Mの映画カフェ♪ -3ページ目

Mの映画カフェ♪

映画の感想など

3月31日 木曜日

桜は散りはじめていました



目黒川


水面にたくさんの花びらが…



御殿山



トラストタワー


御殿山にある謎の建築物

向かいにある翡翠原石館とテイストが似ているのだけれど
翡翠原石館に入る勇気もなく…
(予約制で、一人でふらっと入館できる雰囲気でもない)

中は庭になっていて、オブジェが。


道に花びらが落ちている

大崎駅のゆるキャラ「おうさきくん」が悲しい顔をしているのは
「大崎には何もない」「大崎止まりの山手線はいらない」と言われるからだそうです。
あぁ…ね。確かに。


駅から少し歩いたところに、あの人が通っていたインターナショナルスクールもあります。
意外と見どころ、あるかも?


3月23日発売の新色、アンティークブラウン

予約して購入しました


いろいろ買って

もう収納場所が限界です


イッタラ ティーマ

iittala teema




アラビア ムーミン
arabia moomin
グスタフスベリ ベルサ
gustafsberg bersa


アラビア パラティッシ
arabia paratiisi
私の部屋 ブランチコレクション
キャトルセゾン オールドメニュー


料理は…ほとんどしません






Cry Macho
2021年 アメリカ

監督 クリント・イーストウッド
主演 クリント・イーストウッド(マイク)、エドゥアルド・ミネット(ラフォ)、ドワイト・ヨアカム(ハワード)、フェルナンダ・ウレホラ(リタ)、ナタリア・トラベン(マルタ)他

90才超のイーストウッドが監督、主演!
で、観ないわけにはいかない作品。

まず思うのは、イーストウッドの年齢設定に違和感あり。
荒れ馬を乗りこなしたり、旅先で美女に誘惑されたり。設定が若めなのかな!?
原作があるから…のようですが、
失礼ながらイーストウッドがヨボヨボなので、不思議な気持ちになります

あと車が盗み放題だったり、おおらかというか危険というか。アメリカとメキシコの関係がよく解らなかったり

古き良きアメリカと移民問題の取り合わせはちょっと「グラン・トリノ」っぽくもあり、
また「パーフェクト・ワールド」「運び屋」っぽくもあります。

これらは監督からみたアメリカの現状なんでしょうね。自分のみたまま、感じたままを映画にしてゆく

表現者としての映画監督

イーストウッドが年齢を重ねてなお純粋な表現者であり、きちんと娯楽作品を撮り続けていることは

素晴らしいことだと思います。

(2022/1/26 T・ジョイPRINCE品川)



WEST SIDE STORY

2021年 アメリカ


監督 スティーブン・スピルバーグ

主演 アンセル・エルゴート(トニー)、レイチェル・ゼグラー(マリア)、アリアナ・デボース(アニータ)、リタ・モレノ(バレンティーナ)他


スピルバーグ監督、御年75才!

初期の作品しか面白くないと思っていたら…意外、

シンプルかつクラシックな楽しい映画でした!


元の「ウェスト・サイド物語」(1961年)を観ていないのですが

ロミオとジュリエットがベースの悲恋物語。

「シェルブールの雨傘」や「ラ・ラ・ランド」を思い出しました。


衣装や街のセットも素敵で、物語に入り込める。

歌はどれも聴いたことがある名曲ばかりで、一緒に歌いたくなります。


しかしアンセル・エルゴート

「ベイビードライバー」の頃の可愛さはなくて…身体が重そうなのも気になった


ヒロインも良いんだけれどやや物足りない。運命を狂わせるほどの魅力とは思わなかったですね


争いがかっこいいと思うのは若気の至り

暴力は悲劇を生むだけ。


民族間のいさかいが絶えないアメリカ

いや他の国もすべて、

いまこの時代に繰り返し語られる価値のあるテーマを

スピルバーグが発信したのは意義があると思い…たい!



