原色まで跳ね上がれ | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

JACKPOT DAYS!! -poetrical rock n'roll and beat gallery--110927_182854.jpg

深海にて生まれた命、光をその手につかもうと、
あまりに無音に過ぎる暗がり、浮上するまで呼吸さえもままならない、

跳ねる飛沫に乗り移る、陽の原色のアーチは遠く、
脆く儚く、わずかなときを、それでもいい、
足枷外せば浮上を果たす、

じゃれ合うサカナが腰を振る、地上に生くヒトを笑った、
水のなかほど生きるにいい、優しい青みはないと分かって、

泥臭い唾を吐き、追われることも追うもない、
自責も孤立も仄暗い水の底なら、永久なる嘘を続けてられる、

サーチライトも地図もなく、描く先は月の夜、暗がる海面、
顔をあげたらどこかの灯台廻ってる、そのとき、ヒトは初めて地上を掴む、

浮上の先に見るのは世界、新たなる躯体を以て、
浮上の果てにあるのは夜空、ナイフのように尖る月、その端まで飛び上がる、




graphic and text by Billy.