V36 スカイライン 油圧サイド取り付け | ナルズ工場長の出来事

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ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

 

今日は正に秋晴れって感じで

ピーカンでございます。

とても過ごしやすくて何よりです( *´艸`)

 

そんな秋晴れのなか、

当社の敷地内に今、倉庫を建てている

最中です。

作業や入庫に関しては影響がありませんので

通常営業しております。

工事中なので工事業者様の出入りや

作業で多少敷地内が手狭になって

おります。

工事中、お客様にはご迷惑お掛けします。

 

来月末には完成予定で、それから内装などを

DIYするので今から楽しみです。

 

でもそんなのやってる時間があるのか

不安が山盛りなオイラです(´・ω・`)

 

全部終わるのは来年の夏くらいになりそう…

 

 

 

 

 

 

今回はV36スカイラインに

油圧サイド装着作業です。

 

 

 

油圧サイド部品もろもろ

V35系V36系スカイラインでドリフトやってる方なら

御存知でしょうが

サイドの効きがあまりよろしくないですね。

当店でも最近はV35・V36系、Z33・Z34系でドリフトしている

お客様が増えました。

皆さん口を揃えてサイドに不満があるようですね。

 

当店でもこのV36のサイドは最初は社外のサイドシューに

交換してみたり色々試しましたが

結果あまり効きに満足できるものではありませんでした。

 

サイドブレーキはインドラム式なので

効きそうな感じはするんですが

車重や装着しているホイールのインチ数が

影響しているのかも?

 

 

どうもカツーン!ってロックしないんですよね。

 

 

さらに言うとV35・V36系、Z33・Z34系はサイドブレーキの

レバーが助手席側。

 

 

※センターコンソールが外れてるのは気にしないで下さい。

 

オーナーに一度これ引いてみて下さいと言われて

引いたら、こりゃアカン!

めっちゃ引きにくい(´;ω;`)

 

バケットシートにしてると更に引きにくい!!

ものすごく腕が長い方なら大丈夫なのかも知れませんが

オイラみたいに腕短い人種はとても無理。

引けても全然力が入らんですばい…

 

一応運転席側に移植する方法もあるのだけど

(この車両でも一回運転席に移植した経験有)

基本効きが悪いもんだからあまり意味ないかな。

 

ってな経緯がありまして

効きもレバー位置も一気に解決できる油圧サイドに

しちまおうってスンポーですわ(*'▽')

 

取り付ける油圧サイドは所謂キャリパー追加型。

ツインキャリパー化の方法です。

割り込み式の方法もありますが単純に効きや操作は

ツインキャリパー式の方がダンチに良いです。

 


 

 

画像には油圧サイドキットとありますが

V36専用品ではありません。

汎用キットとなります。レバーセットやブラケットセットは

メーカー統一ではありません。

オーナー持込品なんで詳しくはわかりませんが

ブラケットは装着が安易なメーカーにしたそうです。

STF製だそうです。

あと注意して欲しいのがこのブラケットはあくまで

Z用。スカイライン用ではありません。

でも足の造りは一緒なので装着可能かと思います。

 

 

装着に至ってはいくつか問題がありますが

基本車両に合わせて取り付けていくので

ちょいと大変です。

 

段ボール箱に入っていて見えませんが使用するキャリパーは

R32系の純正リアキャリパーです。

日産純正の2ポッドキャリパーですね。

中古ですが当店で事前にオーバーホールしています。

 

使用するブラケットにより油圧サイド用の

キャリパーが違います。STF製ならR32リアキャリパーが

使用できます。

他メーカーだとアケボノキャリパーを装着できる

ブラケットもありますね。

 

パッドは定番のプロジェクトμのD1スペックです。

 

油圧サイドでしか使わないパッドなので

初期制動が強い物やロック率が高い物が良いと思います。

今回は手に入りやすさとコスパでD1スペックにしました。

 

レバーに関しては理想はセンターコンソールと

運転席シートの間に収めたいので

かなりシビアな作業になりそうです。

 

 

 

 

まずは室内の油圧サイドの本体、レバーの

位置を決めてブラケットをワンオフで製作していきます。

 

