熱はまだ残ってた、温もり触れた手、
ちぎれて消えてってたんだ、残る手ハットをひっつかむ、
二度とは戻れない場所を、まぶた描いて消し去って、
投げたコインで行き先探す、生まれた街に伸びる影、
振り返らずに踏み締めた、ずいぶん汚れたブーツは赤く、
ハットと同じ色してる、カウボーイを気取ってたいね、
くすむ黒のキャデラック、エンジン鳴らして横たわる、
旅立つサインに火をつけた、
何はひとつも答えなんてなかったよ、
あきれるくらい僕は手ぶらで、あてすらなく漂流してく、
なくした左手、それを探しに行きたいわけじゃなく、
残った片手に握るものを探すだけ、
名前なんて捨ててしまった、愚痴るよりは歌っていよう、
砂風まじりのラジオが歌ったロックンロール、ちっとも懐かしくなんてない、
口笛吹いて指を鳴らした、
もうここには戻らないと振り返りもせず、またどこか歩き出す、
旅立つサインに人差し指でピストル放った、
旅立つサインに人差し指でピストル放った、
photograph and text by Billy.
※2010-08-18 07:53:42に投稿したぶんのREMIXです。