マルチリンガル子育てママは必ずぶち当たる!?
今回のテーマは、
「子供が何を言っているかわからない、、、」です。
マルチリンガル育児をしていると、周りに言われます。
それは、「お子さん、そのうち日本語話さなくなるんじゃない?」
そうですねえ、、、そうご心配されるのは、ごもっとも!
そうなんです。
海外で育児をしていて、日本語を話せなくなるなるんじゃないか、という不安におののいているパパママはいくらでもいるはず。そして、実際日本語は理解していても、全く話さなくなるお子さんがいるのも現実だと思います。
そういった話を知り合いから聞いたり、そんな類いの噂を聞き、マルチリンガル育児をやる前からあきらめている人はきっと多いのでは。
我が家では、父親・祖父、台湾の親戚が北京語で、その他の家族が日本語で、学校では英語で、という言語インプット&アウトプットを行っています。
台湾で1年以上暮らしている息子にとって、意志表現ツールの順位は①北京語、②英語&日本語となっています。
私は日本語担当ですが、息子の北京語は大部分は分かります。私の北京語のレベルは、それはもう初歩の初歩ですが、
それでも、分からない表現は逐一夫に確認。
そんな状態で、ほぼほぼ問題なしなのですが、幼児の発音は必ずしも完璧ではなく舌足らずなので、ネイティブではない北京語を舌足らずで言われても分からないことも多々あります。
そして、もし大泣きされながら言われた場合は、もうお手上げ、、、、
この前は、ねる前に牛乳を飲みたいと息子が言うので、あげると
「冷たぁーい!要チン(レンジでチンしたい)!龍龍自己弄!(自分でやる)」
とのこと。ここ1年はとことん「自分でやる自分でやるブーム」
そこまでは良かったのだが、牛乳を飲みながらいきなり泣き出した。
龍:「うわーん!!!!!べいせんずーー!べいせんずぅぅぅーーーー!!!!!」
ママ:「何?熱いの?」
龍:「じがーう(=違う)べいせんずぅぅぅぅ。」
ママ:「わからない、日本語で言って?」
龍:「うわーん!!!!」
私にしてみれば、「一体どうしたの?」である。
眠気MAXの状態で、頭が半分おかしくなっており、北京語でしかしゃべらない。
部屋にいる夫をリビングに呼んで、通訳してもらう。
パパ(地球人):「龍龍、怎麼了?(どうしたんだ)」
龍:「うぇいせんづー。。。」
パパ:「あぁ、衛生紙(wei sheng zhi)、ティッシュだよ。鼻に入ったんでしょ。」「擦鼻子?」
龍:「ゔん。。。」
ママ(心の声):(「すまん、息子。。。」)
こういう意味不明なときが一番辛い。でも、これがマルチリンガル育児の宿命なのだ。
ママの私を越えてもらってこそ、息子の将来の可能性は広がるので!
人によっては、「ママの威厳がないじゃない!」と言われるだろうが、息子はそれでも頑張って私には一生懸命日本語を話してくれようとする。
ママである私のことをとっても大事にしてくれる。
家族の愛を育んで行けば、たとえ一時期息子が日本語を話したがらない時期があろうとも、息子の中に日本語チャンネルはできているわけなので、あとは「話したい」と思う環境づくりをすればいいんだと楽観的に考えている。
大人になって、地球人が
日本語で話す人には日本語で(主に家族、日本の友達、会社の同僚)、
英語で話す人は英語で(会社のグローバル部門のメンバー、昔からの友達など)
フランス語で話す人にはフランス語で(ケベックの友人)
北京語で話す人には北京語で(台湾の親戚、友人、中国大陸の友達など)
スペイン語で話す人にはスペイン語で(スペ語友達)
と、必ずしも一番得意な英語だけで会話しないのは、
「その人が一番話しやすい言語で話すのが一番コミュニケーションがうまくいくから」
というモットーがあるからだ。