意地悪好きの狐が鶴を
「ご馳走するから我が家にいらっしゃい」
と招待し、やって来た鶴にわざと平たい皿に入れたスープを差し出した。
鶴はクチバシが長いため飲めない。
それを見ながら狐はおいしそうにスープを飲む。
その後、鶴は狐に
「先日はご馳走をありがとう、今度は私がご馳走するからいらっしゃい」
と言って、訪れた狐に細長い口の壷に入れた肉を差し出す。
狐はクチバシがないのでそれを食べられない。
それを見ながら鶴はおいしそうにクチバシで中の肉をつまんで食べた。
-------ここまでが鶴のしかえし
美味しそうに食べる鶴を羨ましそうにじっと見ている狐を見て鶴はクスリと笑って狐にこう言った。
『狐さん、私も貴方のスープがとても美味しそうで飲みたかったんですよ。今度はお互いの皿と壷を入れ替えてもう一度お食事会をし直しませんか?』
狐は自分自身のした事が恥ずかしくなって鶴に言った。
『鶴さん意地悪してしまってごめんね。もう一度僕にスープをご馳走させてくれるかな?』
後日、狐は鶴の為に壷に美味しいスープを、鶴は狐の為に皿に沢山の肉を用意し
鶴と狐は2匹仲良くお食事会を楽しみましたとさ♪
めでたしめでたし。
※教訓
他人を傷つけた者は、いつか自分も同じように傷つけられる。
※教訓2
相手を思いやり合えばわかり合える。
※教訓3
ごめんなさいは大切です。
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発達障害当事者支援団体ハピネススマイル