(what's a story) morning glory?
幻影を眺めてた、
少女は細い指にエメラルドの水のリングを、
俯す睫が頬に影、切り立つ針葉、
その葉のような、
生まれたばかりの雲は煙って、
薄灰色の雪をこぼした、
煙突ならぶ街は赤茶のレンガ、
夜にはハイエナ真似た男たちが徘徊してる、
倒された街灯の、そのひとつは火花を散らせた、
何か言いたいことでもあるんだろう、片袖のないフランネルシャツ、
寒々しげにちぎれたマフラーなびいてる、
幻影を眺めてた、
どうも不要が増えたらしい、燃料はもう底をつきかけ、
〝ウォッカでどうにか走らないか〟
助手席にはエメラルド、首を振るだけ、
かじかむ手は白く凍った、
朝がくる、その前に幻なんて追い払う、
夜がふける、くわえるタバコ、呼吸もろくにできやしない、
明日になれば橋を渡って、新たな旅を続けよう、
幻影なんて探さない、朝に焼けるあの橋は、
いつも見てきたポストカードのなかの風景、
波立つ海に受かんでる、宝の待つ島にまで架かってる、
少し眠ろう、朝焼けはそう遠くはない、
少し眠れば、頭上に再び黄金さえ焼く太陽が、
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