(2022年3月9日 T・ジョイPRINCE品川)




2021年 日本

脚本・監督 西川美和
原案 佐木隆三「身分帳」
主演 役所広司(三上)、仲野太賀(津乃田)、六角精児(スーパーの店長)、北村有起哉(ケースワーカー)、橋爪功、梶芽衣子、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、安田成美 他

1年以上前に観た映画です。
色々考えさせられる作品ですが

西川監督はいつも
法的に、世間一般的に悪い事をする人について考察している…

罪を犯したのは事実だが、素直でどこか人がよく、ある意味誠実でもある三上。

この映画は
「犯罪歴のある人の更正の難しさや、世間の冷たさ」「三上が結局他人に迎合することの残念さ」といった論点で語られることが多かったけれど

私には、最後
暴力をふるわなかった三上を批判する人々こそが「冷たい世間」そのものに思える。自分は安全な場所にいて三上を無責任にたきつけているように思える。受刑者を見下しているように思える。しかし、

法を犯した人とそうでない人の境目の曖昧さを考えると、自分は絶対安全とは思わない。

暴力を抑えて別の解決方法を模索しようとした(たぶん)三上は、大人ではあるけれど、つらい子供時代を経ていまだ成長の過程にいたのでは

弁護士夫妻、ケースワーカー、スーパーマーケットの経営者
面倒な事態に巻き込まれることを恐れずに、
三上に手を差しのべた人々が
放心しているかにみえるラストシーンは、
何かを問いかけられているような気持ちになりました。

(2月22日 T・ジョイPRINCE品川)


2021年 日本


監督 濱口竜介

原作 村上春樹

主演 西島秀俊(家福)、霧島れいか(音)、三浦透子(渡利みさき)、岡田将生(高槻)、ジン・デヨン(ユンス)、パク・ユリム(イ・ユナ)、ソニア・ユアン(ジャニス・チャン)、安部聡子(柚原) 他


おっとこれは…

予想よりいい映画でした。面白かった!


以前から海外で評価の高い濱口監督、

基本、会話劇なのが私には苦手なところ。映画は台詞で説明したり音楽で盛り上げたりしないほうが好みなんです

(ドグマ95!?)

 

しかしながら今作では

・作中劇によって、監督が「脚本を徹底的に読み込むことが最重要」と考えていることが解る。

作中劇と映画の両方でこの手法を徹底することで、監督の信念が伝わってきます。

さらに、入れ子構造が映画全体を興味深いものにしている

・「棒読み的な台詞」だけでは息が詰まるところに、あえて無音の長い間をはさむことで

全体のバランスが良くなっている(間を挟むことで上映時間が長くなっているが気にならない)

・俳優がこの手法に合致している


すべてが微妙なバランスで調和して、作品を作り上げているという感じ。


「寝ても覚めても」では俳優の演技力に難があったのか手法に合わなかったのか、すごく嫌な印象を受けてしまったけれど、


今回、良かったです。特に岡田将生さんが印象に残る役


西島秀俊さんの「家福」は原作より人間味があるというか

ドライバーの過去に踏み込んでゆくところ、村上春樹っぽくないですよね…

ここはいらなかったかな


村上春樹さんの作品を映画化するのはすごく難しいと思うけれど、長編より短編をふくらませるほうが映画として監督の作家性をだす余地があって良いのかもしれない

と思いました。


(2022年1月12日 T・ジョイPRINCE品川)



ドレスデン国立古典絵画館所蔵 

 フェルメールと17世紀オランダ絵画展


へ行って来ました。
修復された「窓辺で手紙を読む女」がもちろんメインですが

ん?フェルメールはこれ一枚?

一枚だけでした!


「窓辺で手紙を読む女」には外枠が描かれており、右側のカーテンの下からはワイングラスの脚が見えているそう

会場では額縁に隠れて見えないんです!


しかし修復前(複製画)と修復後(本物です)を見比べる機会というのは、なかなかないですよね。


壁に描かれたキューピッドの絵が、作家以外の誰かの手で塗りつぶされた経緯は不明ですが


この作品はレンブラント作とされていた時期があったそうで、当時より有名だったレンブラントの作品に見せる為に手を加えた、という説があるそうです。


会場にはそのレンブラントの作品など数多くのオランダの作品が並びます。


買わないと思いつつ、クリアファイルぐらいなら…



さらに常設のミュージアムショップで

実用品なら良いかなと、つい


延期されていた展覧会が開催されて

良かったです…


2022年2月16日 東京都美術館




House of Gucci
2021年 アメリカ

監督 リドリー・スコット
主演 レディ・ガガ(パトリッツィア)、アダム・ドライバー(マウリッツォ)、ジェレミー・アイアンズ(ロドルフォ・グッチ)、アル・パチーノ(アルド・グッチ)、ジャレッド・レト(パオロ・グッチ)他

運送業を営む一家の娘パトリッツィア
パーティーでグッチ家の息子マウリッツォと出会い、

グイグイ行くんですよ!待ちぶせ、デートの誘い、ぜんぶ自分から。
上手く付き合う状況になると、さっそく父親に会わせるボンボンのマウリッツォ
身分が違うと反対されるが押しきって結婚し、運送業を手伝うが

