人の見分け方

母方のばあちゃんは、

若くして夫を亡くし子供5人と姑を抱えながら

終戦後を駆け抜けた人。

たくさんの人の温かみに触れて

同じくらい たくさんの人に裏切られ、

いいように利用されたと聞いています。

誰でもその日を生きるのに必死で、

どうしようもなかったとはいえ、

子守さんに子供を売り飛ばされそうになったとか、

何日も寝ずに仕上げた仕事に賃金が支払われなかったとか、

借金の保証人にもなって大変だった時もあったらしいです。

その祖母は

「刺身のツマをたべない人とは　付き合ってはいけない。

いいとこ取りしかしないから、いい時にはすり寄ってきて、

いざという時には誰よりも逃げ足が早い」

と孫の私たちに何度も言い聞かせてきました。

本当にそうかはわからないけど、

「1番いいところ、いい時」というものに　少し感心が薄い孫たちになりました。
 

祖母は亡くなり、法事で孫たちが集まった時には、会食で

全員 お刺身のツマの大根やシソの実まで完食していたのには

笑った〜(￣▽￣)ま、そのほうが食中毒も避けられて消化も良くなるからいいんだけど。

 

「いとおかし」、「いとわろし」だけでなく

「いとあはれ」も大切にしたいなあ。

 

いただいたお花が 枯れていくのを摘んで

まだ残ったお花だけで 小さなブーケに。
 

ジャムの空き瓶に、かわいいブーケができました。

 

花が開ききって、重い頭を支えきれなくなった花は、茎を切り落として水を張った浅いお皿に。（このお皿は薬味入れです）

竹炭といっしょに、玄関へ。

 

腐り落ち、枯れていく いとあはれな姿に

儚さと 一瞬一瞬の豊かさ、無常を感じられるのは、生花の醍醐味。

造花やドライフラワーでは味わえない奥深い感覚です。

 

もう少し いっしょにいようね。

私のところに来てくれたご縁を、あと少しだけ紡ごう。

 

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