おせん | ものつくりろん-広告やら映画やら-

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様々な表現物やつくられたもの達を鑑賞批評するブログ




相変わらずタイムリーなネタを扱えない私…

蒼井優がはまり役で世界観が素敵なドラマでした。
23歳のおかみという設定なので、不慣れな若女将のドタバタ劇かと思いきや
おせんはとてもしっかりとした芯の通った立派なおかみで
かわりにいつもクールな役柄の多い内君がなぜかドタバタしておりました。

作中での蒼井優の着物とか髪形がとっても素敵で
このドラマきっかけに和服に目覚めた女の子は多そう。

そういえば昔たてた目標の一つに、着付けを習うというのがあったなぁ
いまだ実践できておらず…
30歳になったら月に一回ぐらい着物でウロウロしたいなぁとかいう優雅な人生プランをたてていた時期もありました。

おせんの主題は何といっても料理。
最近やっと料理をするようになって、やってみると楽しくて楽しくて。
もともとものをつくるのが好きなので、料理も好きでしたというハッピーなオチ
失敗とか繰り返しながら学んでいくのは楽しいものですね。


クックパッドとか見て色々作っているので、割とお手軽なメニューが多くて、
レシピに“ほんだし”がよく出てくるので、とりあえず買ってみるかと購入してみました。
あとからよくよく調べると、70%は添加物でできていることが判明!

ドラマの中では本枯節(市販されている鰹節よりも手間がかかる)を守るためにおせんは奔走するのですが、現実は本枯節どころか鰹節すら使われなくなりかけているというこの事態!

便利ってそんなに良いことなのかなぁ…
以前、便利になるっていうのは楽をするっていうことだみたいな事だれかが言っていました。

このドラマはそういうものに疑問を投げかけています。
楽をしたからって幸福度が上がるわけではないんですよね。
手間をかけることによって、白ご飯ひとつ食べるだけでも幸福な時間を過ごすことができるんです。

若者が草食化していて、物欲が乏しいとよく言われますが時代に合わせて価値観が変わっているだけだと思うんです。
高度経済成長のような上り坂の時は良かったけど、もう私たちの世代はそういう価値観のままでは幸せにはなれない。

おせんが教えてくれた大切なこと、次の価値観を作っていくヒントになったらいいな。


ドラマの中のおせんは気品あふれるおしとやかな女将なのですが懸命に大切なものを守ろうとしてる。OPの映像はそれがうまく表現されていますね。
このドラマのテイストでこの曲をセレクトする所に制作者の強い思いを感じます。


私も一緒にはた振ろうかな。