疲労回復中
警戒心の旺盛な私は自分の弱みをできるかぎりつつみ隠して生きるようにしている。
が、ひとつ発表すると、
私は時差に弱い。
しかも並はずれて弱い。
向こうに着いてしばらくは、夜12時に寝れば2時に起きてしまう・・・そして強靭な意志力をもってしても再度自分を眠りにいざなうことができず、そのままにょうろにょろと朝になり、機内液体持ち込み制限いっぱいに詰め込んだ栄養ドリンク片手にミーティングに出かけて行く。
ようやく時差を克服したころに帰国となり、こんどはこちらで時差ボケと闘うことになる。
行ったり来たりの人生はそんな私にはコクというもの・・・
いろんな人に時差ボケ回避施策を尋ねる。
機内食を食べずに寝ろ、とか、着いたらすぐに散歩をしろ、など、どれも全く効果がない。そもそも施策に華がない。
DeNAを一緒に創業したカワダは、ひざの裏に光りを当てろと言う。ひざの裏に光を感じるセンサーがあるから懐中電灯でもなんでも良いから当てろ、と言うが、それならいつもズボンをはいてる男子はずっと夜じゃん、と反論すると「ズボンはだめなわけよ~」と意味不明。大丈夫か。
睡眠薬を薦める人も多い。が、クスリに手を出したら終わりのような気がしてギリギリ踏ん張っている。
昨日日本に戻った私は時差ボケ回避はさておき、とにかくたまった疲労を回復することに専念している。
帰宅後の夕食はいさきのお刺身に金目鯛の煮付け。茄子と油揚げの味噌汁に炊き立てのご飯。なんか野菜が足りないけどまあいいや。そしてゆっくり湯舟につかった。やっぱりニッポンはいいね。
身体も動かそうと今日は旦那とキャッチボールをする。ボールとグローブを買ってもらうのに5年かかった。
男の子と近くの校庭でキャッチボールをするというのが人生の夢だったが、子供がいないので夫婦でやるしかなくなった。
そしてひざの裏に光を当てようと思う。おひさまのちゃんとした光を当てて、それでも明日時差ボケだったらカワダに本格的にクレームをつけてやろう。
おちて行くふたり
出張中に凶報が入った。
総務リーダーのはっすぅがぽっぷんキャンディでかなりの高得点を出したという確度の高い噂だ。
(*「ぽっぷん」:モバゲーのふるーいゲームです)
全国2位になったとか。。。
ぽっぷん断ちをしていた私もその報にふれ、迷わず再開。
勝負で社員に負けるなど、あってはならない。
移動中、就寝前など時間の隙間をぽっぷんで埋め尽くしていると
再度凶報が入った。
今度は携帯電話会社からだ。
パケット代が月額制限をオーバーしたので利用を停止しました。利用再開したいなら電話をください。
グローバル定額制はないのだろうか・・・
ちらりと頭に浮かんだ、帰国後に勝てば良いというゆるい考えを即座に捨て去り、携帯電話会社に電話した。
電話をする手がわずかに震える。。。
・・・パケ死の恐怖か、けんしょう炎か。。。
自分で決めること
自信を持てたらどんなにいいだろうか。
小さなことでも迷いがある。
シリコンバレーにビジネスクラスで飛ぶ私にM安が苦言を呈した。
「国際事業が黒字になってからにして欲しい」
A地点からB地点へ人を運ぶ。同じ付加価値でこれだけ値段が違うのは腑に落ちない、と言う。
そして事実M安はどこへでもエコノミーで飛ぶ。
そんなM安を見てイケジが殺人的スケジュールを格安エコノミーで飛ぶ。
イケジが倒れたらどうなるか、Kn林が、イケジをビジネスクラスで飛ばしてくれとどこかで訴えたらしい。
私はイケジほどタイトなスケジュールではない中、ビジネスで飛ぶ。
正しいのか間違っているのか。
HT村が、堂々とビジネスで飛んで下さいと言う。
人の言葉で決めてはいけないのだと思う。
小さなことでも責任を負う訓練だと思う。