終末のデニス | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

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沈みかけた船の上、交錯する狂騒、生存、
近づく黒き波の水、暴きたてるが如くの様で、
飢えた大蛇は赤みの臓に飲み干さんとばかりに開く、

月の雫で凪ぎに飽きしの荒海は、深みに続く永遠の、
闇に誘う鼓動で動く、乱れ狂う者ほど早く、終の奈落へ導かれてく、
船の上は堕落なほどに掻き乱された、渦巻く背骨の色は黒、

虐者のデニスは散りゆく定めを知りながら、
取りも乱さず祈りさえも捧ぐ静寂、下弦の月のしたたかなる笑み、
気まぐれなる飢えと定めに、従属するつもりさえなく、
暴き立てたひとつの終わり、青白くも燃え立つ火を背に立て昇らせて、

運命たるを受け入れずにきた虐賊たる誇りを続け、
胸に垂れる黄金だけを握り締む、

覚悟たるはこの日に非ず、飲み込まれし聖なる者に別れも告げず、
いまこの終の刻すら、高鳴る鼓動で下唇を舐めている、




illustration and text by Billy.