アメージング・スパイダーマン2 ☆☆☆☆ | ROUTE8787 サンサクキロク

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私は、意外に(?)スパイダーマン・ファンである。
USJに行っては、グッズを買わずには、いられない。
 
 しかし、以前のスパイダーマンの映画に満足していたか・・というと、
実は、そうでもなかった気がする。
 何かが、物足りない。
そんな風に感じていた。

 そして、10年経たずしての、リメイク。

結論から言うと、私は、断然こちら派。
これは、もう、完全に好みの域になってしまうと思うが。

「アメージング・スパイダーマン」が私好みなのである。

スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守り、グウェン(エマ・ストーン)との関係も好調なピーター(アンドリュー・ガーフィールド)。だが、旧友のハリー・オズボーン(デイン・デハーン)がニューヨークに戻ってきたのを機に、充足していた生活が微妙に変化していく。そんな折、サイ型パワードスーツを装着したライノ(ポール・ジアマッティ)、人間発電機エレクトロ(ジェイミー・フォックス)という敵が出現。苦闘を強いられる中、追い打ちをかけるように怪人グリーン・ゴブリンとなったハリーが襲い掛かってくる。

 一体、どの辺りが、私好みなのか・・・・

①断然、主人公ピーター・パーカーが好みである(笑)
 顔は、うむ、確かに、ジェームズ・ディーンを若干軽薄にしたような感じで、
情けないかな・・・と思わせながら、不意に見せる強い表情が、目をひく。
 
ただ、顔が重要ではない。そのキャラクターの違いが私には、重要だった。
前回の、トビー・マグワイア演じるピーターの、ウジウジ具合が、私はどうも受け付けられなかった。
 故に、私は、本当に魅力を感じていなくって、MJに好かれる理由もわからなかった。

それが、アンドリュー・ガーフィールド版ピーターになると、優柔不断は変わらないが、
軽口をたたいたりしながら、NYの町を飛び回るなど、変な暗さがない。


②だからこそ、恋人関係・親友関係に違和感がない

 そんな魅力を垣間見せるピーターだからこそ、グウェンとの恋愛関係 ハリーとの親友関係が違和感なくみていられるのだ。
  はじめの卒業式で、ピーターがギリギリで登場してくると、その他の学生達の拍手が沸き起こる。誰からも、愛される。そんなピーターなのである。

 恋人関係もさることながら、
ハリーとの友情関係も、私は、好感が持てた。
 はじめは、ぎこちない空気だったが、「歯の矯正は、はずれたんだな」というハリーの一言で
一瞬に打ち解ける。このシーン、とても素敵だった。

③ピーターと両親の関係 そして、ピーターとメイ・ベンとの関係
 
ライミ版での、ピーターと育ての親メイ・ベンとの関係が、あまり好きではなかった。
なんとなく、暗い・・というか。ずっしりと重いものを感じる。
 お金のなく、家を売らねばならない・・という設定も、私には、心苦しくうつって仕方なかった。
 人の為に頑張っているのに、私生活で、お金がない。
となると、「育てて貰った人を、まず、助けるべき」と、ここでも余計な感情が入り込んでしまうのだ。
 しかし、本作では、大好きなサラ・フィールドが、メイ役で登場。
「ブラザーズ&シスターズ」のノラ母さん役同様、明るくて、幸せそうな笑顔が光る。
 
ピーターの両親の話もでてくる。
ピーターが両親の謎に迫っていく過程とか、面白かった。

④悪役が人間くさい
 「自分の名前を覚えて貰いたい」という欲求と、
「生きていきたい。死が怖い」という欲求。
 とてもシンプルな感情が、悪の道へと走らせる。
 その欲求への執念が、悪へのパワーになっているのを、ひしひしと感じる。

 悪のパワーの中にみせる、哀愁の瞳。
友人ハリー役デイン・デハーンが印象深くってよかったなぁ。 
 

・・・・という感じで、私にとっては、ライミ版よりは、
本シリーズの方が、好みである。

 本作は、ライミ版を踏襲している箇所も多くあり、
そのせいか、「スピード」勝負になっているような感じで、
物語は、ドンドンと展開していく。
 つまりは、観客に「前作との違いを考えさせない作戦」である。
 
 スピード感溢れるストーリーと、映像によって、
すっかり、ライミ版は、別物の印象を持たせることに成功している。
 スピード感があっても、キャラクターの心の動きは、
うまく表現されている。
  ピーターを身近に感じさせるキャラクターにしたことが、
その成功に繋がっていると思うし、
そんな演技をやってのけたアンドリュー・ガーフィールドの演技に拍手を送りたい。


 ライミ版のスパイダーマンは、常に影を背負って生きていくヒーロー。
今回のスパイダーマンは、その影を、
メイおばさんの言葉でいうように「あるべき所になおして」生きていくヒーローである。

 はじめのピーターと、最後のピーター。
愛する者を失って、更に、成長していく。
 ある種の清清しさと、今後への期待。
 
そんな感情が、リメイク版では、私の心に残ったのだ。


 あと、私の地区では、何故か、3Dが夕方の部にしか上映されていなかった。
けれど、この映画は、絶対3Dのほうが、映像的に面白いと思われる。
 (3Dで観たかったな~)


 そして、余談だけど。

 この映画の、音楽が、凄く良くって・・・・
思わず、「サントラ欲しいな・・・」と思ったほどだった。

・・・が、最後に、何故か流れた「日本語版テーマソング」

 ホント、これ、やめて欲しい。
最近、よくあるんだけど。
 洋画なんだから、わざわざ、日本語版テーマソングとか、いらへんし。


エンドロール最後の最後まで、
その映画そのもののまま、流して欲しいなぁ・・・。


 主題歌は、アリシア・キースだった。



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