一寸先は闇
そんな言葉の通り、雨の夜道でとんでもない悲劇に見舞われた
１軒目を飲み終えて意気揚々と２軒目に向かう土砂降りの中
酔いも手伝い大笑いしながら歩いていた
その瞬間、ものすごい衝撃が僕の足を止める
もちろんビックリして足が止まってしまったこともあったが、むしろ物理的に止められた
その瞬間激しい痛み・・・
断末魔の如く雄叫びをあげる
「ウオォォォォォ！！！！！」
と同時に股間を押さえて、屈み込んだ僕の目の前にはポールが立っている
やっと何が起きたのか理解した
酔っぱらって傘をさして大笑いしながらポールに気づかずにそのまま直進しポールに自分の「ポール」をぶつけるという荒業を成し遂げてしまったのだ
まさに一寸先は闇
どストライクだった・・・ようだ
激しい痛みに耐え、なんとか２軒目に到着。
そんな事を忘れて飲んでいた
しかし本当の悲劇はこのあとだった
翌日シャワーを浴びると
また僕の中の断末魔が叫ぶ
と同時に腰が引ける
「なんだぁぁぁぁぁ？！？！？！」
僕の「ポール」がすごい勢いでしみる
目をやると僕の「ポール」に切り傷が！！
ぶつけた時は気づかなかったが、生まれて初めてだ
なんかショック
すごいショック！！！！！
でも消毒がてらきちんと洗わなければならない
水をちょんちょん
「ウオォォォォォ！！」雄叫び
石鹸をちょんちょん
「ウオォォォォォ！！」雄叫び
これを繰り返すこと数回
こんなに疲れるシャワーは初めてだ
タオルでちょんちょんと拭く
「ウオォォォォォ！！」ここでもか？！
痛みよりも精神的ダメージが大きい
さらにその後ダメージを大きくしたのは「毎回トイレで見る傷口の変化」だ
赤かったと思ったら白くなり、また赤くなって黒くなる
・・・・・七変化を目の当たりにするたびにダメージを受ける・・・
・・・・・・・
しかしいつまでもくよくよしていられない！！
自分の自然治癒力を信じよう
今こそ自分自身を信じてやる時だ
そしてこれからの人生と言うレースに勝ち続けなければならないのだ
僕は改めて人生のレースのスタート地点に立った
もちろん僕のスタート位置は
「ポールポジション」だ
Hey Mac, don't make it bad.
Take a sad song and make it better.
by 「ポール」マッカートニー