シフトレバー周り

とりまコンソール類の内装を取り外して試行錯誤します。

シフトレバーのブーツを固定しているベース部分が

比較的平らなので、そこを利用しようかと思います。

 

少し不安なのが4つのボルト径が6mmでちと細いのと

ベースがつくであろうシフトホールのボディ鉄板が

それほどの厚みが無い事が

気にかかりますね。

 

ワイヤー式の純正サイドよりも力はいらない油圧サイドと

言ってもガタがあったり強度が無いのはお話にならないですから。

 

 

 

 

 

ここをとっかかりにしてベースの製作をしていきます。

 

型紙

ピッタリと製作してなるべくガタ無い様に

製作するので慎重に型を作っていきます。

狭い室内作業なので難儀します( ノД`)

 

 

 

 

 

 

ベース完成

文章で書くとあっという間ですねww

これ作るのめっちゃ時間かかっております。

部材は安心強度の鉄で厚さ6mmの鉄板で製作しました。

穴空けるだけでも一苦労ですわ(;'∀')

 

さらに周りに強度を上げる為、折り返しを製作。

かなり強度オーバーキャパなベースですが

ここは強いに越した事はないです。

一度ガッツリとしたベースを作っておけば

今度油圧レバーを違うメーカーにした時など

対応できると思います。

 

 

 

仕上げに見栄えとサビ止めの意味合いで

塗装してベース完成です。

 

 

 

 

レバー装着

ワンオフしたベースを取り付けて油圧サイドレバーを

装着してみたところです。

レバー角度は後から調整できます。

ただ前後位置はベースの穴位置になってしまうので

何度も位置合わせしました。

 

運転席はフルバケットシートです。

何とか計算通りコンソールとシートの間に

収まってくれました。ヨカタ( *´艸`)

 

引き心地も良い感じです。

まだエア抜きしてないから感触はわかりませんが

レバーは良いポジションだと思います。

めっちゃ引きやすい(*^^)v

 

 

 

 

 

これでレバーは決まりました。

レバーのところにマスターがつくので

ここからリアのブレーキまでブレーキラインを

引きキャリパーを取り付けていきます。

 

 

これも色んな方法があります。

室内から室外にどこで出すか?

室内のラインはパイプにするかホースで

引っ張ってしまうか?

マスターからすぐに分岐させて

そこから2本でいくか、1本である程度のところまで引き

ギリギリのところで分岐させるか?

 

選択肢の連続ですw

 

まず大会車両とかであればメンテ重視で

ボディに穴あけて通せばいいと思います。

でもストリート車やエンジョイ車の場合は

ちょっと…ってオイラは思うのです。

 

後々のメンテや室内内装を戻すかづどうかにも

寄りますが今回はなるべくボディに加工をしない方向で。

やっぱりボディに穴あけるとサビとかが気になるじゃん?


 

 

 

 

内装を引っぺがして色々試行錯誤しました。

 

画像はトランク側から見たところです。

ちょうどリアシートとトランクの境目あたりに

サービスホールを発見!

上の矢印のところは室内とトランクが繋がってる穴です。

下の矢印はゴムのグロメットでトランクから室外(リアメンバー上)に

繋がっています。

これを使わない手はないぜ。

 

 

室内側から見たところです。

さっきの画像の逆から(室内から)見たところ。

黒いブラケットはリアシート取り付けのブラケットです。

助手席側のブラケットの裏を通しサービスホールへと

ラインを通しました。

このような方法にしましたので室内もメッシュホースで通します。

 

仮でリアシート載せてみましたが特に影響もなく

内装も戻せそうです。

 

 

こんな感じ

ちと作業中の画像ですがトランクまでホース1本で

引き、トランク内のグロメット前で分岐しています。

もちろん分岐やジョイントは全てメッシュホースの

ブレーキライン用の専用品です。

 

これで室外までラインを引けたので

リアに油圧サイド用のキャリパーを取り付けていきます。

 

 

 

 

 

