せいめいのはなし(福岡伸一)


お友だちが、面白い!!と貸してくれた

生物学者の福岡先生の本。


全体的に私にはちょっと難しかったタラーけど、

動的平衡は、たしかに面白い。


「常に絶え間なく動きながらバランスをとっている」




今回のコロナも、地球がバランスをとっている、というようなはなしもあるけど、どうなのかしら〜〜










以下、抜粋メモ

。。。。。。。。。。



p21

「生きている」ということは、体の中で合成と分解が絶え間なくグルグル回っているということ。その流れこそが「生きている」ということ。


「生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」

動的平衡(天秤)→絶え間なく動きながらバランスをとっている。


p23

⚫︎身体は半年もたてば、身体を構成している原子はすっかり食べたものと入れ替わっている。


⚫︎細胞と細胞の関係も、ある細胞が消えれば、その周りの細胞が隣り合った細胞の形を覚えていて、そこに新しい細胞が同じように入る。分子も同じで相補性がある。


p30

原子はグルグル回っていて、それを回している「系〜システム」こそが生命活動。回す結び目が多いほど地球の動的平衡は安定する。だからこそ生物多様性が重要になる。



p35

経済活動も同じ。富全体は増えているのに人々が貧しくなっているのは、富が一部分に集中しているから。

経済システムが死にかかっているのは、グルグル回す運動がなくなっているから。回っているものの方に価値があると思い込んで、回すことそれ自体が経済活動の目的なんだという根本を忘れてしまっている。


受け取ったものは、どんどん次へパスしていかないと、、、循環しなくなってくるとシステムは衰弱していく。


p43

⚫︎細胞がどうやって将来を決めているかというと、パスをし合って決めている。

つまり、細胞は、周囲の細胞によって自分が決まる。



「自分」というのは「他者」と差別化されることではじめて生まれる概念。自分の中にはいくら探しても自分なんかない.


p51

世の中は因果関係がありすぎて複雑で見えないのではなくて、もともと因果関係は無いことが多い。原因が結果を生むのではなくて、結果と原因はたえず逆転し、相補関係にあって、どちらが先でどちらが後か特定できない。そういう共時的関係があるから動的平衡が維持されている。


p72

一見すると私たちの体は確固たる物質の塊のようですが、時間の尺度を千年1万年単位にして見ると、分子のゆるい淀みでしかありません。体を構成している要素は、絶え間なく分解され、新たに取り込まれたものに置き換えられ、個体は常に外界と入れ替わっている。