3月31日 木曜日
桜は散りはじめていました
目黒川
(2022/1/26 T・ジョイPRINCE品川)
WEST SIDE STORY
2021年 アメリカ
主演 アンセル・エルゴート(トニー)、レイチェル・ゼグラー(マリア)、アリアナ・デボース(アニータ)、リタ・モレノ(バレンティーナ)他
スピルバーグ監督、御年75才!
初期の作品しか面白くないと思っていたら…意外、
シンプルかつクラシックな楽しい映画でした!
元の「ウェスト・サイド物語」(1961年)を観ていないのですが
ロミオとジュリエットがベースの悲恋物語。
「シェルブールの雨傘」や「ラ・ラ・ランド」を思い出しました。
衣装や街のセットも素敵で、物語に入り込める。
歌はどれも聴いたことがある名曲ばかりで、一緒に歌いたくなります。
しかしアンセル・エルゴート
「ベイビードライバー」の頃の可愛さはなくて…身体が重そうなのも気になった
ヒロインも良いんだけれどやや物足りない。運命を狂わせるほどの魅力とは思わなかったですね
争いがかっこいいと思うのは若気の至り
暴力は悲劇を生むだけ。
民族間のいさかいが絶えないアメリカ
いや他の国もすべて、
いまこの時代に繰り返し語られる価値のあるテーマを
スピルバーグが発信したのは意義があると思い…たい!
(2022年3月9日 T・ジョイPRINCE品川)
2021年 日本
監督 濱口竜介
原作 村上春樹
主演 西島秀俊(家福)、霧島れいか(音)、三浦透子(渡利みさき)、岡田将生(高槻)、ジン・デヨン(ユンス)、パク・ユリム(イ・ユナ)、ソニア・ユアン(ジャニス・チャン)、安部聡子(柚原) 他
おっとこれは…
予想よりいい映画でした。面白かった!
以前から海外で評価の高い濱口監督、
基本、会話劇なのが私には苦手なところ。映画は台詞で説明したり音楽で盛り上げたりしないほうが好みなんです
(ドグマ95!?)
しかしながら今作では
・作中劇によって、監督が「脚本を徹底的に読み込むことが最重要」と考えていることが解る。
作中劇と映画の両方でこの手法を徹底することで、監督の信念が伝わってきます。
さらに、入れ子構造が映画全体を興味深いものにしている
・「棒読み的な台詞」だけでは息が詰まるところに、あえて無音の長い間をはさむことで
全体のバランスが良くなっている(間を挟むことで上映時間が長くなっているが気にならない)
・俳優がこの手法に合致している
すべてが微妙なバランスで調和して、作品を作り上げているという感じ。
「寝ても覚めても」では俳優の演技力に難があったのか手法に合わなかったのか、すごく嫌な印象を受けてしまったけれど、
今回、良かったです。特に岡田将生さんが印象に残る役
西島秀俊さんの「家福」は原作より人間味があるというか
ドライバーの過去に踏み込んでゆくところ、村上春樹っぽくないですよね…
ここはいらなかったかな
村上春樹さんの作品を映画化するのはすごく難しいと思うけれど、長編より短編をふくらませるほうが映画として監督の作家性をだす余地があって良いのかもしれない
と思いました。
(2022年1月12日 T・ジョイPRINCE品川)
ドレスデン国立古典絵画館所蔵
フェルメールと17世紀オランダ絵画展
一枚だけでした!
「窓辺で手紙を読む女」には外枠が描かれており、右側のカーテンの下からはワイングラスの脚が見えているそう
会場では額縁に隠れて見えないんです!
しかし修復前(複製画)と修復後(本物です)を見比べる機会というのは、なかなかないですよね。
壁に描かれたキューピッドの絵が、作家以外の誰かの手で塗りつぶされた経緯は不明ですが
この作品はレンブラント作とされていた時期があったそうで、当時より有名だったレンブラントの作品に見せる為に手を加えた、という説があるそうです。
会場にはそのレンブラントの作品など数多くのオランダの作品が並びます。
買わないと思いつつ、クリアファイルぐらいなら…
さらに常設のミュージアムショップで
実用品なら良いかなと、つい
延期されていた展覧会が開催されて
良かったです…
2022年2月16日 東京都美術館
2022/1/26 T・ジョイPRINCE品川