけに超負けず嫌いです。

 

バスク民族は、スペインの中では少数民族なので、常に「スペイン人には負けられない」という対抗意識が、全てのバスク人を超頑固にし、超負けず嫌いにしているように思えます。

 

民族について少し触れますと、ご存知のように、スペイン人は開放的な民族として知られるラテン系民族ですが、バスク人は、ラテン系民族とも全く異なりますし、ヨーロッパ全体でも、どの民族ともルーツが異なる民族と言われています。

 

そのためヨーロッパでは、バスク人は孤立した民族と言われたり、ルーツが不明な民族と言われたりしています。

 

今だにどこからやって来たのか、はっきりとしたルーツが分かっていない民族という点では、日本人とバスク人は、似たところがあります

 

日本とバスクは、地球の裏と表の正反対に位置しているにもかかわらず、民族のルーツの問題だけではなく、日本人とバスク人は、性格的にも同じ国で生活しているスペイン人とバスク人以上に似ているのです。

 

例えば、「勤勉実直」、「誠実さ」、「一生懸命に働く」ところなど、日本人とバスク人は、驚くほど似ています。

 

さらに、よく日本人と西洋人の比較として、西洋人は明るい「陽キャラ」で、日本人は暗い「陰キャラ」だと言いますが、実はバスク人もスペインの中で「自分の気持ちを表面に出さない、何を考えているのか分からない暗い人種」と言われています。

 

つまり日本人もバスク人も「陰キャラ」までも似ているのです。

 

特に女性以上に、ひと昔前の日本人の男性とバスク人の男性は、頑固で無口なところがほぼ同じと言っても過言ではありません。

 

みなさんもご存知のサッカーの日本代表の久保建英選手が、いろいろなチームを渡り歩いた末に、最後にスペインバスクのサンセバスチャンの「ラ・レアル・ソシエダ」に移籍して、初めて水を得た魚のように、才能を開花させたことは、周知の通りですが、僕は久保建英選手が「ラ・レアル・ソシエダ」の水に合った最大の要因は、監督が久保建英選手の持ち味の「勤勉実直」・「誠実さ」・「一生懸命に働く」ことをよく理解評価できる、バスク人のイマノル・アルグアシル監督だったことが、久保建英選手が成功した一番の要因だったのではないかと思っています。

 

もちろん久保建英選手も、すぐにイマノル監督の考え方や性格が、手に取るように理解できたはずです。

 

それくらい日本人とバスク人は似ているのです。

 

バスク人以外の一般的な欧米の監督は、日本人選手の持ち味である「勤勉実直」・「誠実さ」・「一生懸命に働く」ことなど、ほとんど評価しませんが、代わりにサッカーに勝つための「狡猾さ」を一番要求するので、日本人選手は、そういう監督にはなかなか馴染めないような気がします。

 

以上の説明で、日本人とバスク人がとても似ていることがお分かりいただけたかと思います。

 

日本人とバスク人の、考え方・性格・性質・気質のどれもが、とても似ているのも驚きなのですが、さらに驚かされることは、日本語とバスク語とロシア語の一部の起源が同じとする説があることです。

 

もしこの説が正しいなら、大昔に、日本人とバスク人が近くで生活していた可能性がありますから、もしそうなら考え方・性格・性質・気質なども、似ていても不思議ではない気はします。(もっともスペイン人とバスク人は、長年近くで暮らしていても、全く似ていませんが。笑)

 

何だか最後は日本人とバスク人の話になってしまいました。(笑)

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