やがてグッチのビジネスに戻ることに。パトリッツィアの目論見通りです

パトリッツィアが財産目当てで結婚したのは事実だとしても

なかなか良く出来た妻だと思うんです。夫を明るく励まし、子供を育て、義理の家族にも気をつかう。
私には無理な仕事…、そう、パトリッツィアにとって結婚は一生をかけた仕事だったと思う。

それをパッとしない相手に取られて激怒
いや上品な美人?かも知れないけど、こういう地味なふりして計算高い美人が私は嫌い。

さらにマリトッツォ、じゃなくてマウリッツォ
当初の情熱が冷めると口うるさい妻をグッチ家とは関係ないよそ者と見下す。最初は良い人そうだったのに…自業自得よね。
決して自分を卑下しないパトリッツィアが最後まで堂々としていたのが良かったです。

パトリッツィアがいなくても、あの家族の内紛はいずれ起きていたと思われますが

レディ・ガガの存在感が素晴らしかった。

なつかしのヒット曲、グッチのベルト、バンブー、ソフィア・ローレン、「プラダを着た悪魔」アナ・ウィンター、トム・フォードの登場も!

古いファッション誌をめくるような楽しさがありました。

最初、イタリア訛りの英語が気になって
イタリア語のセリフに英語字幕のほうが自然と思ったけれど、俳優がイタリア人じゃないですから仕方ないですね。

あとイタリア人、気さくなふりをして実はプライドが高く、身内意識に凝り固まっているのが面倒くさいと思いました。まぁどの国にもそれぞれ国民性があるし、地方によってもまた違いますからね…。

2022/1/26 T・ジョイPRINCE品川




The King's man
2021年 アメリカ

監督 マシュー・ボーン
主演 レイフ・ファインズ、ハリス・ディキンソン、ジャイモン・フンスー、ジェマ・アータートン、リス・エバンス、トム・ホランダー、マシュー・グード他

ハリーもエグジーもいないキングスマンの
始まりの物語

第一次対戦の始まりの頃という設定なんですね
途中「1917」かと思うシーンは臨場感があったし

レイフ・ファインズのアクション、トム・ホランダーの三役も良かったけれど、なんと言っても
ラスプーチン(リス・エバンス)が良かった!

飽きさせないストーリーで、新年一本めには悪くなかったというか
料金分は楽しめる作品でした

しかし
1914年と「Dune」の西暦1万190年(デーモン小暮の年齢!?)の
戦いのレベルがなぜか同じ。人々が争う原因もほぼ同じ。まぁ2021年に過去を描こうが未来を描こうが、所詮は2021年の頭ですからね…

そして根本的には
「善」と「悪」の戦いというパターンなのが退屈。絶対的な善人って単なる思い込みですよね
オックスフォード公夫妻、きれいごとばかり言っていないで息子をちゃんと教育すれば良いのに!浅薄な正義感としょうもない嘘が可愛く思えないのは、俳優の魅力の不足なのか
エグジーにはやはり及ばないのでした

これでもかという
しつこい展開はこの監督の持ち味ですが
ハリウッド大作では良さが生かされないような気がしました。

(2022年1月5日  T・ジョイPRINCE品川)

東京に雪!










Dune part one
2021年 アメリカ

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演 ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ステラン・ストラスガルド、シャーロット・ランプリング、ゼンデイヤ他

壮大な映画を観ると「で?」という気持ちになる私ですが、IMAXのキレイな画像が観たくて一応観賞しました。

この映画の良いところ
・ティモシー・シャラメを大画面で堪能できる
・出演者がすみずみまで豪華
・美術や画像にチャチさがなく、美しくかつ迫力がある
・観た後に誰かと語りたくなる(これ大事)

残念なところ
・やっぱり原作の世界観が古い。SFってレトロ
・原作の時代から見た未来を、2021年の現在で描いているので、どことなく無理がある
・争いのレベルが低く人間のあまりの進歩のなさにびっくり。未来の仮装をした歴史モノという感じ

トンボ型のヘリコプターみたいなやつ、今見ても旧式なんですが。
これが壮大な物語の幕開けである、と言われても、へえ~という感じ
part 1となっていたので、続きはまぁ観るかも知れないけれど…どうかな

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は腕は良いのでしょうが好きじゃない。
この監督の「灼熱の魂」がとても苦手でした


IMAXは最近3Dが少ないですね…

(10月18日 T・ジョイPRINCE品川)