2023/03/26 奈良 入江泰吉写真美術館、新薬師寺、白毫寺から奈良博仏像館へ | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp


久しぶりに奈良好きの学友と奈良で会う約束をしました

しかし、天気は冷たい雨、雨…

どこに行こうか?

考えた末、循環バスに乗り高畑あたりに行こうということになりました

で、

↓ここに来ました…さてどこでしょう?


ブログのタイトルからバレバレですが、

ここは

↓入江泰吉記念奈良市写真美術館 です



3月26日まで、

「没後30年記念 入江泰吉 万葉大和路とみほとけ」展が開催されていました

その最終日、

雨が幸いしてここを訪れることになりました


美術館の

1室目は仏像の写真の展示

2室目では、奈良大和路の風景の写真の展示とその一枚一枚に万葉集の歌が添えられていました


長年親しんだ入江泰吉さんの写真と万葉集ですが、大きな写真と達筆な万葉歌が並べられているのを見ると、改めて感動してしまいましたキラキラ




そこで、以下

展示の中で特に気に入った写真をネットのあちこちから集めてみました

さらに写真に添えられていた万葉集の歌も併せてみました


早春海石榴市 1973年頃

巻12-3101 よみ人しらず

紫は灰さすもぞ海石榴市の八十の衢に逢へる児や誰



雪の引手の山裾、衾道 1986

巻2-212 柿本人麻呂

衾道を引手の山に妹を置きて山道を行けば生けりともなし




京洛への歌姫街道 1978年

巻3-300 長屋王

佐保過ぎて奈良の手向けに置く幣は妹を目離れず相見締めとそ



春宵山の季節の道

巻19-4139 大友家持

春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子




はぎ 1985

巻2-120 弓削皇子

我妹子に恋ひつつあらずは秋萩の咲きて散りぬる花にあらましを



没後30年記念 入江泰吉「万葉大和路とみほとけ」展



あー、ホントに行ってよかったハート

入江泰吉さんの写真にとても元気をもらいました

万葉集ってやっぱりいいよね



写真美術館を満喫し、退出しました


写真美術館を出たところの桜はほぼ満開


ちょうどお昼の時間だったので、新薬師寺の前にあるカフェに入りました

ここ、数年前まで大きなハニワの立つカレー屋さんだったところです


今は、別のお店になり、ジェラートや軽い食事を出すカフェになっています



お茶とお水が出された時点でオシャレだなと思った


↓レモンの風味のパスタ 

シェアするための小皿が異国風



自家製ハバネロ


コーヒー


ドライフラワーがあちこちに飾ってあり、オシャレ度高い


暖炉に火が入っていました


こんな席もあり、籠りたくなっちゃう




新薬師寺

食後、

新薬師寺に行きました

コロナ以来の訪問です


鹿が入るので閉めてくださいとのこと

鹿はこんなところにも来るのね…


桜が咲いています


↓蕾に水滴が溜まってキレイです




ところで、今年の馬酔木は白い花のものばかり目立ち、赤っぽい花を咲かせる馬酔木が見当たらない…と,私は個人的に思っています

しかも、その白い花の馬酔木がモリモリ育っている印象…


これ、学友も同じことを言ってました


↓新薬師寺にも桜の木の下に白い花の馬酔木が



まさか、「白い馬酔木は赤い馬酔木を駆逐する」なんてことはないよね?



↓こちらは、会津八一の歌碑

ちかづきて あふぎ みれども みほとけ の みそなはす とも あらぬ さびしさ 


この歌は、新薬師寺の香薬師を詠んだ歌です

現在、お寺には模像が置かれています


盗難前の香薬師像

この写真は、奈良歴史散歩さんのブログから引用させていただきました


香薬師像について、詳しいことが書かれています




新薬師寺ではもちろん本尊の薬師如来坐像と十二神将をぐるぐる回って拝観しました



↓本尊薬師如来坐像は、相変わらずお目目パッチリ、からだポッチャリのキュートなお姿でした

新薬師寺HP



ところで、薬師如来坐像は修復に入るようですよ


早めに会いに行きましょう!

「紡ぐ」2023年度修理助成対象に奈良・新薬師寺の国宝「薬師如来坐像」など7件選定



新薬師寺の拝観を終えましたが、雨はどうやら止まないらしい(止まない雨がここにあった)


雨の中、白毫寺に向けて、歴史の道を歩き始めました



高円山が雨に煙って雰囲気グッドです




おっ、ピンクの馬酔木が現れた!


↓でも、もっと赤い色の馬酔木もあるよね?



止まない雨が幸いして、写真はいつもよりしっとり鮮やかで、なんか上手い感じになってる



何度も歩いた道


何度もブログにもあげた道標


奈良のこのタイプの道標の色合いが好きで撮ってしまう





白毫寺

ここまで登り坂を歩いて、ここからは階段


途中にこんな小屋があって、白い椿が咲いていた


そこからまた登る


赤が鮮やかな椿、遠くに桜が見える



満開の桜と門


花びらと雨粒



また、階段だー汗


横を見ると、桜


最後の階段を登る




登り切ったところ、目の前に立派な椿の木


本堂脇の椿は花がだいぶ落ちている




白毫寺からは奈良市内がよく見えるはずなのですが、今日はどうかしら?


↓興福寺の五重塔がどこかにあるはずなんだけど、わかりづらいね


少し南にずらした角度↓

うーん、煙ってますねー



椿堂と山桜


水仙の花 



万葉歌碑 犬養孝さんの書

笠金村 

高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむみる人なしに 


志貴皇子の亡くなった時の晩歌です



↓万葉歌碑の向かい側にある、この椿が有名な五色椿

椿の花は終わりかけでした



こちらは「白毫寺」という椿




高円山が煙っています

雨でしっとりした感じ


止まない雨が続きますが、ここからは徒歩で奈良公園に戻ります



途中、荒池を通り



奈良公園へ入ったら、いきなり人だらけになり、鹿がこっちに来た(かわいい)


別の鹿も寄ってきた(かわいい)



奈良公園に戻ってきたのは、奈良博に立ち寄るためです

奈良博の仏像館で、現在、

不退寺の本尊聖観音菩薩立像と奈良博の観音立像を並べて展示しています

というのも、この2像がもとは一対だった可能性が高いそうなのです




私より一足早くこの展示を観たという学友に教えられ、2像にお会いしましたが、まるで双子のようでした



不退寺聖観音像は、不退寺ではかわいい光背とツインテールみたいな大きなリボンを付けていて、可愛らしい観音様です




仏像館を見終わって外に出たところ、

子鹿がポツンと立っていました(かわいいぞ)


その脇では、観光客と鹿のカオスな世界が展開

コロナ禍前の世界に戻ったようでした汗汗



奈良博向かいにある氷室神社では、

この雨の中、結婚式の前撮りでしょうか、ウエディングドレスの裾が気になりました

外国人カップルでした


桜、満開〜散り始め







本殿では、異国っぽい衣装に身を包んだお嬢さん達がお祈りしていました


雨、止まなかったわー


鹿さん、寒くない?


傘の手放せない一日で、コートもびっしょり、靴もビシャビシャでしたが、

有意義でとても濃い時間を過ごせたと思える一日でしたニコニコ