うっちゃん皇太子(左)
僕は休日に群馬県の水上温泉に行ってきました。水上ICから山に登った山の奥に藤原ダムを超えて、さらに山奥に行くとそこに目指した温泉がありました。辺り一面は「平家の落人部落ではないか?」と思わせる家が建っていました。
僕はかつて平家の落人部落へ行ったことがあります。それは沼田ICから山、また山を登り、雲の上まで行きました。そこに屋敷があるのです。その屋敷は百姓の屋敷とは違うのです。家の造りがお百姓さんの家ではないのです。結構、大きな家が建っていて、「ここは有名な平家の落人部落です」と老人が言っていました。家の中には鎧があったような気がします。
それで知っているのです。ここは水上で、沼田ではないのですが、やはりかなり山の上です。どうも平家の落人部落の面影が感じられました。そして、そこにある温泉が「龍洞温泉」という名前でした。
龍洞温泉がどんな温泉か知らないで行ったのです。僕が温泉を選ぶ条件は決まっていて、まず源泉かけ流しです。これが絶対条件です。源泉かけ流しでない温泉には行きません。後は家族風呂、手すりがついているところです。温泉には湯治に行くので、遊びにいくわけではないのです。
今回は偶然、龍洞温泉を探したので、僕の条件にあっていたので行ってみました。するとなんと驚いたことに「龍の温泉」という意味だったのです。平屋の2階建てくらいで、小さく見えたのですが、ところが中に入ってみるとびっくりしました。
いかにも平家の落人らしい上品なお爺さんが「初めてですか?」と声をかけてくれて、いろいろと説明をしてくれました。この温泉は平家の落人部落でした。戦後、創業者が帰ってきて、自噴していた温泉を整備してきた温泉です。平成の年に龍洞の旅館を開業したそうです。
ここには、露天風呂が18か所あります。内湯・共同浴場・部屋付き温泉を合わせると、34カ所あります。「すごいところだな」とびっくりしました。それぞれの温泉には名前がついていて、趣もすべて違います。岩風呂、川が流れているそばに温泉があり、何回でも入れるのです。
1日中、18カ所の温泉に入っていてもよいのです。入ると内側から鍵がかかるようになっているのです。それで何時間いてもよいのです。札が入り口にかかっていて、札を持って温泉に入ります。温泉に入るときには札をかけておくのです。すると使用中だとわかりますから誰も入ってきません。何時間、温泉に入っていてもよいのです。
他の温泉宿だと時間制があり、「40分で2千円」くらいです。ここの温泉はすべて貸切風呂で無料です。好きなだけ温泉に入っていてよいのです。大龍、川龍、壺龍、岩龍など、名前がついていて、僕が入ったのは大龍です。いや、もう驚きました。貸切風呂なのに、普通の温泉宿の大浴場のような広さです。15~16人は十分に入れる露天風呂です。
川の流れる音が聞こえて最高の癒しです。大龍は龍の口から温泉が噴き出していて、源泉かけ流しです。実によい温泉でした。たっぷり入り、後でいろいろとお話を聞くと、ここは龍の温泉です。最初は一件だったのが増設してきたので、地図を見るとこの龍洞が龍の形をしているのです。その龍の目の位置に我々は泊まったことになるのです。
最初はわかりませんでしたが、僕が入った温泉も大龍です。朝、大龍に入ったのですが、温泉の水蒸気が上昇して登り龍のようにうねり、朝日の太陽が温泉の底に映り、底に映った太陽から光が登っていくという実に幻想的な現象を体験しました。
面白いことに気が付きました。「龍に出会うと悪人が昇天する」と書いてあるのです。僕は「龍に縁があるのかもしれないな」と思ったのです。そのように考えていくと、ありました。縁が大ありです。
今、僕がつくっている御宝刀は6月に外装ができてきますが、これも考えてみるとすべて龍でまとめたのです。柄頭(つかがしら)も龍、鍔(つば)も龍、鐺(こじり)も龍、小柄(こづか)も龍が掘ってあるのです。龍づくしです。僕の持っている杖も龍です。
今年の4月に伊勢神宮へ行ったのですが、その時に龍の道に迷い込んだのです。「あれ、今年はずいぶん龍に縁があるぞ」と思いました。
うっちゃんに買ったお守りも龍のお守りです。すべて龍で決まってきたのです。今年はきっといいことがあります。こんなよい温泉を見つけたことじたい、本当に不思議な話です。
食べ物もすごく美味しかったのです。あまり教えなくはないのです。皆に知られてしまうと泊まれなくなってしまいます。
でも、読んでくれた読者のために「こんなよい温泉があります」と教えます。お仲間でいくのもよし、自分達だけで露天風呂に入るのもよしです。何しろ、食事は豪華です。「食事はたいしたことがない」と書いている奴がいましたが、そんなことはありません。豪華な食事で大満足しました。今年はおおいに龍に縁があります。皆さんも是非一度行ってみてください。
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