マーキング

油圧サイド用のキャリパーが収まるところをマーキング。

バックプレート外しちゃいえばって思うけど

バックプレートとインドラムのベースが一体なんで

不可能です。

一度脱着するならキレイにバックプレートとベースがついている

スポットをとればローター部分のバックプレートが

外せます。

今回使うSTF製ブラケットの良い所はハブとかバラさなくても

装着ができる事ですね。

もちろんインドラムのシューもそのままでいけます('◇')ゞ

 

 

なのでキャリパー部分だけカットします。

 

 

ちょっと余裕もってカット

この位のカットでいけます。

 

 

 

 

 

 

仮合わせ

良い感じです。

ブラケットがつく位置にしかつかない構造なので

キャリパー側で位置調整はできません。

 

 

 

 

 

 

ツインキャリパー

装着してみました。

最初は、ちょっとこの形のブラケットで大丈夫?って

思ってたけど組んでみるとなかなか強度は大丈夫そう。

 

 

 

 

 

 

 

これでラインを接続して…

 

 

 

 

 

 

ってここでトラブル発生(゚д゚)!

 

接触してます!

ローターとキャリパー本体が接触して

ローターが回りません!!

ローター側面(パッド当たり面)に接触していたので

ブラケットとキャリパーの間にワッシャをかまし調整。

うまく逃げました(*'▽')

 

でもここが当たったのは右だけ。

左側はそのままでもローターと接触はしなかった。

 

なぜ??個体差??ブラケットの精度???

よくわかりませんが結果逃げたのでオーライです。

 

 

 

 

 


接触しています!(2回目)

側面の接触が改善されましたが

今度はここが微妙に当たる。(青印)

ローターを回すとガリガリいってる。

完全に接触してます。

 

 

キャリパー側

キャリパーのローターが通る逃げに接触してました。

これビッグローター化とかするとよくあるね。

装着ローター径とキャリパー逃げ径が合ってないんだぜ。

 

ここも何とか逃がさないとイカン。

 

ブラケットのキャリパー取り付け穴を長穴加工しようと

思ったけどブレーキ関係のブラケットの長穴加工は

ちょっとやりたくない。

万が一ズレたとか取り付け精度が下がるのは絶対やりたくないぜ。

 

 

 

 

 

 

逃げ加工

ブラケット加工するのがダメなら

キャリパーを削ればいいじゃない!(`・ω・´)

 

幸いR32純正リアキャリパーはアルミ製なんで

安易に削れます。

削るって言ってもほんの少しです。

画像参照して下さい。

 

 

 

 

 

今度はバッチリ(*'▽')

接触は皆無になりました。

当たりまくってた時は焦りましたが結果逃げ加工で

無事装着できました。

所詮社外品なんで精度はこんなもんなのかしら?

 

 

 

 

 

後はキャリパーにメッシュホースを接続しエア抜き。

ホース角度も足回りのストロークに無理しない取り回しに

なっております。

 

 

 

 

 

装着完成( *´艸`)

無事油圧サイドが装着できました。

エア抜きしたばかりでパッドのアタリも出てないけど

何かすごく効く!!

 

てかエア抜きが大変だった。全然エアーが抜けてこない。

ちょっと特殊なやり方で抜きました。

素人だとここが大変かも。

 

 

 

 

 

 

内装加工

仕上げにセンターコンソールなどの内装を加工し

完成。

これも文字にするとかなり簡単そうですが

すごく大変。

最低限のカットにしてこんな感じ。

最低限と言っても簡単に調整等ができる様にカットしています。

 

これにて油圧サイド取り付け作業は

終了となります。

 

 

 

後日談となりますが

装着後すぐにオーナーが走行会に参加。

バリ効きだそうです(`・ω・´)

 

想像以上だそうです。

コントロールもしやすく、もう純正に戻れなく

なったそうですw

 

なんかそんなん聞くとオイラも欲しくなっちゃうぜ!

 

 

 

 

 

こういったドリフト特化した部品って

これからどんどん出てきそう。

 

でもこういった部品って実際使ってみないと

よくわからん。

 

こういった部品を最初に考えて商品化する人って

天才だと思う!

 

 

 

 

兎に角、油圧サイドブレーキおすすめですよ( *´艸`)

ガッツリロックさせましょうぜw

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