漢方的生き方のすすめ(丁宗鐵)(南伸坊)




前回の丁先生と南さんの本、とても面白かったので、同じコンビの本をもう一冊読んでみた。これもまた面白い。


丁先生の人生についてのはなし。貧乏だった子どものころの話や、勉強が楽しくて勉強しまくった学生時代。趣味で漢方を学び始めた医大生時代(当時は漢方は医学部の学生が勉強しちゃいけない病気だった。漢方やっていると知れたら誰も友達になってくれない隠れキリシタンみたいなものだったとか、)今回もまたへー!そうだったのかー!!が盛りだくさんの、楽しい本。


がんの研究、日本漢方の歴史、などなど。先生は在日韓国人三世だそうで、そのことでうけた酷い扱いも、さらりとおはなしされている。すごい。




それにしても、丁先生の豊富な知識は物凄い!しかも、それを全くの素人ぱっぱらぱーの私が読んでも分かりやすいような言葉で語られていて、それがまた、すごい。

本当に頭が良い人って、こういう人だなあ!とおもう。しかも人柄も素晴らしくてすっかりファンになってしまった。丁先生の他の本も読んでみたくなる。

(以下、メモ)




患者を見る時漢方では「病気を見るのではなくて病人を見る)その人の人生を見る。この人の人生がどの辺に生きているのか病気じゃなくて病人とその背景を見る。


漢方では病気を体のシステムの乱れと考える。体のシステムは同じように見えて一人一人違う。同じ病名でも患者さんの体質によって治療法が全然違う。





実証 虚証 中庸、体質

実証、体が丈夫で気力もあって頑張れる。

虚証 、すぐ疲れて虚弱体質頑張れない。

中庸、バランスのとれた健康体。



長い間、がんと免疫は関係があるという可能性を指摘することはがんセンターの中でマイノリティーの異邦人みたいなものだった。が、ここにきてようやく癌と免疫の関係性が明らかになってきた。

あと5年もすればがん治療が劇的に変わる。抗生物質を飲むみたいにして、飲み薬を飲むだけでがんが治る時代がもうすぐ来る。


(しかし、難点は、、、そのお薬、現時点でめちゃくちゃめっっっちゃ高いらしい(笑))







(あとは、とにかく、国民健康保険がやばいんだ、ということや、予防の医学が世界的にも注目されていること、病気にならないための方法などなど。


癌って、なるかならないかは、分からないし、なっちゃったら仕方ないんだろうと思っていたけど、


癌もその他の病気も全て予防できるんだよな!!と、よーし養生がんばろー!