教育の難しさ:相手の顔を見て話すということ | タダのブログ:ネット内外からいろいろと

教育の難しさ:相手の顔を見て話すということ

今月入って初のブログ。
ここ最近、職業訓練校で講師をしてるのですが、今日はその話を書いてみたいと思います。
自分の会社のホームページに書いてもいいんですが、品性ってヤツがあるので、今日は個人ブログで。
個人ブログの方が好きに書けるし。

で、やってるのはWebクリエーターという授業の講師。HTML、FLASH、CSS、JavaScript、PHP、データベース…Webをやるには本当にいろいろな知識が必要です。それらを数ヶ月で詰め込もうってんだから、なかなか大変な話。

にしても、先生というのは本当に難しい。
学生時代にカテキョーとか、大手の進学塾の短期バイトをやったことがありますが、あの時よりも大変かもしれない。何たって、生徒さんにやる気がない!
まぁ、この職業訓練校、出席すると給付金が出ます。
失業者対策の一環ですからね。失業中の人であれば、ITなんか興味なくてもただ出席してればお金もらえるわけです。それは、生徒さんが悪い、というより、そういう制度を作った国の問題だと思いますけど、そういう生徒さんの意識をあげるのは本当に難しい。
どうやってそういう生徒さんの意識を変えていけるか?日々悩みながら日々授業をやってます。

さて、講師をやってて思ったこと。

授業の終りに、アンケート(つうか日報)を書いてもらうんですが、
「今回の先生は分かりやすかったけど、今までの先生は何言ってるか分からなかった」
なんてアンケートを多数いただいてます。
僕自身、特別な事をしてるつもりはありません。他の先生の授業に何度か出てみた事もありますし、いろいろお話をしてみて、どの先生も凄くスキルのある方ばかりでした。
ただ、思い当たることが何点かだけあります。

ちゃんと生徒さんの顔を見て、はっきりした言葉で話すこと。

教科書を読んだり、ホワイトボードを見てばっかりいたり、プロジェクターばかり見ていたり…
それじゃ、生徒さんがどういう顔をして話を聞いてるか分かりません。
生徒さんの顔を見る。
簡単なようですが、意外と難しいのかな?
生徒さんが「ん?そこ分からないや」て顔をすれば、補足したり、「退屈だなぁ」て顔をしてれば、話をちょっと脱線させてみたり…

相手がどう思ってるか気持ちを汲み取る、という事はコミュニケーションの大切なスキルだと思います。その点を配慮せず、ひたすら自分の知ってる知識を話し続けたり、教科書をなぞっても、生徒さんは
『自分がないがしろにされてる』
と感じてしまうのではないでしょうか。

相手は人間です。
ちゃんと顔を見る。顔を見て話す。
それは人として本当に基本中の基本のスキルだと思っています。
スキルは他の先生に及ばないかもしれませんが、その点だけは自信もってやってます。

その分だけ、他の先生よりも評判がいいのかもしれません(自分で評判がいいって言うのも恥ずかしいですけども)。